もう、「ジゼル」のゲネも、アニエスとジョゼの「ジゼル」も観たというのに、まだまだ「シンデレラ」が終わっていません・・・^^;
連日の美しい舞台にちょっとホワ~っとなっていてなかなか夢想から醒めないわたくしです。
とはいえ、記憶が遠ざかる前に一言ずつ・・・
マリ=アニエス・ジローのシンデレラ、もうゴージャス!の一言。
彼女はシンデレラ主役の準備を20歳の頃(なんと15年前!)からしていたそうですが、実際に舞台で披露するのはこの東京公演が初めて、とのこと。
彼女は大柄で、モダンを踊るともうカッコイイ・・・としか言いようがないのですが、お顔立ちははっきりと端正な、古典的な美人。舞台映えは圧倒的なものがあるのですが、古典の主役、というイメージがあまりなく・・・
「シーニュ」という白鳥をモチーフにしたモダン作品での彼女が素晴らしいので、前回来日公演での「白鳥の湖」を楽しみにしていたのですが、そのときは急な怪我で急遽主役がエミリー・コゼットに代わったため、実は彼女の全幕主役を観るのは初めて。
定評あるジョゼの継母役を観るために取ったようなチケットだったのですが、結果、彼女のシンデレラを観ることができて本当に良かったです!
一幕のグレーワンピの灰かぶり時代。
義姉たちのステファニー・ロンベールとメラニー・ユレルはとても達者な演技と流れるようなダンスで、程良く?背景として必要なクォリティは完璧にこなしてくれている、という感じ。ドロテのようなはじけっぷりとはまた違った、コンビネーションの良さを発揮。
キビキビとして世慣れた感じの二人の姉に比べて、大柄なシンデレラはおっとりとしていて心優しく、自分の美しさに気が付いていないがために控え目にふるまってしまう・・・という感じが妙にリアル(余談ですが、わたくし自身の友人で、こういうタイプの人って何人かいるんです・・・ゴージャスな美女なのにふと見せる謙虚で素直な心根がなんともかわいい、というタイプの)。
で、チャップリンっぽく、男装でタップのシーンは粋でステキ!
エレガントなアニエスが、ちょっと戯れに・・・という感じでサラリと演じたのに対して、似合いすぎるマリ=アニエスはこのままミュージカルスターになっていただいても良いかも~のハマりよう。
そして、2幕!の変身後、大階段から登場のまばゆいばかりのスターオーラ。
彼女は肌が色白のピンク色で目と髪はダークなので、とてもクッキリと集団からその美貌が際立って、内側から発光するような肌の輝きとパウダーピンクの衣装がマッチしてなんともゴージャス。
マチアスが、バンジャマンほどの妖しさはないにしても、その踊りの美しさと弾むようなバネの効いた動きでさすがダンス教師!(あ、おひげも似合っていました^^)と思わせる好演でしたが、その彼のレッスンで、さらにそのパッセージを展開させて・・のシ-ンなど、マリ=アニエスの本領発揮。
もうキラッキラで観ているだけでもワクワク・・・です。
対するカールのスター。
彼は金髪碧眼の美丈夫なのですが、主役、というよりは準主役の個性派的な役どころがはまる人。
丈夫な体と健康管理(大事ですよね~)で、プルミエールに昇進してから舞台に穴をあけたことがない、というプロ精神が素晴らしく、怪我人続出の時期も主役に脇に、突然の代役もいとわず八面六臂の活躍でオペラ座を支えてきた彼がエトワールになってすぐの来日公演。
ジョゼのような王子的なスターオーラは薄く、追跡シーンなどでチームに溶け込んで一緒に行動、という孤高の存在というよりはチームリーダー的な印象の彼ですが、人柄の良さがにじみ出る、パートナーに向ける優しい目、安定感のある盤石のサポートは観ていて心なごませてくれるものがあります・・・
そして、今回のキャストの白眉はこの人!
美しすぎる、マダム・ジョゼ!
