どっちにする?

人生って「どっちにする?」そんな選択の連続。あまたあるはずの選択肢。決めるのは自分\(^o^)/

覚悟してください・・・と言われて

2011-02-16 06:35:35 | Weblog

名医はすごい。ものの15分くらいで、結果を出した。腹部のレントゲンを見せて、「おなかのなかにできものがあります。この白い部分です」「がんですか?」「なんともいえないけれど、癌であるなら、もう末期に近いでしょう。一応覚悟しておいてください」

私はもう、目の前が真っ白になる。「今日、午後に手術をしますから、6時ころに結果を聞きにきてください。手の施しようがない場合はそのまま閉じることもあります。」

気が付くと、説明を聞いている私の横にるるが座っていた。きょとんとした表情をしている。言葉がでない。出てくるのは、涙だけだ。

手術をお願いしていったん帰宅する。帰りの高速道路では、何度も前が見えなくなるほど、泣いてばかりいた。昨日までそこで、るるが寝ていたところにるるがいない。

毎日、おもらしをされて、疲れていた。汚れたお尻を風呂場で洗った。何度も外に連れていき、おしっこもさせた。そんなことが続いていくと、いつかるるのことが面倒くさい、「重荷」に感じることもあった。

たかが、ペットの介護でさえ、こんなに苦痛なのに・・・人の介護ってどんなに大変なんだろうと思う。排泄のお世話だって、ペットなんてものじゃないだろうし・・・。食事のことだって時間がかかる。体重も重いし、身長だって高い。第一、意志がある。

あれこれ、あれこれ考える。今までのるるとの思い出ばかり、思い出しては泣き・・・ついに、目はシンプソンズのようになってしまった。

6時に病院につく。まだ、手術中で待たされる。そしてついに、手術後のるるに対面した。

結果は、胆石。胆のうに石がたくさんたまっていて、破裂寸前。その肥大した胆のうが白く映ってがんに見えていた・・・らしい。

がんじゃないんですか?るるは助かるんですか?

はい、もう大丈夫ですよ。

よかった。息子と喜びあう。目の前には、全身麻酔がさめきらず、悶えているるるがいる。でも、よかった。るるは助かる。

本当に名医に診てもらってよかった。

やぶ医者にかかって払ったお金、かけた時間、続いていたるるの苦痛を思うと・・・つくずくどういう選択をするかって大切だと思った。

 

コメント (4)
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