星組・・・^^;すみません、放置し続けて。
まずは、先日、東京宝塚劇場での観劇。花組公演、千秋楽まであと1週間!の充実の舞台を観て参りました。
2012年10月8日 15:30
東京宝塚劇場
花組
ミュージカル・ファンタジー
『サン=テグジュペリ』
-「星の王子さま」になった操縦士(パイロット)-
作・演出/谷正純
ラテン・パッショネイト
『CONGA(コンガ)!!』
作・演出/藤井大介
王道のお芝居とショーの2本立てです。
前評判としては、まず「お芝居は駄作、熱いラテン・ショーは花組らしくて楽しい。」「ショーだけリピートしたい」、と言ったもの。
公演が始まってしばらくしたら、お芝居は意見が分かれ、「何がしたいのかわからない」「主人公が身勝手で共感できない」といったネガティブ寄りな感想に加えて、ちらほらと、「星の王子様の原作を読みこんでいるので、セリフの数々にそのエッセンスが感じられて、心に響き、最後は号泣」といった声も聞かれるようになりました。
今回の花組は、1度だけの観劇。しかも、1階前方の超良席ゆえ、却って全体像をつかめるか、心配・・・、という状態でスタートした観劇でしたが・・・。
いや~楽しかったです!
お芝居は、作家であり、パイロットでもあるサン=テグジュぺリという人物を描きつつ、ところどころに「星の王子様」のエピソードや登場人物を絡めて、彼の人生と創造世界を交互に見せて行く・・という意欲的な作品。
当時は、パイロットという仕事自体、危険を冒して郵便を運ぶ勇気ある使命感に満ちた男たちの職場である、というバックグラウンドをベースに、危険な任務とその世界に身をおく男たちの連帯、そんな男をひたすらに無事を祈って待つ女、砂漠の遭難と奇跡の帰還などの場面が描かれます。
そして、嵐のフライトから奇跡の生還を遂げた人気作家でもあるサン=テックスが出会うのは、中南米マヤ族の血を惹く混血美女、英雄的な大統領夫人であった美しき未亡人コンスエロ。
この2人の電撃的な出会いと強引なプロポーズ、それに続く、夫をひたすらに待つパイロットの妻たちの中にあって浮きまくる呪術の踊りで無事を祈るコンスエロ、サン=テグジュぺリの貴族の姉から蔑視されてもマヤ族の誇りを忘れないるコンスエロ・・・結婚後の彼女の環境の変化による受難と、結婚後も変わらずにフライトと執筆に明け暮れる彼とのすれ違いが描かれます。
第一次世界大戦が勃発し、パイロットたちは戦地に赴くことに。
そのまま、行方を絶ったサン=テックス。
国民的英雄ということもあり、必死の捜索が続けられるも、遂に一年後に戦死の判断が下される・・・。
ラントム(蘭寿とむ)・ランハナ(蘭乃はな)TOPコンビの魅せどころは、出会いの場面の後のタンゴシーン。キメキメタイプのダンスが得意の蘭寿さんと、実はダンサーなランハナちゃんが伸び伸びと魅力を発揮してくれます。
あと、編み物をして心配を紛らわせながら夫の帰りを待つ妻たちの真ん中で神がかり的な激しい呪術ダンスをトランス状態で踊り出すコンスエロ。
演じ手としては難しいであろう場面でも、張り詰めたテンションで、役になり切る女優魂を感じました。
すれ違いに悩む彼女に、愛とは、見つめ合うことではなく2人が同じ方向を向いて歩むこと・・と諭す彼。
そうね、そうよねと納得する彼女ですが、女性としては、あまりに彼女の身になって考えることのないマイペースすぎる彼の身勝手さと見えなくもなく・・・^^;やや微妙な感じが。
