ロイヤルバレエのゲストプリンシパルであり、熊川哲也のKバレエ・カンパニーのプリマとしても新作「海賊」の初日(5月11日)が待たれるバレリーナ吉田都さんが、
NHK総合今夜(4月24日)10時からのドキュメンタリー「プロフェッショナル~仕事の流儀」に取り上げられ、その華麗にして過酷な日々をレポートされるとか・・・。
必見!!ですね。
わたくしも風邪をこじらせて寝込んでいる場合ではなく、これは観なくては!です
NHKのHP
取り急ぎお知らせまで・・・
観ました!
ロイヤルでの「ラプソディ」の公演準備の緊迫した状況から始まり、(舞台もちょっと映って嬉しい)、9才でバレエを初め、17歳でローザンヌで賞を取り、29歳でロイヤルバレエのプリンシパル、34歳で腰を痛める故障で人生観が変わり41歳の現在まで、未だ到達できない地平を目指して踊り続ける・・・・という彼女のキャリアと人生を振り返る前半。
後半は2月のKバレエでの「白鳥の湖」公演のリハーサルをレポ。
彼女自身、腰を痛めてから、大きく上体をそらす、腰に負担のかかるポーズの多い白鳥を封印してきたのを、熊川の若手男性舞踊手を育てて欲しいとの依頼もあって出演を承諾。
輪島拓也の稽古中の怪我で急遽公演まで余すところ9日で芳賀望に相手役が変更。
ロイヤルの「ラプソディ」では、リフトから降ろす少しの角度でも細かく指示していた彼女が、最も基本的な部分の確認(白鳥が身の上話のマイムをしている間は聞いていなさい、というのはウケましたxxx)から始めなくてはならないのはどんなにヤレヤレ・・・という気持ちだったかと推測するのも気の毒な状況ではありましたが、公演は成功。
ロイヤル時代の彼女の白鳥の相手役ってブルース・サンソムをはじめ、錚々たる面々だったはず・・・。
その芳賀くんが、最後に笑顔で「吉田さんは自信を与えてくれる」と語っていたのには、都さんの人間力を感じました・・・。
腰の故障までは、周囲のイギリス人ダンサーに囲まれて容姿に関するコンプレックスで一杯、その裏返しでひたすらにバレエの練習に打ち込んできた彼女。
故障時に周囲の友人に支えられていることを実感したことから視野を広げ、人生に目を向けそれがバレエの表現を豊かにすることに気づき、また、踊れる、というそのことが尊いとわかったときから今までのコンプレックスが小さなものになったという・・・。プリンシパルになった当初、イギリスのクリティックから
”no emotion"と書かれたのが嘘のように、繊細で情感溢れる彼女の今の踊りは、このときの転機が大切な役割を果たしていたのですね・・・。
ロイヤルの楽屋(ダーシーと同室)で、バッセルが「今のレベルを維持していくためには精神的・肉体的負担が大きすぎる(ので引退する)」と都さんに語るシーンも。ダーシーも37歳で引退なんて勿体無い、まだまだ・・・とファンとしては思いますが、今のレベルを維持、ということがどんなに大変なことか、ということの裏返しなのでしょうね。
リハを見つめるロイヤルの団員たちの真剣なまなざしに、「後輩がどんどん追い上げてくるので一日たりとも気が抜けない」と語る都さんの言葉がリフレインします。
厳しくも美しい世界。45分弱の中にみっちりと中身の詰まった、よくできたドキュメンタリーでした
ちなみに再放送の予定を貼っておきます。
<NHK総合>
4月 30日 (月) 翌日午前1:55~翌日午前2:40
5月 1日 (火) 午後4:05~午後4:50
<BS2>
5月 2日 (水) 午後5:15~午後6:00
NHK総合今夜(4月24日)10時からのドキュメンタリー「プロフェッショナル~仕事の流儀」に取り上げられ、その華麗にして過酷な日々をレポートされるとか・・・。
必見!!ですね。
わたくしも風邪をこじらせて寝込んでいる場合ではなく、これは観なくては!です
NHKのHP
取り急ぎお知らせまで・・・
観ました!
ロイヤルでの「ラプソディ」の公演準備の緊迫した状況から始まり、(舞台もちょっと映って嬉しい)、9才でバレエを初め、17歳でローザンヌで賞を取り、29歳でロイヤルバレエのプリンシパル、34歳で腰を痛める故障で人生観が変わり41歳の現在まで、未だ到達できない地平を目指して踊り続ける・・・・という彼女のキャリアと人生を振り返る前半。
後半は2月のKバレエでの「白鳥の湖」公演のリハーサルをレポ。
彼女自身、腰を痛めてから、大きく上体をそらす、腰に負担のかかるポーズの多い白鳥を封印してきたのを、熊川の若手男性舞踊手を育てて欲しいとの依頼もあって出演を承諾。
輪島拓也の稽古中の怪我で急遽公演まで余すところ9日で芳賀望に相手役が変更。
ロイヤルの「ラプソディ」では、リフトから降ろす少しの角度でも細かく指示していた彼女が、最も基本的な部分の確認(白鳥が身の上話のマイムをしている間は聞いていなさい、というのはウケましたxxx)から始めなくてはならないのはどんなにヤレヤレ・・・という気持ちだったかと推測するのも気の毒な状況ではありましたが、公演は成功。
ロイヤル時代の彼女の白鳥の相手役ってブルース・サンソムをはじめ、錚々たる面々だったはず・・・。
その芳賀くんが、最後に笑顔で「吉田さんは自信を与えてくれる」と語っていたのには、都さんの人間力を感じました・・・。
腰の故障までは、周囲のイギリス人ダンサーに囲まれて容姿に関するコンプレックスで一杯、その裏返しでひたすらにバレエの練習に打ち込んできた彼女。
故障時に周囲の友人に支えられていることを実感したことから視野を広げ、人生に目を向けそれがバレエの表現を豊かにすることに気づき、また、踊れる、というそのことが尊いとわかったときから今までのコンプレックスが小さなものになったという・・・。プリンシパルになった当初、イギリスのクリティックから
”no emotion"と書かれたのが嘘のように、繊細で情感溢れる彼女の今の踊りは、このときの転機が大切な役割を果たしていたのですね・・・。
ロイヤルの楽屋(ダーシーと同室)で、バッセルが「今のレベルを維持していくためには精神的・肉体的負担が大きすぎる(ので引退する)」と都さんに語るシーンも。ダーシーも37歳で引退なんて勿体無い、まだまだ・・・とファンとしては思いますが、今のレベルを維持、ということがどんなに大変なことか、ということの裏返しなのでしょうね。
リハを見つめるロイヤルの団員たちの真剣なまなざしに、「後輩がどんどん追い上げてくるので一日たりとも気が抜けない」と語る都さんの言葉がリフレインします。
厳しくも美しい世界。45分弱の中にみっちりと中身の詰まった、よくできたドキュメンタリーでした
ちなみに再放送の予定を貼っておきます。
<NHK総合>
4月 30日 (月) 翌日午前1:55~翌日午前2:40
5月 1日 (火) 午後4:05~午後4:50
<BS2>
5月 2日 (水) 午後5:15~午後6:00