ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

さいたま市桜区の“大久保農耕地”では、カワラヒワにもお目にかかりました

2013年04月25日 | 季節の移ろい
 さいたま市桜区下大久保の通称“大久保農耕地”と呼ばれる一面が田圃(たんぼ)の耕作地に行った話の続きです。

 荒川河岸の昔ながらの田圃の風景が残る農耕地の東側の背景には、さいたま新都心の高層ビル街が見えます。途中に高い建物がないためか、予想以上にさいたま新都心が近く感じます。





 大久保農耕地の奥に見える大堤防は、現在工事中の「スーパー堤防」です。多数のダンプカーが土砂を運んできて、置いていっているようです。

 この農耕地は元々、河原であることからか、カワラヒワの番(つがい)がいくつかいます。田圃の畔などにいます。



 手前のカワラヒワの後ろに、番の相手のカワラヒワが上半身を見せています。

 スズメ目アトリ科のカワラヒワは、全体は褐色中心で、所々に紫色や黄色の紋が入っている地味な羽根の色の野鳥です。ところが、飛び立つと翼裏側の黄色帯は鮮やかでよく見えます。この黄色は印象に残ります。

 タンポポ(たぶんセイヨウタンポポ)の花や種を食べているようです。



 荒川総合運動公園の駐車場近くに、モズが1羽、出てきました。



 この鉄柱の上と、草原の茂みとを行き来してます。

 大久保農耕地の真ん中に、サイクリングロードがあり、派手な衣装のロードレーサーが次々と通りかかります。

 基本的に車は、農作業用の軽トラックしか入ってこない感じです。農家の方が田植えの準備をしている姿は、見た目はのどかな雰囲気です。農作業の方は実際には重労働なのかもしれませんが。

さいたま市桜区の“大久保農耕地”で、旅鳥の数羽のムナグロを見かけました

2013年04月24日 | 季節の移ろい
 さいたま市桜区下大久保の通称“大久保農耕地”と呼ばれる田圃(たんぼ)は、荒川河岸の昔ながらの田圃の風景が残る農耕地として有名です。野鳥観察愛好者の方から、農家の方が水田に田植えの準備として水を入れると、「いろいろな水鳥が集まり出す」と伺ったので、偵察に行ってみました。

 荒川河畔にある広大な荒川総合運動公園の荒川上流側に当たる北北西側に、広大な農耕地(ほとんどが田圃)が広がっています。約1週間前には、田圃にはまだ水が入れられてなく、稲を刈り取ったままの乾燥した地面だったとのことです。

 行ってみると、見た目には約3分の1ぐらいの田圃に水が引き入れられています。



 農家の方が水を入れるために、トラクターで田おこししている田圃もあります。

 広大な大久保農耕地を見渡すと、遠くの水が入れられた田圃に、白い姿のダイサギが見えました。急いで近くに行って観察しました。





 このほかには、ダイサギが1羽、やはり遠くに見えるだけです。ところが、近くの水が少し入った田圃をよく見ると、お目当ての一つがいました。どこにいるかお分かりになりますか。



 チドリ目チドリ科に分類されるムナグロという水鳥です。ムクドリぐらいの水鳥ですが、まだら模様の羽根の色がカムフラージュの役目を果たしています。



 その名の通りに、胸のあたりが黒色です。ムナグロは夏はシベリアやアラスカ西部のツンドラで繁殖し、冬季は東南アジアやオーストラリア、インド、アフリカ東部などに渡って越冬する旅鳥です。

 日本各地に旅鳥として春と秋の渡りの時期に立ち寄ります。その先駆けが来ているようです。手近な田圃の中に、5、6羽いるのですが、地面の色に紛れてなかなか見つけられません。



 今回はお目当ての一つだったムナグロを数羽見ることができ、幸運でした。田圃は水を入れ始めたばかりで、田植えは始まっていません。

 広大な田圃の上空には、ヒバリが数羽、それぞれ縄張りを主張して、よくさえずっていましたが、撮影はできませんでした。地上にいるヒバリに少し近づくと、すぐに上空に飛び上がってしまうためです。

 季節は春真っ只中から初夏に向かい始めているようです。

日本でもベンチャー投資活発化し始めたという記事を読んで、少し考えました

2013年04月23日 | 日記
 2013年4月22日発行の日本経済新聞紙の夕刊一面に、「ベンチャー投資活発化 景況好転・株高受け」という記事が載っています。この記事を読んで、日本のベンチャー投資はやはり遅れていると感じました。

 この記事によると、新生銀行やNTTドコモ、KDDI(au)などの大企業が、ベンチャー企業への投資を活発化させ始めたとのことです。アベノミックスによる景況感の好転や株高の影響を受けて、新規株式公開(IPO)市場が活性化しようとも期待感が高まっていることが背景にあるようです。



 新生銀行が4月中に、16億円程度のベンチャー投資ファンドを設立し、通信大手のNTTドコモは今年2月に総額100億円の投資ファンドを、KDDIは昨年に総額50億円程度の投資ファンドを設けて活動していると報じています。