世界バレ・フェスのファニー・ガラで率先してポワントを履いた演技を魅せてくれた彼ですが、本公演でもその培った(?!)ポワント・ワークが役に立ち、知らない人は背のとっても高い女性ダンサーと思うかも・・・。
ステファン・ファヴォランが、ちょっと誇張したカマっぽい?演技を細かく入れて笑いを取っていたのに対して、堂々と正統派のザ・フレンチ・マダム、という感じのジョゼ。
程よく抑制された演技に滲む品格・・・
それでいて、足をにょっきり突き出して図々しく靴合わせに参加してしまうところの笑いの取り方などはしっかりとツボを抑えていて、この人って本当に舞台勘がいいんだなぁと感心しました。
昨日は王子、今日はマダム・・・いずれも魅力たっぷり。
ジョゼ・マルティネス、円熟期ですね。オペラ座の定年が来年!と聞いて嘘~そんな~と悲鳴をあげていたら、NBSのサイトで、来年(来シーズン)以降の出演予定ももう入っています、とフォローアップ?の記事が。
とりあえず良かった・・・と胸をなでおろしました。ふー
意地悪姉妹(笑)
ピンクのメラニー・ユレルは追跡シーンではチャイナ・ドレスの女。
ドロテとはボブの鬘のデザインがちょっと違って、後ろに三つ編みのお下げ付き。やっぱりなかなかに妖艶でした。
ターコイズのステファニー・ロンベールのスペインがエミリーよりもどこかイナセなカッコよさがあって、結構オペグラを握り直してしまったりして(笑)
スペインのシーンは、お相手の男性ダンサーもカッコイイので、本当にあっという間に終わってしまって、ちょこちょこチェックしていたつもりでもあぁ、もう少し見ていたかった~見逃したかも~と焦る心。
「シンデレラ」、主役はもとより、ソリスト、コールドに至るまで見せ場が多く、場面転換も華やかで、オペラ座ならでは・・・の演目ですね。ついつ魔がさして(?!)役変わりでちょこちょこ買い足したチケットですが、本当に3CAST観ることにして良かった!と弾む心の14日の日曜日でした
連日の美しい舞台にちょっとホワ~っとなっていてなかなか夢想から醒めないわたくしです。
とはいえ、記憶が遠ざかる前に一言ずつ・・・
マリ=アニエス・ジローのシンデレラ、もうゴージャス!の一言。
彼女はシンデレラ主役の準備を20歳の頃(なんと15年前!)からしていたそうですが、実際に舞台で披露するのはこの東京公演が初めて、とのこと。
彼女は大柄で、モダンを踊るともうカッコイイ・・・としか言いようがないのですが、お顔立ちははっきりと端正な、古典的な美人。舞台映えは圧倒的なものがあるのですが、古典の主役、というイメージがあまりなく・・・
「シーニュ」という白鳥をモチーフにしたモダン作品での彼女が素晴らしいので、前回来日公演での「白鳥の湖」を楽しみにしていたのですが、そのときは急な怪我で急遽主役がエミリー・コゼットに代わったため、実は彼女の全幕主役を観るのは初めて。
定評あるジョゼの継母役を観るために取ったようなチケットだったのですが、結果、彼女のシンデレラを観ることができて本当に良かったです!
一幕のグレーワンピの灰かぶり時代。
義姉たちのステファニー・ロンベールとメラニー・ユレルはとても達者な演技と流れるようなダンスで、程良く?背景として必要なクォリティは完璧にこなしてくれている、という感じ。ドロテのようなはじけっぷりとはまた違った、コンビネーションの良さを発揮。
キビキビとして世慣れた感じの二人の姉に比べて、大柄なシンデレラはおっとりとしていて心優しく、自分の美しさに気が付いていないがために控え目にふるまってしまう・・・という感じが妙にリアル(余談ですが、わたくし自身の友人で、こういうタイプの人って何人かいるんです・・・ゴージャスな美女なのにふと見せる謙虚で素直な心根がなんともかわいい、というタイプの)。
で、チャップリンっぽく、男装でタップのシーンは粋でステキ!