とはいえ、後半、沙漠での幻影の中、キツネ(壮一帆)や星の王子様(蘭乃はな)との出会いと、サン=テグジュぺリの著作から引用した心にしみるセリフの数々は、そっと心の琴線をかき鳴らしていき、それまでの様々な疑問点??もなんのその、ホロホロと流れる涙・・・。さすがの文学作品基盤の盤石さでしょうか^^;
お芝居の最初と最後に登場するのはドイツ人ホルスト(望海風斗)と、ユダヤ人の老人レオン(汝鳥伶)と孫娘ポーレット(桜咲彩花)。
最初は、大戦後、迫害された恨みをあらわにする孫娘とそれをたしなめる老人。
サン=テグジュぺリの熱心な読者であったホルストが戦死して海に散った作家サン=テックスの思い出をレオンに尋ねるところから始まり・・・。
最後、コンスエロも現れて、彼女の言葉から、ホルストは、戦時中ドイツ空軍のパイロットだった自分がまさに尊敬する作家を撃墜したという残酷な事実を知ります。
その前の劇中では、同じ望海さんが緑のヘビに演じて王子様=サンテグジュぺリの命を奪う・・・という象徴的な前振りがあるのですが。
ユダヤ人のドイツ人に対する、未亡人の夫の命を奪った敵軍兵士に対する赦し。
そして、彼は飛行機ごと海に散ったが、作品は残り、人々の心に感動を与え続ける・・・。という、メッセージ。
ここを安直なヒューマニズムに落とさない場面として作品の枠組みを構築できたのは、専科の汝鳥さんと、次のバウ主演も決まり、主人公のパイロット仲間たちとして活躍した路線男役スター陣よりも美味しい、キーとなる重要な役どころを期待にこたえて務めた望海さんの力でしょう。
ショーは・・・
楽しかった!!
さすが熱いショーならおまかせ、の藤井大介の面目躍如たる「CONGA!!」は今の花組にピッタリ、でした。
黒塗りに水色のシャドー、ラテンな衣装と音楽で押せ押せの華やかでエネルギッシュなショー・・・と聞いて、ちょっと昭和風味の懐古的なものを予想していたわたくし。
・・・甘かったです。そんなものではありませんでした・・・^^;
嬉しいことに。
旧・花組と新・花組がせめぎ合い、ともに花開いている贅沢さにゾクゾクするなんて、観るまでは夢にも思いませんでしたが・・・。
花組特有の”熱くキザる”クラシカルな宝塚の男役芸を継承する永遠の、そして盤石な3番手みわっち(愛音羽麗)の退団公演。彼女の長い花男キャリアの集大成たる円熟の芸。そして、飄々とした持ち味と時として怜悧なクールさで2番手を超えてTOP男役の相手役ポジも務めてしまうえりたん(壮一帆)も、音月桂ちゃんの年末退団後の雪組TOP就任を控えて、最後の花組最後の2番手としての輝きを放っていて・・・。
対する”新”花組要素は、組替えでやってきた、みーちゃん(春風弥里)とききちゃん(芹香斗亜)。それぞれ宙・星時代には周囲も長身男役がズラリ、だったので、とりわけ注目したことがなかったのですが、小さくて濃い花組に来るとなんだか清新な風を吹き込むようなスラリとした姿の美しさや伸びやかさでグッと華やいで見える・・・。
とりわけ、春風み―さんは、花のキザり体質が性に合う(?)のか、なんともSEXYなカッコよさを発散していて(ちょっとお痩せになったのかも?とも思ったり)見違えました
そして、台頭する若手勢力の急先鋒はなんといっても柚香光くん。
さほど長身ではないのですが、バランスの良いシャープな容姿とクールな美貌で目立つこと!