 問題は、日本のベンチャー企業への投資額の低さです。この記事によると、成長中のベンチャー企業の投資総額の実例は最高で16億円、平均的には5億円程度になっているととのことです。これは創業後に投資を受けながら、その後の追加投資をあまり受けていないからです。ただしこの数字は、日本では例外的に多い実例です。ここが問題です。

 日本のベンチャー企業の支援事業を続けている一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター(VEC)によると、日本ではベンチャーキャピタル(VC)などの金融機関による投資額は、2006年度の2790億円を頂点に、2011年度には1240億円まで縮小しているとのことです。日本のベンチャー企業への投資総額は2000億円以下とみることができます。

 この結果、日本の創業間もないアーリーステージのベンチャー企業に対して、数100万円から数1000万円規模と少額の投資が多いのが現状です。

 これに対して、ベンチャー先進国の米国では、ベンチャー企業への投資総額は円換算で2兆円程度です(以下、日米の比較のために、円換算でご説明します)。日本の約10倍です。ベンチャー企業への投資額もこのスケールに比例して多くなります。創業直前あるいは創業直後のベンチャー企業でも、数億円の“準備金”が集まります。

 米国のベンチャー企業への投資の仕方は日本と少し異なります。米国では、ある程度の資産を持つ“エンジェル”と呼ばれる個人投資家が最初のベンチャー企業投資の資金を受け持つことが多いようです。ベンチャー企業を創業したい若者(主に若者)は、自分の始める新規事業の特徴と既存事業への優位性を発表する場で説明します。

 この発表会の聴講者として、エンジェルやベンチャーキャピタルの方が参加しており、優れた案に対して投資を決めます。「優れた案に対しては、平均的には3億円程度が集まる」と、米国カリフォルニア州の通称“シリコンバレー”の関係者の方に伺ったことがあります。

 サンノゼ市周辺のシリコンバレーには、世界中からベンチャー企業創業の優れたアイデアを持つ若者が集まります。そして、毎月1回(数回)開催されるベンチャー企業創業案の発表会に臨みます。

 ベンチャー企業を創業したい若者は、ある種の“インキュベーション”(孵化器)施設で、ベンチャー企業創業のアイデアを練り、発表会の場に臨みます。ここで勝ち抜くのは、かなり難しいために、ここで優れたアイデアが抽出されます。例えてみると、世界中・米国中からベースボールが得意な若者が集まり、大リーグのスカウトの前で腕前を披露するようなものです。成功例が成功確率を高めます。

 逆に、ベンチャー企業を創業したい若者を探しているエンジェルやベンチャーキャピタルにとっては、ベンチャー企業の創業直前・直後の投資は、ハイリスク・ハイリターンですが、当たればかなり儲かります。こうした投資先をいくつか組み合わせて投資すると、その内の1社が成功すれば、残りが紙くずになっても、巨額のリターンが手に入ります。

 例えば、米国Facebook社の創業前に、同社に投資して同社の初期の株を手に入れていれば、IPO時に巨額のリターンが入る訳です。こうした巨額のリターンを得たエンジェルやベンチャーキャピタルは、また次のベンチャー企業を創業したい若者に投資します。普通の株式投資に比べて、ハイリターンが得られます。うまく当て続けることが前提ですが。

 今回の日本のベンチャー企業への投資額は、米国のシリコンバレーでいえば、創業直前・直後の投資額です。そしてここで大部分の投資が終わります。米国シリコンバレーでは、その後の追加投資は、ベンチャーキャピタルの役割となります。新規事業への設備投資が必要なケースは、数10億円の追加投資が必要です。日本ではここができていません。ベンチャー企業創業の成功例が確率論面で少なく、追加投資に踏み切れないからです。

 日本での、この問題は例の“卵とニワトリ”の問題です。日本にはベンチャー企業創業のインキュベーション施設として有名なものがありません。日本全国から腕に自慢の若者が集まるインキュベーション施設がありません。ベンチャー企業創業の成功例を何とかつくり、優れたインキュベーション施設ができ、後に続く若者を集める場ができないと、この問題は解決しません。

 日本経済新聞の今回の記事は、こうした背景説明がなく、初期のベンチャー企業への投資が始まったことを淡々と伝える内容でした。初期投資だけではなく、育成する追加投資を実行するベンチャーキャピタルが必要です。

文科省は「革新的イノベーション創出プログラム」のアイデアを募集していました

2013年04月22日 | イノベーション
 文部科学省のWebサイトには「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」を実現するアイデアを募集するお知らせが、2013年3月29日から掲載されていました。そしてつい最近、このアイデア募集の締め切り日を迎えました。

 この「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」は、将来の日本のあるべき社会の姿を「ビジョン」という未来図としてまとめ、それを達成するための課題を解決するための研究開発を実施します。その研究開発費用を国(文科省)が負担(支援)します。この支援策によって、挑戦的でハイリスクな研究開発とその事業化を、ある選ばれた産学連携チームに実施してもらうことを目指しています。



