最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

2021年度 「アミの会アワード」

2022-02-06 | 小説
一度に色々なことが起きてバタバタしていましたが、やっと平常モードに戻りました。
面倒な事務手続きも終わったので、今日から新作短編に取りかかります。

執筆集団、アミの会(仮)の短編賞「アミの会アワード」が決まりました!
アミの会(仮)からのご挨拶はこちらを見てくださいね。


第一回目となる2021年度の「アミの会アワード」は、2020年12月から2021年11月までに刊行された雑誌や書籍が初出となる短編から、各メンバーがぜひ推したいと思った作品を何作か紹介し、あわせて40編を超える作品のなかから予選投票と最終投票を行い、受賞作1編を決定いたしました。
***受賞作***
「東柱と東柱」大石直紀さん
(「ジャーロ」No.78 2021 9月号所収)
大石直紀さん、おめでとうございます♪
受賞作の「東柱と東柱」は、読みごたえがあり、驚きもあり、胸に沁みる作品でした。
推薦者・近藤史恵さんの「推しの言葉」と、大石直紀さんから頂戴したメッセージも掲載されましたので、こちらにもペーストしますね。

《推します!》
推薦者:近藤史恵さん
ふたつの時代を鮮やかに行き来しながら、社会から取りこぼされてしまった人の姿を掬い上げた作品で、読み終えたあと、興奮のあまり、アミの会(仮)メンバーに話したのを覚えています。そのあとも読み返しては、しみじみいい作品だなあと思いました。大石様、受賞おめでとうございます。推し作品が受賞して、私もとてもうれしいです!

《大石直紀さんからのメッセージ》
 記念すべき「アミの会アワード」第1回目の受賞!
 大変光栄に思います。
 なにより、同業者の方々から評価をいただいたことをとても嬉しく思います。
 どんな作品を書いたらいいのか悩んだり迷ったりすることが多く、正直心が折れそうになることもあるのですが、「アミの会(仮)」の皆さんから、「頑張って」と、やさしく背中を押していただいた気がします。
 これからも面白い短編を書いていこうと、決意を新たにした次第です。
 受賞作となった『東柱と東柱』は、韓国で「国民的詩人」と称される尹東柱(ユン・ドンジュ)を題材にとった作品です。
 尹東柱は、太平洋戦争中に日本に留学し、国家反逆罪で逮捕され、まだ27歳という若さで獄死しました。彼の遺した詩は、いずれも美しく、清冽で、時代を超えて人を感動させる力を持っています。その詩を読み、どんな人生を送った人なのだろうと興味を持ったことが執筆のきっかけになりました。
 作中では、戦時中の尹東柱と日本人少女との交流の様子と、東柱(とうちゅう)という名前を付けられた現在を生きる不良少年の逃亡の様子が交互に描かれ、やがて2つの時代が結びついていきます。ミステリーとしても楽しんでいただける作品になっていると思います。
 この2月15日に『東柱と東柱』を収録した短編集「京都文学小景 物語の生まれた街角で」が、光文社文庫から刊行されます。ひとりでも多くの方に手に取っていただけることを、心より願っております。
 大石直紀
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大石直紀さん、素敵なメッセージをありがとうございました。
受賞作の「東柱と東柱」が収録されている『京都文学小景 物語の生まれた街角で』(光文社文庫)も楽しみです。(2月15日発売)


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