1幕3場は有名なクリスマスツリーや時計が大きくなって、相対的に人間が小さくなったと感じさせるセットの場面転換の見所。熊川版の「くるみ」は場面転換がダイナミックで、しかも暗転をほとんど使わず非常にスムース。
くるみ割り人形率いるおもちゃの兵隊チーム対ネズミ軍団の戦い。バレエではネズミと兵隊の群舞でさらりと流されることが多いが、大砲が撃たれて負傷したねずみを担架で運び出したり、チーズの弾が当たってくるみ割り人形が負傷したり・・・と芸が細かい。小さな男の子が見に来ていたら目を輝かせることだろう。特筆すべきはねずみの着ぐるみのリアルさ。これはロイヤルバレエの映画「ピーターラビット」(ダンサーが着ぐるみを着てポアントで歩くとそこはビアクリトス・ポッターの絵本の世界。湖水地方ロケも万全でイギリス人のこの絵本に対する愛が滲み出る秀作です!)のスタッフの仕事だろうか・・・。などと考えていると、クララがステッキタイプのキャンディを使ってネズミを捕獲。
勝利に、一時的に呪いが解けて王子の姿になるくるみ割り人形。いつもの髪型が銀髪になった鬘着用の熊川を見て「筑紫哲也」とのたまったヒトがいましたが(以下自粛)
1幕の最後を美しく締めくくる雪の国のシーン。
ここはチャイコフスキーの音楽でも女声合唱(あるいは子供のソプラノの合唱)がつく心洗われる場面。
雪の国の王と女王はそれぞれ、主役級ダンサーの輪島拓也と松岡梨絵が務めます。
輪島さんはアイメイクが濃くてお顔が良くわからなかったのですが、松岡さんは顔立ちがとてもきれいな美人さん。この場面、コールドが粉雪を現す、ということで、非常に細かいリズムで早く刻む回転など、なかなかそろえるのが難しそうな振りですが、踊りこんでいるだけあって振付の意図が良く示されていました。気になったのはセンター2人の振りもコールド同様のものだったので、ちょっとせわしない感じがしてPDDとしては冴えない印象だったこと。
熊川版、ということで、彼の得意なスピーディな回転やパが多く、優雅なアダージョはあまりお得意でないのかしら・・・。美しい場面だけに振付を再考していただければもっと印象的になるのに・・・と思ったことでした。
くるみ割り人形率いるおもちゃの兵隊チーム対ネズミ軍団の戦い。バレエではネズミと兵隊の群舞でさらりと流されることが多いが、大砲が撃たれて負傷したねずみを担架で運び出したり、チーズの弾が当たってくるみ割り人形が負傷したり・・・と芸が細かい。小さな男の子が見に来ていたら目を輝かせることだろう。特筆すべきはねずみの着ぐるみのリアルさ。これはロイヤルバレエの映画「ピーターラビット」(ダンサーが着ぐるみを着てポアントで歩くとそこはビアクリトス・ポッターの絵本の世界。湖水地方ロケも万全でイギリス人のこの絵本に対する愛が滲み出る秀作です!)のスタッフの仕事だろうか・・・。などと考えていると、クララがステッキタイプのキャンディを使ってネズミを捕獲。
勝利に、一時的に呪いが解けて王子の姿になるくるみ割り人形。いつもの髪型が銀髪になった鬘着用の熊川を見て「筑紫哲也」とのたまったヒトがいましたが(以下自粛)
1幕の最後を美しく締めくくる雪の国のシーン。
ここはチャイコフスキーの音楽でも女声合唱(あるいは子供のソプラノの合唱)がつく心洗われる場面。
雪の国の王と女王はそれぞれ、主役級ダンサーの輪島拓也と松岡梨絵が務めます。
輪島さんはアイメイクが濃くてお顔が良くわからなかったのですが、松岡さんは顔立ちがとてもきれいな美人さん。この場面、コールドが粉雪を現す、ということで、非常に細かいリズムで早く刻む回転など、なかなかそろえるのが難しそうな振りですが、踊りこんでいるだけあって振付の意図が良く示されていました。気になったのはセンター2人の振りもコールド同様のものだったので、ちょっとせわしない感じがしてPDDとしては冴えない印象だったこと。
熊川版、ということで、彼の得意なスピーディな回転やパが多く、優雅なアダージョはあまりお得意でないのかしら・・・。美しい場面だけに振付を再考していただければもっと印象的になるのに・・・と思ったことでした。
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