ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県北安曇郡白馬村にある親海湿原では、ミツカシワなどが蕾をつけています

2017年05月08日 | 旅行
 長野県北安曇郡白馬村神城佐野にある親海湿原は、ミツカシワなどが花の蕾を付け始めています。

 青木湖の南側の深い森の下に広がっている親海湿原(およみしつげん)は、隣にある姫川源流とともに、「姫川源流自然探勝園」という山野草・昆虫類などの宝庫になっている自然園です。

 親海湿原は、標高が750メートルにもかかわらず、亜高山帯から高山帯にかけて生息する低層・高層の湿原植物が大変豊富な湿原だそうです。

 今年はソメイヨシノの開花・満開が関東地方でも遅れたことから分かるように、春本番の到着の遅れと同様に、親海湿原でも春の到着が遅れました。によって

 このため、まだ湿原には、ミツカシワなどが十分に育っていません。湿原に設けられた木道沿いも、育った山野草が少なく寂しい感じです。



 湿原の奧に見える、青木湖南側の深い森の下側は、木々が葉を落とした晩秋のままで、見た目はモノトーンです。

 深い森の下側は日陰のために、残雪がまだあります。



 木道近くの湿原は、雪解け水がたまっています。その中で、ミツカシワが育ち始め、蕾を付け始めています。



 一部の蕾は花を開き始めています。



 いつもの親海湿原ならば、5月初めにはミツガシワ群落が一面に広がり、花を咲かせているそうです。

 青木湖南側の深い森の下側西側の親海湿原との境部分は斜面になっていて、乾いています。太陽光がよく当たり、山野草が花を咲かせています。

 ショウジョウバカマが堆積した落ち葉の中から、芽を出し、花を咲かせています。





 カタクリも落ち葉の中から、芽を出し、花を咲かせています。



 ショウジョウバカマもカタクリも、落ち葉や枯れ枝などの堆積物の中から、芽を出して花を咲かせていますが、絵にはなりません。

 アズマイチゲの白い花も同様です。斜面の上側で、きれいに咲いているアズマイチゲの花です。



 枯れ枝などが絡んだ低木の中に、ノジコが来ています。意外と動き回ります。





 深い森の中では、ウグイスがよく鳴いていますが、姿は見つけられませんでした。

 また、親海湿原の入り口近くでは、弱々しく飛ぶヒメギフチョウらしきチョウを見かけたのですが、草などに留まらず、飛び去りました。

 春の進みが遅れている親海湿原では、もうすぐ、ミツカシワが花を咲かせ、6月ごろにはカキツバタやサワオグルマ、サギスゲなどが開花するそうです。

長野県大町市にある居谷里湿原では、ミズバショウが群生して咲き始めています

2017年05月08日 | 旅行
 長野県大町市にある木崎湖の東南側の丘陵地帯にある居谷里湿原では、ミズバショウが群生して咲き始めています。

 この居谷里湿原(いりやしつげん)は、幅が約130メートル、長さが約1500メートルと30分から40分程度で一周できる低層湿原です。南北に細長い湿原は、湿原植物の宝庫です。長野県の天然記念物に指定されています。



 北側の入り口付近は、ザゼンソウ(座禅草)の群生地です。ザゼンソウは既に花期が終盤を迎えていて、赤黒い包(ほう)の脇から、明るい緑色の大きな葉が出ています。



 南側の小川が流れている湿原部分では、ミズバショウが一面に群生しています。視界一面にミズバショウの白い包が並びます。

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 この群生しているミズバショウは、包と花が咲き始めたばかりなので、白い包は美しいままです。傷んでいません。



 白い包に包まれた、花(棒状のもの)も、咲き始めです。



 広大な湿原の草原で育っている低木に、夏鳥のノジコがいました。こちらに背中を見せたままです。



 ノジコは、湿原の中を延々と歩き回ります。エサとなる昆虫を探しているのかどうかは不明です。



 静かな居谷里湿原では、ノジコの鳴き声が響き渡ります。数羽が時々、飛び回ります。

 居谷里湿原の南側から北側方向を見ると、北側の森の背後には爺ケ岳(標高は2669メートル)ではないかと思われる白い峰が木々の間から望めました。



 ミズバショウの開花が遅れていた居谷里湿原には、訪れる自然観察者・散策者も少なく、静粛な山の中でした。山奥に潜む広大な低層湿原でした。