宝塚星組「ロミオとジュリエット」FINALE

大好評のうちに幕を閉じた宝塚星組の「ロミオとジュリエット」
初演の梅田芸術劇場及び博多座での公演では、つかなかったフィナーレ・ナンバー。

正直、完成度の高い本編につけた、ラテン調だったりPOPだったりするフィナーレナンバーは
本編の余韻を損なう・・・と不評の場合も多く、芝居＆ショーの組合せが基本系の宝塚歌劇の味わいを楽しんでいただくために一本物のミュージカルの最期に短いショーをつける、というのが宝塚ならではの構成であるとはいえ、こと「ロミジュリ」に関しては、本編での完成度の高さ故に、なかなかしっくりくるバージョンがなかったことも事実。

ところが・・・。
今回の星組のそれは、本編では見せることのできなかったスターたちの別の魅力を存分に見せる、という美味しい役どころを担うショーで、素晴らしい満足度



まずは御約束の2番手男役（紅ゆずる）の銀橋渡りのソロ。
今回はバルコニーの歌を採択。ロミオとジュリエットの掛け合いの歌なのですが、ソロ仕様に歌詞を変えて・・・。
花組の明日海りおに続いてTOPに王手をかけていると言われる紅さんの、声量のある歌が響きます。
ねねちゃんは芝居も歌も3年前に比べて上手くなったなぁと本編で感心しましたが、紅くんも歌は本当に精進されたのでしょうね！あとはダンスかな？＾＾

そして下級生のロケット。青と赤でハートモチーフ・・・は月組バージョンと同じでしょうか。
曲は「きれいはきたない」
ここでまさかの十碧れいやくんがセンターに！
長身で華やか。笑顔がかわいい。

続いてTOPスター柚希礼音登場。
GOLDのフラメンコドレスの娘役群舞を引き連れて・・・「憎しみ」のスパニッシュアレンジ。
組長の万里柚美さんが大人の美貌で目を惹きます。

そして大階段で長身男役3人―まさこさん（十輝いりす）、紅くん、真風（涼帆）が
「今日こそその日」で降りてきて。やっぱり長身揃いの並びは華やか。それぞれに大人っぽい美貌ですし。

男役群舞は「エメ」
この衣装がミッドナイトブルーと黒で、なんとも魅力的。
ここでは主に礼真琴くんに注目。彼女はダンサーで、（だからこそ「愛」なのですが＾＾）本当にキレがよくて軸のしっかりした踊り・・・＆ショーのときはお芝居でのかわいらしさとは全く違った色っぽい男っぽさを前面に出して来て、本当に「男役」を楽しんでいるんだなぁと。
「愛」のときはベースメークの色が娘役仕様で白ピンク系のファンデなので、1人顔色が違います（笑）
で、表情がキメキメ男役というGAPがファンにはたまりません
このところまた存在感を増して来たマカゼ、もう一人の「愛」キャピュレットの男のダンスリーダーとしても大活躍のシャープなダンスならこの人！のどいちゃん（鶴美舞夕）の高速ターンなどもときどき眼の端に入れつつ、・・と　とにかく、見逃せないけど見逃してる感満載のこの場面。
いつも目が足りない・・・と思っていると終わってしまって、・・・・。この場面の時間3倍にしてほしい（ムリ）

終わって欲しくない・・・・と思いつつも、大階段の上からスッスッと降りてくるシルエットは・・・
ねねちゃん！
金髪ショートの鬘に、ピンクゴールドに黒ラメの入った素材のドレスはサイドが黒のシ―スル―になっていて、（ここ演出の小池先生のこだわりらしい＾＾）なんとも大人の魅力でいっぱい。
これがあの「何も知らない16の乙女」だから・・・ステキ。
で、たんぽぽ吹いてたロミオがガッツリ迫ってのこの2人ならではのキスシーンなども織り込んだ濃くて熱いデュエットダンス。曲は「愛のために」。アルゼンチン・タンゴアレンジで。
このお二人って初共演が「ブエノスアイレスの風」でタンゴダンサーペア。「ダンサ・セレナ―タ」でも踊ってましたね＾＾
TOPになって5年の息のあったベテランコンビだからこその深い味わいのあるスタイリッシュなナンバーで、眼福でした。

エトワールは毬乃ゆいさん。

階段降りは
早乙女わかばちゃん・礼真琴ちゃん・音羽みのりちゃん （ことちゃんが新旧？かわいこちゃんｓと・・・＾＾）
↓
みっきー（天寿光希）・しーらん（壱城あずさ）　紅５つながり＾＾
↓
音花ゆりさん・まさこさん（十輝いりす）・花愛瑞穂さん　歌姫ママｓと大公様
↓
真風くん　歌いながら・・・！「死」が歌っている！！！
↓
紅さん
↓
ねねちゃん
↓
柚希さん

最後の曲は「世界の王」。次の展開がワクワクする本当に心躍るフィナーレなれど、終わるのが早くて！
そして思うのは「フィナーレだけでもまた観たい」・・・という悪魔（笑）の衝動。
チケットないけど（悲）
かくなる上は・・・星組の次回公演絶対観るから！！という固い決意に・・・＾＾；

はい、次回の「REON2」「第2章」「日のあたる方へ」、全て観る予定です