長野県茅野市北山の車山肩の草原では、ゼンテイカが満開になり始めました

　長野県茅野市北山の車山の通称“車山肩”と呼ばれる駐車場近くでは、ゼンテイカ（通称はニッコウキスゲ）の黄色い花がほぼ満開になり始めました。

　標高1925メートルの車山山頂の西側にある車山肩は、大きな駐車場やレストランなどがある、車山登山の出発口であり、少し北側にある車山湿原へのトレッキングルートの入り口です。車山肩の標高は約1800メートルです。
　
　この車山肩から霧ヶ峰高原の交通の要所の通称”霧の駅”（レストランやお土産屋など）にかけては、なだらかな草原の斜面が続き、いわゆる”霧ヶ峰高原”らしい草原風景が続きます。
　
　その車山肩から霧ヶ峰高原に向かったなだらかな草原では、ゼンテイカの花がほぼ満開です。






　
　ゼンテイカの黄色い花が一面に咲き始めました。これも夏の車山らしい風景です。
　
　その一面に咲くゼンテイカの花々を前に、背景に遠くの高い山々を入れる構図を狙って撮影するポイントでは、カメラ愛好家の方が三脚を構え、さらにシカ除けの電気柵の線を写さないために、脚立も持参している方がいます。


　
　普通に撮影すると、電気柵の数本の電線越しになります。



　この電気柵のお陰で、ゼンテイカの花はシカから守られています。
　
　一面に咲くゼンテイカの花の群れの中に、白い細かい花のコバイケイソウが見えます。


　
　コバイケイソウは花期を終えつつあり、大部分は花が茶褐色にくすみ始めています。
　
　コバイケイソウの花は、花の命は短かくてを感じさせます。実は、ゼンテイカの花も朝咲いて、夕方にはしぼむ”一日花”です。翌日は同じ株の隣の蕾が咲くために、花は数日間は絶えません。
　
　車山肩の周辺では、ゼンテイカの黄色い花が一面に咲く夏の始まりを迎えています。