第4幕
裁判の前に、ラダメスを呼び出して説得を試みるアムネリス。
アイーダを愛している。言い訳はしない。刑に服する。
きっぱりとしたラダメスを脅しすかし愛を訴えるアムネリスは
恋する女の悲しさ弱さ必死な様を存分に見せて見事。
あなたの愛が一番おそろしい、と切り捨てられても尚、愛する心はどうにもならない。
「アイーダ」という作品は、「ロミオとジュリエット」の如く、敵味方に分かれた恋人の悲劇、という
見方がされがちですが、お互い苦悩の中にありながら、真っ直ぐにお互いの愛に生きる
主人公二人に比べ、すべてを手にしたファラオの娘であるのに愛する男に選ばれず、
一人生き延び、権力者として立たなくてはならない
孤独なアムネリスこそがこの物語の影の主役なのかも・・・そう思わせる存在感。
裁判が始まり、祖国を裏切ったラダメスに、生きながらにして埋葬する、という判決が。
必死に祭司長に取りすがり、訴え、最後は呪うアムネリス。
声質の柔らかさゆえ呪いに効力がありそうに思えないのがちょっぴり残念。
ここで権力者の娘としての強さが出るともっと良いのに・・と思わないでも
ありませんでしたが、実際に神権政治で神官の権力が王家に勝る部分もあった
古代エジプトの時代背景を思えば故無きにもあらず・・でしょうか。
墓に入ると、そこには逃げおおせたかと心配していたアイーダが。
父王は戦死。彼女はラダメスの裁判を聞きつけてともに死のうと墓所に忍んでいたのです。
天国への扉が・・と、アイーダの声はすでにこの世のものとは思われない静謐さ。
墓の上では一心に祈るアムネリスと巫女たちの慰霊の歌が・・・。
素晴らしい舞台でした。
何度も続くカーテンコール。
主役級のソリストたち、(アクーメンは舞台の上で演じたバレリーナと影で歌っていた歌手の
両方が出ていました)が何度か出た後、舞台に勢ぞろいしたオーケストラ。
一人ひとりの顔が、初日の成功に輝いていたのが印象に残りました。
更に何度かのカーテンコールの最後にバレンボイム氏が。
これで最後かと思いきや突如幕が上がると、こんな光景が。
スカラ座日本公演通算100回目に当る、ということでの記念式典?
鏡開きをスカラ座支配人、NBS会長佐々木氏などで行い、皆様で升の日本酒で乾杯されていました。
ちなみに、この日のNHKホール公演にはカメラが入っていましたが、
11月20日(金)NHK教育テレビの「芸術劇場」の枠で放映されるそうです。
裁判の前に、ラダメスを呼び出して説得を試みるアムネリス。
アイーダを愛している。言い訳はしない。刑に服する。
きっぱりとしたラダメスを脅しすかし愛を訴えるアムネリスは
恋する女の悲しさ弱さ必死な様を存分に見せて見事。
あなたの愛が一番おそろしい、と切り捨てられても尚、愛する心はどうにもならない。
「アイーダ」という作品は、「ロミオとジュリエット」の如く、敵味方に分かれた恋人の悲劇、という
見方がされがちですが、お互い苦悩の中にありながら、真っ直ぐにお互いの愛に生きる
主人公二人に比べ、すべてを手にしたファラオの娘であるのに愛する男に選ばれず、
一人生き延び、権力者として立たなくてはならない
孤独なアムネリスこそがこの物語の影の主役なのかも・・・そう思わせる存在感。
裁判が始まり、祖国を裏切ったラダメスに、生きながらにして埋葬する、という判決が。
必死に祭司長に取りすがり、訴え、最後は呪うアムネリス。
声質の柔らかさゆえ呪いに効力がありそうに思えないのがちょっぴり残念。
ここで権力者の娘としての強さが出るともっと良いのに・・と思わないでも
ありませんでしたが、実際に神権政治で神官の権力が王家に勝る部分もあった
古代エジプトの時代背景を思えば故無きにもあらず・・でしょうか。
墓に入ると、そこには逃げおおせたかと心配していたアイーダが。
父王は戦死。彼女はラダメスの裁判を聞きつけてともに死のうと墓所に忍んでいたのです。
天国への扉が・・と、アイーダの声はすでにこの世のものとは思われない静謐さ。
墓の上では一心に祈るアムネリスと巫女たちの慰霊の歌が・・・。
素晴らしい舞台でした。
何度も続くカーテンコール。
主役級のソリストたち、(アクーメンは舞台の上で演じたバレリーナと影で歌っていた歌手の
両方が出ていました)が何度か出た後、舞台に勢ぞろいしたオーケストラ。
一人ひとりの顔が、初日の成功に輝いていたのが印象に残りました。
更に何度かのカーテンコールの最後にバレンボイム氏が。
これで最後かと思いきや突如幕が上がると、こんな光景が。
スカラ座日本公演通算100回目に当る、ということでの記念式典?
鏡開きをスカラ座支配人、NBS会長佐々木氏などで行い、皆様で升の日本酒で乾杯されていました。
ちなみに、この日のNHKホール公演にはカメラが入っていましたが、
11月20日(金)NHK教育テレビの「芸術劇場」の枠で放映されるそうです。
丁寧な観劇レポ、読ませていただきました!ありがとうございました{ルンルン}
私、アイーダは宝塚星組の「王家に捧ぐ歌」、劇団四季の「アイーダ」しか観たことないのですが{マト赤}
ストーリーが大好きなので、オペラ版も是非観てみたいと思いました{ひらめき}
こちらの舞台、本当にセットが豪華ですね{キラピンク}私も観たいです{ラブラブ}早速母上に録画お願いしなくては{超びっくり}
安蘭けいさんが退団後行った舞台の「アイーダ」もすごく観たかったんです{マト赤}ポスターだけ見ましたがすごくきれいでしたね{キラリ}
「AIDA」は物語の骨格がしっかりとしているので、色々な舞台芸術に
翻案されていますよね。
OPERAは、声の魅力が突出しているので、ムリのありそうな設定が
なんともすんなりと納得できてしまう(笑)のが不思議ですしまた
素晴らしいと思えるところなんですよね・・・・
「AIDA」はやっぱりOPERAが本家本元(!)なので是非ご覧になることを
お奨めいたします{ラブラブ}
只、ゼフィレッリ版は中でも特別に豪華ですが、通常合唱の人数、
舞台設定そのものがグランドオペラと言われるとっても贅沢な舞台になるため
そうそうどこの歌劇場でも上演されるものではないので
見つけられたらチャンス!ということで・・・(笑)
OPERAは歌手、オーケストラ、指揮者、演出の4拍子が揃えば
これほど満足度の高い舞台芸術も他にないと思うので・・・{キラリ}
手始めに(?)Parisのオペラ座のスケジュールをご覧になってみては
いかがでしょう?{うさぎ}
>録画
TVでもきっとこの公演の魅力は伝わると思うので、是非{ルンルン}