エレガントなアニエスが、ちょっと戯れに・・・という感じでサラリと演じたのに対して、似合いすぎるマリ=アニエスはこのままミュージカルスターになっていただいても良いかも~のハマりよう。
そして、2幕!の変身後、大階段から登場のまばゆいばかりのスターオーラ。
彼女は肌が色白のピンク色で目と髪はダークなので、とてもクッキリと集団からその美貌が際立って、内側から発光するような肌の輝きとパウダーピンクの衣装がマッチしてなんともゴージャス。
マチアスが、バンジャマンほどの妖しさはないにしても、その踊りの美しさと弾むようなバネの効いた動きでさすがダンス教師!(あ、おひげも似合っていました^^)と思わせる好演でしたが、その彼のレッスンで、さらにそのパッセージを展開させて・・のシ-ンなど、マリ=アニエスの本領発揮。
もうキラッキラで観ているだけでもワクワク・・・です。
対するカールのスター。
彼は金髪碧眼の美丈夫なのですが、主役、というよりは準主役の個性派的な役どころがはまる人。
丈夫な体と健康管理(大事ですよね~)で、プルミエールに昇進してから舞台に穴をあけたことがない、というプロ精神が素晴らしく、怪我人続出の時期も主役に脇に、突然の代役もいとわず八面六臂の活躍でオペラ座を支えてきた彼がエトワールになってすぐの来日公演。
ジョゼのような王子的なスターオーラは薄く、追跡シーンなどでチームに溶け込んで一緒に行動、という孤高の存在というよりはチームリーダー的な印象の彼ですが、人柄の良さがにじみ出る、パートナーに向ける優しい目、安定感のある盤石のサポートは観ていて心なごませてくれるものがあります・・・
そして、今回のキャストの白眉はこの人!
美しすぎる、マダム・ジョゼ!
世界バレ・フェスのファニー・ガラで率先してポワントを履いた演技を魅せてくれた彼ですが、本公演でもその培った(?!)ポワント・ワークが役に立ち、知らない人は背のとっても高い女性ダンサーと思うかも・・・。
ステファン・ファヴォランが、ちょっと誇張したカマっぽい?演技を細かく入れて笑いを取っていたのに対して、堂々と正統派のザ・フレンチ・マダム、という感じのジョゼ。
程よく抑制された演技に滲む品格・・・
それでいて、足をにょっきり突き出して図々しく靴合わせに参加してしまうところの笑いの取り方などはしっかりとツボを抑えていて、この人って本当に舞台勘がいいんだなぁと感心しました。
昨日は王子、今日はマダム・・・いずれも魅力たっぷり。
ジョゼ・マルティネス、円熟期ですね。オペラ座の定年が来年!と聞いて嘘~そんな~と悲鳴をあげていたら、NBSのサイトで、来年(来シーズン)以降の出演予定ももう入っています、とフォローアップ?の記事が。
とりあえず良かった・・・と胸をなでおろしました。ふー
意地悪姉妹(笑)
ピンクのメラニー・ユレルは追跡シーンではチャイナ・ドレスの女。
ドロテとはボブの鬘のデザインがちょっと違って、後ろに三つ編みのお下げ付き。やっぱりなかなかに妖艶でした。
ターコイズのステファニー・ロンベールのスペインがエミリーよりもどこかイナセなカッコよさがあって、結構オペグラを握り直してしまったりして(笑)
スペインのシーンは、お相手の男性ダンサーもカッコイイので、本当にあっという間に終わってしまって、ちょこちょこチェックしていたつもりでもあぁ、もう少し見ていたかった~見逃したかも~と焦る心。
「シンデレラ」、主役はもとより、ソリスト、コールドに至るまで見せ場が多く、場面転換も華やかで、オペラ座ならでは・・・の演目ですね。ついつ魔がさして(?!)役変わりでちょこちょこ買い足したチケットですが、本当に3CAST観ることにして良かった!と弾む心の14日の日曜日でした
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