今回、8人口の男役スター軍団や、TOP~3番手の相手役として女役ポジで投入される3人の1人、とか、目立つ場面で既にスター格として扱われていて、目を楽しませてくれました。
後は、安定の中堅スターみつるくん(華形ひかる)の永遠の少年っぽさとか、だいもん(望海風斗)の温かな歌声とか、野性味溢れる鼻息の荒い感じの元気さで独特の組カラーを形成している若手の一群よっち(月央和沙)、あきら(瀬戸かずや)るな(冴月瑠那)イマッチ(真瀬はるか)と、ちょっといたいけな丸顔の可愛い容姿ながらも端正な男役の役作りが出来ている鳳真由ちゃんあたりまでが目に入ります。
今回の超・個人的な見どころは・・・
1)冒頭の白・黒対決
帽子にタキシードの色男たちが壮くん率いる黒チームとみわっち率いる白チームに分かれて、音楽とダンスの対決。
・・・というと、白は人畜無害なクラシック系かと思いきや、ともに洒脱なジャジ―なムードでニュアンス違い、というところがなんともカッコいい。
ワクワクして観ていると、天空からト音記号のブランコが降りてきて全身ピンクのミューズ=蘭ハナちゃんの登場。
彼女が子役声でコミカルに引き分けさせる展開なのがなんとも残念。
ここはぐっと大人っぽく両者を虜にして締める、くらいの大人っぽさが欲しかった。
2)蘭の華
中詰め辺り?でのTOP2人の登場シーンがファンタジック。
紫の蘭の花(というよりスイレンや蓮みたいな感じ)が開くと眠るラントムくんに寄り添うシャチホコポーズの蘭ハナちゃん。・・・いかに身体が柔らかいからって・・・恐れ入りました^^;
2人のスピーディなダンスはとにかく見どころ満載。リフトしてくるくる回転するラントムくんに高々と掲げられた蘭ハナちゃんがフィギュアスケートのアイスダンスかと思うような体制を変えながら降りてくる様にはさすが!と唸りました。
3)黒と白のデュエットダンス
白い衣装のTOP2人が踊るのに絡むもう一つの黒い衣装のカップル・・・。
肉食系といいますか、アグレッシブに2人を引き裂いて翻弄するその踊りっぷりがどうみても男役ね!と後で確認したらよっち(月央和沙)とるな(冴月瑠那)でした^^ダンサーで抜擢されたのですね。
影ソロの仙名彩世さんの声も良かったです。
4)女装系のダンスシーン
が2か所。男役に女役を振る、というのがダイスケショーの定番のお楽しみ^^
まぁ、男役になりきったジェンヌがいまさら女役の衣装を着ても、ちょっとオカ○っぽくなるのがオチ、と笑うもよし、普段の男らしさを封印して美女としてタメ息をつかせるも良し・・・という、誰が前者になり誰が後者になるのか、も観てのお楽しみ・・・という場面。いずれにしても美味しくないはずないですが^^
その一、はTOP3人に絡む、金のラメ衣装のみつる、ガンメタの柚香光くん、そしてあと一人はなんと研2で抜擢の矢吹世奈ちゃん。
スミマセン、華形さんの安定の男らしさをちらりと確認した後は、オペラまで登場させて、(目の前なのに)上手の壮君vsゆずかれいちゃんをガン見しておりましたので。。。(笑)
いやいや、ドラマチックでクールでツンデレでいいものを見せていただきました。挑発的な視線で翻弄しようとするゆずかくん、それを余裕でいなした後に付き離したかと思えばサディスティックに引き寄せて・・のドSな壮さん。それに応える誇り高きシャム猫のようなゆずかくん・・・・あぁ、なんてお似合いなのでしょう。
壮さんが雪組に連れて行かない限り、これが観納めのカップルなのかと思うと大変に惜しまれる名場面でございました。矢吹さんも大健闘だったそうですが、目が足りず観られませんでした^^;
その二、はだいもん(望海風斗)。
ピンクの可愛いお衣装で、だいもんあやこ嬢は女性としてもとても美人さんだと思うのに・・・なんでしょうか、この女装感。というか、こういう女のヒトも、いるわよね、と ちょっと距離を置いてしまう感じがさすが?です^^;
5) ブラウンサテンでの群舞
ホントに黒塗り!で、(過去の名作「サザンクロス・レビュー」を思い出した、と言う声多数)ラテン!なのですが、ぜんたいのセットやお衣装の色調は意外とシック。
怒濤の群舞でもブラウン系で、子供っぽく見せてしまうヘンな原色系がないのが良いです。1人1人をちゃんと大人のカッコ良い男性に魅せてくれるので、キキちゃんやみーさんのカッコよさと、彼女たちにハマっているらしき自分に驚きっぱなし!でした^^;
・・・どうしよう・・・柚香光くん、鳳真由ちゃん、春風さん、芹香斗亜ちゃんが並ぶと嬉しいこの現象・・・^^;
5組の中では、お目当てもいないし・・・と平常心で見られた唯一のオアシス?花組までもが・・・
マズイことになってきました^^;
組替え効果、恐るべし!
