マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

木曽御嶽山登山・・・一日目。登り。

2014-07-22 14:27:54 | 登山・ハイキング
2014年7月19日。土曜日。
木曽御嶽山登山。『一日目』です。
あいにくの、梅雨明け間近の、雨模様です。
まずは・・・
征する前の、下調べです。
 
           『木曽御嶽山の特徴』  
木曽御嶽山は、長野県と岐阜県の境にそびえる、『独立峰』です。
  ・・・『独立峰』といえば、町中に、ど~んと、大きな一山がそびえ立つ。富士山同様。 『日和田富士』と呼ばれます。
木曽御嶽山は、日本では、富士山の次、2番目に標高=3067m=が高い、『火山』です。
  ・・・標高3,000mを超える山としては、日本国内で最も西に位置します。 日本列島で、富士山とお隣さんです。
木曽御嶽山は、教派神道の一つ:御嶽教の信仰の対象とされ、『山岳信仰の山』です。
  ・・・日本の山岳信仰において、富士山(富士講)と並び、講社として、庶民の信仰を集める霊山です。
     古くは、「王御嶽」とも呼ばれて、坐す神を王嶽蔵王権現とした。
木曽御嶽山は、一ノ池から五ノ池の名前が付けられている、『5つの火口湖』があります。
  ・・・常に水をたたえているのは、火山の火口が湖になり硫黄分を含み、エメラルド色の、『二ノ池』と『三ノ池』。
     ☆日本で最も高い所=2,905 m=にある池は、『二ノ池』。
     ☆荒神と白龍王初春姫大神などの神々が祀られ、信者の『御神水』とされていているのは、『三ノ池』。

では・・・
山の下調べも終えまして、
聖なる山に、登山開始です。

         『今日の行程』
御岳ロープウェイを利用して、駅前:『2150m』からのスタートです。
最高地点:3067m-2150m『917m』 を登ります。

  『スタート地点:駅前』→ ①『七合目:行場山荘』→ ②『八合目:女人堂』→黒沢口登山道→ ③『石室山荘』→
    ④『最高地点:剣ヶ峰:3067m』→ ⑤『二の池』→ ⑥『二の池新館:2905m』

雨模様。
私を最後に、ロープウェイは、雨模様のため、本日の営業中止。
今日も、いつもの、『山仲間の五人』です。

まずは。  
準備体操をして     『幸運のスタート』
  
夫と途中まで登ったのは『若い時』。 『高齢となった今日』・・・私の心模様はまるで違います。
  年を重ねるということは・・・
叡智を得て、若いときには見えなかったものが、見えるようになりました。 見るようになりました。
  さて・・・
今回の登山で、私は何を見るのでしょう? 楽しみです

300m歩いて・・・

到着。2150m。       ①『七合目:行場山荘』

ここで・・・行者さんたちは、心と身作りを整えて、本格的に、出発したのでしょうか?

驚きでした。 山全体が『神道の信仰山』です。  

大石や小石の、ゴロゴロした岩道を登ります。
そして・・・

   木道も登ります


又又。
岩道が始まり・・・
振り返り  「やはり雪渓が残っていますね!」 と青年。

「さすが、中央アルプスですね。」と私。     仲間の青年です。
  まずはあの頂上を目指します!  ベテラン青年の後にぴったりと!

   小雨が降ったり止んだり・・・
 天然カラマツ樹林道を、黙々と、登ります。 森林浴です
    私は・・・
 登山の『黙々』が大好きです。 
偉大な大自然の中で、自分の小ささを感じながら、瞑想です。 至福の時間です


到着。2470m。    ②『八合目:女人堂(別名:金剛堂)』  

男性グループ。 3連休で、修験者や登山者が多い。
皆さん、登山愛好者。 仲間意識がわいて…一人でニコニコの私

    『女人堂』
1868年(明治元年)。御嶽山で、最初の山小屋としての、営業を開始。
    ここから上部への女性の立ち入りが禁止されていたが、
1872年(明治5年)。太政官通達により、他の国内の山と比較して早くから、女人禁制が解かれた。

『女人堂』横にある   『優覚講霊神場』

私も、深々と、頭を垂れて  
     この地に似合って・・・『世界平和』を祈りました


目を右に向ければ・・・    『美しい大自然』

黙々と、神秘に従う・・・『大自然』。 本当に美しい!
      そして
    騒々しく、神秘に反して・・・『人間世界』。本当に貧しい! それでも…いとおしい。美しい!  