 日本の約10年後の人々の生活の仕方や生き方などを推定し、その生き方などを前提にした社会の在り方を推定します。この近未来社会の在り方を「ビジョン」と呼んでいます。

 現時点では、ビジョンが3件提案されています。ビジョン1は「少子高齢化先進国としての持続性確保」、ビジョン2は「豊かな生活環境の確保」、ビジョン3は「活気ある持続可能な社会の構築」です。

 ビジョン1「少子高齢化先進国としての持続性確保」は、協和発酵キリン相談役の松田譲さん、森精機製作所取締役社長の森雅彦さん、東京大学大学院特任教授の大西昭郎さんの3人で構成するビジョナリーチームが中身を詰めています。

 ビジョン2「豊かな生活環境の確保」は、伊藤忠商事の元副社長の横田昭さん、東レ専務の阿部晃一さんの2人と、現在選定中のもう一人の合計3人のビジョナリーチームが作成中です。ビジョン3は日立製作所顧問の住川雅晴さんと、現在選定中のもう2人のビジョナリーチームが詳細を詰めています(ビジョナリーチームは、原則3人で構成するようです)。

 この3つのビジョナリーチームのメンバーは、三菱総合研究所(東京都千代田区)理事長の小宮山宏さんをはじめとする7人で構成する“COI STREAM”ガバニング委員会がビジョナリーチームメンバーを選定しました。今後はビジョナリーチームの評価などを担っていく予定だそうです。

 一方、3つのビジョナリーチームをまとめる総括ビジョナリーリーダーに選ばれたのは名古屋大学総長の濱口道成さんです。そして、今後はビジョナリーチーム同士の相互連携や効率化させるなどの相互作用を図るそうです。

 3つのビジョンを実現するための挑戦的な研究開発課題を解決するのは「選ばれた産学連携チームです。異分野融合チームの視点で解決を図る」と、文科省の科学技術・学術政策局産学連携・地域支援課は考えています。



 この産学連携チームが研究開発を推進する場をCOI(Center of Inovation)拠点と名付けています。今後、文科省は12拠点程度を選び出し、各COI拠点に運営費として毎年度4億~8億円を原則3年~9年間支援する計画だそうです。

 3つのビジョナリーチームは、それぞれのビジョンを実現する産学連携チームの拠点の在り方などを設計したうえで、産学連携チームが活動する拠点のCOIを、今年5月下旬から7月下旬までの期間に公募する計画です。

 文科省はCOIを募集する前に、今回公表した3つのビジョンを実現するアイデアをまず募集し始めました。それが今回のアイデア募集です。

 3つのビジョナリーチームが提案する各ビジョンを実現するために「取り組むべき研究開発の方向性などのアイデアを募集していた」そうです。

 今回募集したアイデアを参考に、各ビジョンの将来の社会ニーズと研究開発シーズの組み合わせを深く考察し、ビジョンの“出口”イメージを固めていく計画のようです。ただし、「今回アイデアを提出した産学連携チーム(企業側プロジェクトリーダーと大学などの研究リーダーがそれぞれ責任者)が、各ビジョンの実現を担うCOIに選ばれることには直接はつながらない」そうです。

埼玉県上尾市の上尾丸山公園では、モズの番が狩りに熱心に励んでいました

2013年04月21日 | 季節の移ろい
 埼玉県上尾市大字平方にある上尾丸山公園は、中心部に大きな池がある“水と緑の調和”を謳う大きな公園です。南北方向にかなり長い、大きな池の縁では、互いに間隔を保って座っている釣り人が黙々と釣り竿を操っています。

 南北方向に長い池沿いに小さな疏水が流れています。疏水の両岸はカラシナの黄色い花が咲き誇っています。“菜の花”が多数咲いている風景です。



 のどかな田園の小川という雰囲気です。

 疏水沿いに低木が生え、ヨシまたはアシと呼ばれる枯れ野の中で、春の野草が成長しています。そのヨシに、モズのメスが登場して留まりました。ヨシに留まりながら、周囲を見渡し、昆虫などを捕らえる動きを見せています。





 このメスのパートナーと考えられるモズのオスも登場し、すぐ側の低木の枝などに留まります。



 このモズの番(つがい)は時々、草むらの中に降りて何かを捕獲しています。ある草むらを中心に、番の2羽のモズは飛び回っています。どうやらこの草むらの中に巣があるようです。

 大きな池沿いにある雑木林でも、モズのさえずりが聞こえました。モズ以外はシジュウカラやコゲラ、スズメなどがよく鳴いています。

 子供たちを遊ばせる遊具がある一角には、フジ棚があり、フジの花の房がよく咲いています。



 駐車場沿いに植えられたアメリカハナミズキの木もよく花を咲かせています。



 花の色は濃い桃色や白色などです。芽吹いた若い新緑の葉とがよく合った色合いです。

 広大で自然がよく保存されている上尾丸山公園は春まっただ中です。

 上尾丸山公園の脇にバーベキューができる場所があり、多くの人がバーベキューを楽しんでいました。