まずは、先日、東京宝塚劇場での観劇。花組公演、千秋楽まであと1週間!の充実の舞台を観て参りました。
2012年10月8日 15:30
東京宝塚劇場
花組
ミュージカル・ファンタジー
『サン=テグジュペリ』
-「星の王子さま」になった操縦士(パイロット)-
作・演出/谷正純
ラテン・パッショネイト
『CONGA(コンガ)!!』
作・演出/藤井大介
王道のお芝居とショーの2本立てです。
前評判としては、まず「お芝居は駄作、熱いラテン・ショーは花組らしくて楽しい。」「ショーだけリピートしたい」、と言ったもの。
公演が始まってしばらくしたら、お芝居は意見が分かれ、「何がしたいのかわからない」「主人公が身勝手で共感できない」といったネガティブ寄りな感想に加えて、ちらほらと、「星の王子様の原作を読みこんでいるので、セリフの数々にそのエッセンスが感じられて、心に響き、最後は号泣」といった声も聞かれるようになりました。
今回の花組は、1度だけの観劇。しかも、1階前方の超良席ゆえ、却って全体像をつかめるか、心配・・・、という状態でスタートした観劇でしたが・・・。
いや~楽しかったです!
お芝居は、作家であり、パイロットでもあるサン=テグジュぺリという人物を描きつつ、ところどころに「星の王子様」のエピソードや登場人物を絡めて、彼の人生と創造世界を交互に見せて行く・・という意欲的な作品。
当時は、パイロットという仕事自体、危険を冒して郵便を運ぶ勇気ある使命感に満ちた男たちの職場である、というバックグラウンドをベースに、危険な任務とその世界に身をおく男たちの連帯、そんな男をひたすらに無事を祈って待つ女、砂漠の遭難と奇跡の帰還などの場面が描かれます。
そして、嵐のフライトから奇跡の生還を遂げた人気作家でもあるサン=テックスが出会うのは、中南米マヤ族の血を惹く混血美女、英雄的な大統領夫人であった美しき未亡人コンスエロ。
この2人の電撃的な出会いと強引なプロポーズ、それに続く、夫をひたすらに待つパイロットの妻たちの中にあって浮きまくる呪術の踊りで無事を祈るコンスエロ、サン=テグジュぺリの貴族の姉から蔑視されてもマヤ族の誇りを忘れないるコンスエロ・・・結婚後の彼女の環境の変化による受難と、結婚後も変わらずにフライトと執筆に明け暮れる彼とのすれ違いが描かれます。
第一次世界大戦が勃発し、パイロットたちは戦地に赴くことに。
そのまま、行方を絶ったサン=テックス。
国民的英雄ということもあり、必死の捜索が続けられるも、遂に一年後に戦死の判断が下される・・・。
ラントム(蘭寿とむ)・ランハナ(蘭乃はな)TOPコンビの魅せどころは、出会いの場面の後のタンゴシーン。キメキメタイプのダンスが得意の蘭寿さんと、実はダンサーなランハナちゃんが伸び伸びと魅力を発揮してくれます。
あと、編み物をして心配を紛らわせながら夫の帰りを待つ妻たちの真ん中で神がかり的な激しい呪術ダンスをトランス状態で踊り出すコンスエロ。
演じ手としては難しいであろう場面でも、張り詰めたテンションで、役になり切る女優魂を感じました。
すれ違いに悩む彼女に、愛とは、見つめ合うことではなく2人が同じ方向を向いて歩むこと・・と諭す彼。
そうね、そうよねと納得する彼女ですが、女性としては、あまりに彼女の身になって考えることのないマイペースすぎる彼の身勝手さと見えなくもなく・・・^^;やや微妙な感じが。