    南アルプス。
  雪渓を正面に見ながら・・・

『ここは8合目』。 『頂上方面』 に向かいます。    


    山道というより参道。 

  多数の霊場と修行場跡があります。


足元は・・・   『雪渓の残る岩場』
  

一山超えました。  越えた山を振り返れば・・・  

  いくつもの山を登ったり降りたり。 繰り返します。  『人生』と同じです。
       文句も通じない。 弱気も通じない。 平常心で・・。

歯を食いしばって・・・    『前進』 あるのみです。


右手の景色に癒されながら・・・

もう一踏ん張り。       『雪渓の急坂』


     見えてきました・・・    

「休憩して下さい!」と。     ③『石室山荘』

お言葉に甘えて・・・休憩です。
ストーブで、冷え切った体を温めます   『石室山荘内部』

『奉納』。沢山の講社の『のぼり』です。  『御嶽神社』

    温まった体で・・・
   
頂上に向かいます。          

温めた体は、動きが楽になります。
   さらに傾斜の増した岩道がのびています。

      到着しました。
 『分岐点』
迷います。  
左へ行けば…④『最高地点:剣ヶ峰』。 右へ行けば…⑤『二の池』 。宿泊山小屋方面です。

     『分岐点』。 左に行くか? 右へ行くか?
山も人生も同じです。 迷い そして 決定します。 選択に叡智が現れます。
     決定しました。 雨が降ってきまして・・・
☆左道。『最高地点』は諦め。 頂上に登っても何も見えない。濃霧が危険。 『明朝』に賭けることにしました。
☆右道。『二の池』 に向かいます。


『ここは二の池』。『二の池方面』です 。  憧れの・・・『二の池』。  見えました!
 

       『二の池』
   2905mに位置する、日本最高位の 『高山湖』。
   火山噴火口に雪解け水がたまってできた 『火山湖』。

   
神秘的な美しさ・・・       ⑤『二ノ池』

       まだ残る雪渓の『白』 そして 湖水は硫黄分で『コバルトブルー』。         
           コントラストが美しい!


今日の最後の景色です。      『美しきかな展望』

陽も落ちる時間になりまして・・・薄暗くなってきました。            美しい!

     今日歩いてきた道のりが見えます。
  岩道あり。雪渓あり。木道あり。いろいろの道があったな。と。 振り返れば感慨にふけります。
     同様に
  今までの人生を振り返ってみました。 あれもこれも。山あり谷あり。と。 
     山道も人生も同じ。
  過ぎれば、山道も人生も、歩んできたよかったな~。と。 醍醐味に感謝です。
     

今日の終点。
今晩の山小屋に到着です。      『二の池新館』       『夕食』
  
冷え切った体を温める『ヒノキ風呂有り』。  『ビールとチーズ』は、仲間のシェフさんが、担ぎ上げました。

        『ヒノキ風呂有り』
   3000m級の山にヒノキ風風呂??? そんなことってあり??  驚きました。
   高山山小屋で、風呂は、初めてです。 水すら有るか無いかの世界ですよね。
       冷えた体を、『ヒノキ風呂』で温めながら…考えました。

   私は、完全防寒服を着て、登山です。それでも、体は冷えています。 
修験者の皆様は、薄手の『白装束に地下足袋』のみです。レインコートなし。荷物は一切持たない。
     皆様の体は、冷え切って、凍りつく寸前かもしれません。
  そんな皆様への最高のおもてなしは、『ヒノキ風呂有り』です。

     更に、こっそり見つけました・・・
   階段の上の天袋に、沢山のダンボール箱、があります。
 箱ごとに…『…教会半てん』『--教会半てん』…書かれています。
     冬場の修験者さん達が、風呂の後・・・
   温まった体の上に、『自分の教会の半てん』、を着るのでしょう。

   修験者の皆様に、改めて、頭が下がりました

今日の登山は、無事、終了です。 
  ありがとうございました。 神に感謝!
    明朝は、3時半起きで、4時出発です。 お休みなさいませ!

皆様!
ご訪問に感謝申し上げます。 夏休みには『非日常』の時間をすごしたいですね!  


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