最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

『京都文学小景 物語の生まれた街角で』大石直紀(著)

2022-03-01 | 小説
「アミの会アワード」の受賞作「東柱と東柱(トンジュととうちゅう)」が収録されている、大石直紀さんの新刊短編集『京都文学小景 物語の生まれた街角で』(光文社文庫)を読了しました。
2021年度の「アミの会アワード」は、2020年12月から2021年11月までに発表された短編から、アミの会(仮)のメンバーがそれぞれぜひ推したいと思った作品を紹介し、あわせて40編を超える作品のなかから予選投票と最終投票を行い、受賞作を決定しました。


収録されている、「東柱と東柱」、「京都が愛した姉妹」、「スペイン窓の少女」、「『土曜日』のフランソア喫茶室」は、心に染み入る作品ばかりで、しっとりした筆致で、京都にいざなわれたような、時空を超えて迷い込んだような、不思議な気持ちにさせてくれました。
読み終わったとき、最初に見ていた景色が違って見える、とても魅力的な短編集です。

自信をもっておすすめします。


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