とはいえ、後半、沙漠での幻影の中、キツネ(壮一帆)や星の王子様(蘭乃はな)との出会いと、サン=テグジュぺリの著作から引用した心にしみるセリフの数々は、そっと心の琴線をかき鳴らしていき、それまでの様々な疑問点??もなんのその、ホロホロと流れる涙・・・。さすがの文学作品基盤の盤石さでしょうか^^;
お芝居の最初と最後に登場するのはドイツ人ホルスト(望海風斗)と、ユダヤ人の老人レオン(汝鳥伶)と孫娘ポーレット(桜咲彩花)。
最初は、大戦後、迫害された恨みをあらわにする孫娘とそれをたしなめる老人。
サン=テグジュぺリの熱心な読者であったホルストが戦死して海に散った作家サン=テックスの思い出をレオンに尋ねるところから始まり・・・。
最後、コンスエロも現れて、彼女の言葉から、ホルストは、戦時中ドイツ空軍のパイロットだった自分がまさに尊敬する作家を撃墜したという残酷な事実を知ります。
その前の劇中では、同じ望海さんが緑のヘビに演じて王子様=サンテグジュぺリの命を奪う・・・という象徴的な前振りがあるのですが。
ユダヤ人のドイツ人に対する、未亡人の夫の命を奪った敵軍兵士に対する赦し。
そして、彼は飛行機ごと海に散ったが、作品は残り、人々の心に感動を与え続ける・・・。という、メッセージ。
ここを安直なヒューマニズムに落とさない場面として作品の枠組みを構築できたのは、専科の汝鳥さんと、次のバウ主演も決まり、主人公のパイロット仲間たちとして活躍した路線男役スター陣よりも美味しい、キーとなる重要な役どころを期待にこたえて務めた望海さんの力でしょう。
ショーは・・・
楽しかった!!
さすが熱いショーならおまかせ、の藤井大介の面目躍如たる「CONGA!!」は今の花組にピッタリ、でした。
黒塗りに水色のシャドー、ラテンな衣装と音楽で押せ押せの華やかでエネルギッシュなショー・・・と聞いて、ちょっと昭和風味の懐古的なものを予想していたわたくし。
・・・甘かったです。そんなものではありませんでした・・・^^;
嬉しいことに。
旧・花組と新・花組がせめぎ合い、ともに花開いている贅沢さにゾクゾクするなんて、観るまでは夢にも思いませんでしたが・・・。
花組特有の”熱くキザる”クラシカルな宝塚の男役芸を継承する永遠の、そして盤石な3番手みわっち(愛音羽麗)の退団公演。彼女の長い花男キャリアの集大成たる円熟の芸。そして、飄々とした持ち味と時として怜悧なクールさで2番手を超えてTOP男役の相手役ポジも務めてしまうえりたん(壮一帆)も、音月桂ちゃんの年末退団後の雪組TOP就任を控えて、最後の花組最後の2番手としての輝きを放っていて・・・。
対する”新”花組要素は、組替えでやってきた、みーちゃん(春風弥里)とききちゃん(芹香斗亜)。それぞれ宙・星時代には周囲も長身男役がズラリ、だったので、とりわけ注目したことがなかったのですが、小さくて濃い花組に来るとなんだか清新な風を吹き込むようなスラリとした姿の美しさや伸びやかさでグッと華やいで見える・・・。
とりわけ、春風み―さんは、花のキザり体質が性に合う(?)のか、なんともSEXYなカッコよさを発散していて(ちょっとお痩せになったのかも?とも思ったり)見違えました
そして、台頭する若手勢力の急先鋒はなんといっても柚香光くん。
さほど長身ではないのですが、バランスの良いシャープな容姿とクールな美貌で目立つこと!
