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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

バレフェスAプロ⑫

2006-08-08 05:25:33 | BALLET
いや、もう、第4部の濃さには参りました!降参!
と思っていたら最後の最後に驚くべきものが。

★「ドン・キホーテ」 キューバ国立バレエ団からヴェニングセイ・ヴァルデスとロメル・フロイタ

ドン・キホーテの最後のグラン・パ・ド・ドゥといえば、GALA公演の最後を華やかに締めくくるときの定番。バジルとキトリの結婚式での主役の踊り。スペインのエネルギッシュな空気、技巧を競い合うような熱を帯びてクレシェンドの頂点に観客を導く、文句なしに楽しい大喝采の演目、ではあるのですが・・・。

いや、この2人、凄すぎます。
アクロバティックな技巧で言えばこれ以上のものはもう出現しないでしょう。
ヴァルデスの再三繰り返す、サポートをはずしたアラベスクでのポージングの時間の長さ。そのアラベスクから次のポーズに移るにもサポートをはずした状態でやすやすとしてのける驚異的なバランス。
フィッシュのポーズに移るにあたり、フロメタの腕に飛び込んだ瞬間完成されたポーズになっている展開の速さといい、この人の運動神経って一体どうなっているの???と口を開けて感心するしか。
これだけのテクニックを見せ付けながらあくまで笑顔。
フロメタもバジルのソロで見せます。
熊川哲也の伝説のローザンヌでのドン・キホーテのソロでのラストの開脚、それをふんだんに織り込んだアレンジ。
回転技のときなど、高速スピンが凄すぎてもうダブルで回っているのかトリプルなのかも判別不可能なほど・・・。

文字通り、観客が沸いた、という意味ではこの夜一番。
アカデミックなバレエファンにですら相好を崩して楽しんだ一幕でした




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1 コメント

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Unknown (シーラカンチャン)
2006-08-11 12:40:03
ほんとに、びっくりしましたね。
静と動の対極の美と思いました。私など、ポージング(っていうんですか)した時皆が拍手するので、あ~これは大変なことなんだと、思ったのですが、再三サポートをはずしてはポージングするので、この人にとっては難しいことではないのではないかと錯覚をおこしました。
プロメタのスピンでは、一瞬バレーではなく、フィギアスケートかと思いましたよ。とりをとるだけのことはありましたね~。

今日は、Bプロ行きます。15日は「ジセル」行きます。スマートピンクで固めていきまっせ!(ウヒヒ・・・・・)
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