ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

中国の首都の北京市にある、明代の祈祷所の天壇公園を観光しました

2015年07月24日 | 旅行
 中国の首都の北京市に2泊3日の弾丸ツアーで行って来た話の続きです。3日目の午前だけが、観光に使える時間でした。

 第一希望は、北京市の中心部にある故宮博物館です。故宮博物院は、明と清の時代の宮殿(紫禁城、別称は故宮)であった所を博物館にしています。

 最近、故宮博物院は観光客で混んでいるために、Webサイトで事前に予約し、ある一定人数分までしか予約できないと、Webサイトに説明してあります。しかも、見学には最低でも3時間はかかるとのことでした。

 このため、故宮博物院を諦め、その南東側にある天壇公園(てんだんこうえん)に行きました。

 北京市の現地時間で午前5時に起き、朝食後に、ホテルから幹線道路をひたすら西に向かって歩きました。

 3キロメートル程度歩くと、天安門が幹線道路の向かい側に見える交差点にたどり着きました。



 この天安門の北側の奧に、故宮博物院があります。今日もPM2.5の影響なのか、霞んでいます(一眼レフカメラのフォーカスが定まらず、シャッターが切れない時があります)。

 天安門が幹線道路の向かい側に見える交差点の南側には、天安門広場があり、午前7時ごろにもかかわらず、2000人ぐらいの方が待っています。服装などから、たぶん中国の方々です。



 天安門か故宮博物院の見学希望者のようです。しかも、次から次と入ってきます。

 この喧噪(けんそう)から逃れるために、一度、南下し、東に向かって、また南下しました。たぶんまた3キロメートル歩くと、天壇公園の入り口の北門にたどり着きました。

 入場料は35元(約700円)です。これで5カ所の施設に入場できます。ここはユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。

 天壇公園のお目当ては、祈年殿です。





 明の永楽18年(1420年)に、皇帝が祈りを捧げる祈祷所として建てられました。明と清の皇帝が天に対して祭祀(祭天)を行った祭壇です。




 
 3層構造の祈年殿の内部は、28本の柱で支える構造だそうです。クギを1本も使っていない建築技術を利用しているそうです。内部の中心部には、春夏秋冬を表わす4本の柱(龍井柱)が立っています。

 ここに見学に来ている観光客は、中国語を話す中国の方ばかりでした。ドイツ人などの欧米人の観光客がごくわずかにたまに来場するだけです。

 一眼レフカメラ(キヤノンかニコン)を持っているのは、大部分がその欧米人観光客です。中国人の方もいくらかは一眼レフカメラかコンパクト・デジタルカメラを持っています。しかし、大部分の方はiPhoneなどのスマートフォンで、撮影しています。自撮棒を持っている方も多いです。

 さて、天壇公園の入り口の北門近くに、見事なバラの植え込みがありました。



 このバラの花にも、チョウやハチが飛んできていません。以下は大胆な推理です。

 北京市の中核部にたくさんある公園では、バラなどの園芸種の花がよく咲いています。しかす、チョウやハチが飛んできていません。この理由は、殺虫剤を散布し、昆虫類から守っているようです。この結果、昆虫をエサとする野鳥がほとんどいません。スズメとオナガを見かける程度です。

 天壇公園の中にも、針葉樹や落葉樹の森がありますが、野鳥はほとんどいませんでした。セミも鳴いていません。

 見た目は花が美しく咲いている公園ですが、昆虫類や野鳥がいないという不自然な環境です。これは殺虫剤散布の影響ではと想像しています。あくまでも個人的な想像です。

(追記)
 東京都千代田区の日比谷公園では、木陰が多い森の中でセミ(種類は不明)がうるさいほどあちこちで鳴いています。そして、バラなどの咲いている園芸種の花には、アゲハチョウやクロアゲハなどがひらひらと飛んできて、蜜を吸っています。ハチ類も飛んでいます。昆虫も野鳥も多い自然豊かな環境です。