今回、8人口の男役スター軍団や、TOP~3番手の相手役として女役ポジで投入される3人の1人、とか、目立つ場面で既にスター格として扱われていて、目を楽しませてくれました。
後は、安定の中堅スターみつるくん(華形ひかる)の永遠の少年っぽさとか、だいもん(望海風斗)の温かな歌声とか、野性味溢れる鼻息の荒い感じの元気さで独特の組カラーを形成している若手の一群よっち(月央和沙)、あきら(瀬戸かずや)るな(冴月瑠那)イマッチ(真瀬はるか)と、ちょっといたいけな丸顔の可愛い容姿ながらも端正な男役の役作りが出来ている鳳真由ちゃんあたりまでが目に入ります。
今回の超・個人的な見どころは・・・
1)冒頭の白・黒対決
帽子にタキシードの色男たちが壮くん率いる黒チームとみわっち率いる白チームに分かれて、音楽とダンスの対決。
・・・というと、白は人畜無害なクラシック系かと思いきや、ともに洒脱なジャジ―なムードでニュアンス違い、というところがなんともカッコいい。
ワクワクして観ていると、天空からト音記号のブランコが降りてきて全身ピンクのミューズ=蘭ハナちゃんの登場。
彼女が子役声でコミカルに引き分けさせる展開なのがなんとも残念。
ここはぐっと大人っぽく両者を虜にして締める、くらいの大人っぽさが欲しかった。
2)蘭の華
中詰め辺り?でのTOP2人の登場シーンがファンタジック。
紫の蘭の花(というよりスイレンや蓮みたいな感じ)が開くと眠るラントムくんに寄り添うシャチホコポーズの蘭ハナちゃん。・・・いかに身体が柔らかいからって・・・恐れ入りました^^;
2人のスピーディなダンスはとにかく見どころ満載。リフトしてくるくる回転するラントムくんに高々と掲げられた蘭ハナちゃんがフィギュアスケートのアイスダンスかと思うような体制を変えながら降りてくる様にはさすが!と唸りました。
3)黒と白のデュエットダンス
白い衣装のTOP2人が踊るのに絡むもう一つの黒い衣装のカップル・・・。
肉食系といいますか、アグレッシブに2人を引き裂いて翻弄するその踊りっぷりがどうみても男役ね!と後で確認したらよっち(月央和沙)とるな(冴月瑠那)でした^^ダンサーで抜擢されたのですね。
影ソロの仙名彩世さんの声も良かったです。
4)女装系のダンスシーン
が2か所。男役に女役を振る、というのがダイスケショーの定番のお楽しみ^^
まぁ、男役になりきったジェンヌがいまさら女役の衣装を着ても、ちょっとオカ○っぽくなるのがオチ、と笑うもよし、普段の男らしさを封印して美女としてタメ息をつかせるも良し・・・という、誰が前者になり誰が後者になるのか、も観てのお楽しみ・・・という場面。いずれにしても美味しくないはずないですが^^
その一、はTOP3人に絡む、金のラメ衣装のみつる、ガンメタの柚香光くん、そしてあと一人はなんと研2で抜擢の矢吹世奈ちゃん。
スミマセン、華形さんの安定の男らしさをちらりと確認した後は、オペラまで登場させて、(目の前なのに)上手の壮君vsゆずかれいちゃんをガン見しておりましたので。。。(笑)
いやいや、ドラマチックでクールでツンデレでいいものを見せていただきました。挑発的な視線で翻弄しようとするゆずかくん、それを余裕でいなした後に付き離したかと思えばサディスティックに引き寄せて・・のドSな壮さん。それに応える誇り高きシャム猫のようなゆずかくん・・・・あぁ、なんてお似合いなのでしょう。
壮さんが雪組に連れて行かない限り、これが観納めのカップルなのかと思うと大変に惜しまれる名場面でございました。矢吹さんも大健闘だったそうですが、目が足りず観られませんでした^^;
その二、はだいもん(望海風斗)。
ピンクの可愛いお衣装で、だいもんあやこ嬢は女性としてもとても美人さんだと思うのに・・・なんでしょうか、この女装感。というか、こういう女のヒトも、いるわよね、と ちょっと距離を置いてしまう感じがさすが?です^^;
5) ブラウンサテンでの群舞
ホントに黒塗り!で、(過去の名作「サザンクロス・レビュー」を思い出した、と言う声多数)ラテン!なのですが、ぜんたいのセットやお衣装の色調は意外とシック。
怒濤の群舞でもブラウン系で、子供っぽく見せてしまうヘンな原色系がないのが良いです。1人1人をちゃんと大人のカッコ良い男性に魅せてくれるので、キキちゃんやみーさんのカッコよさと、彼女たちにハマっているらしき自分に驚きっぱなし!でした^^;
・・・どうしよう・・・柚香光くん、鳳真由ちゃん、春風さん、芹香斗亜ちゃんが並ぶと嬉しいこの現象・・・^^;
5組の中では、お目当てもいないし・・・と平常心で見られた唯一のオアシス?花組までもが・・・
マズイことになってきました^^;
組替え効果、恐るべし!
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