maria-pon

お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

New Year Concert

2007-01-04 23:34:38 | MUSIC
遅ればせながら・・・
明けましておめでとうございます!
今年も宜しくお願い致します。

お正月は音楽三昧、と決め込み、1日は毎年楽しみにしているウィーンフィルのNewYearコンサート、3日はいつもはあまり・・・なのですが、今年はフィオレンツァ・コッソットがゲストと聞き、興味を惹かれたNHKホールでのNewYearOperaコンサートをTVで鑑賞。

2005年は小澤征二、2006年はマリス・ヤンソンス、そして2007年はズービン・メータと指揮者も豪華。ヨハン・シュトラウスのワルツを中心に、ウィーンフィルならではの瀟洒な音を聞かせてくれるこのコンサート。見所はスター指揮者の個性溢れる(同時に極めてウィーン的な)選曲の妙。楽友協会大ホールを彩る毎年テーマを持って趣向の凝らされたフラワーアレンジメント。そして、ヨハン・シュトラウスの「美しき青きドナウ」のバックに流れるシェーンブルン宮殿の広間で繰り広げられる華麗なバレエダンサーによるワルツ。



ABTのプリンシパルでもあるウラジーミル・マラ-ホフがウィーン国立バレエ団芸術監督だったときは豪華なダンサーを毎年楽しみにしていたもの・・・。彼自身が踊ることもあれば、ホセ・カレーニョなどABTのスターダンサーが(多分マラーホフの口利きだな、と思いながら観たものです)登場してドッキリすることも・・・。
今年は、オードリー・ヘプバーン似の清楚な美貌に信じられないほど細長い手足と小さな顔でなんとも流麗なラインを描くルシア・ラカッラと公私共にパートナーであるシリル・ピエ-ルがゲスト。
ブルーのドレスを翻すラカッラと、タキシードが金髪に映えて素敵なシリルが宮殿を舞う姿は優雅そのもの。



曲目の中で興味深かったのは、J・シュトラウスⅠの「エルンストに捧ぐ」。
バイオリンのヴィルトーゾ、エルンストへのオマージュ、ということで、ウィーン・フィルの腕自慢たちが次々にパートをカデンツァで演奏。ちょっとジャズのインプロビゼーションのような楽しさが溢れる曲で、素晴らしい演奏をしたプレイヤーにはマエストロ・メータが歩み寄って握手をしたり、和気藹々として実に楽しい演目でした。

3日のオペラコンサートの白眉は・・・。
コッソットは当たり役、「トロバトーレ」の怨嗟に燃えるアズチェーナのアリアを歌って圧巻。
声も、ですが、ドラマチックな表情やゼスチャーなども段違いの存在感。恨みの募る伯爵の子を見て火にくべた、と混濁した意識の中で思ったが、ふと意識が戻ってみると伯爵の子がそばにいて、火にくべたのはわが子!という瞬間のコッソットの顔の恐ろしさたるや・・・。

良かったです。

後は、トリを務めた、ドイツを中心にヨーロッパで活躍、バイロイト音楽祭の常連、ワーグナーものには欠かせない存在の藤村実穂子さん。わたくしの中では、新国立TOKYOリングのフリッカが見事だった、というイメージの彼女。
カルメンのハバネラを艶のある声で歌います。
ちょっとお顔もアグネス・バルツァっぽい?(バルツァ好き)
美声の日本人歌手が次々と有名なアリアを歌い上げる中でもこのお2人は別格!でした。

影響されて、中々日常時間をとって弾くことのないピアノを叩いて遊んでいるうちに終わった(?)お正月休み、でございました