新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月30日の出来事

2017-05-01 12:04:46 | コラム
東京メトロが地下鉄を止めた:

4月30日は折角の好天に恵まれたのにも拘わらず、何となく気が乗らなかったので一歩も外出せずにぼんやりとテレビを見るなどして過ごしてしまった。一寸勿体なかったような気もしたが。

国際情勢:
DPRKのミサイル(「カタカナ語」だ。綴りは”missile”で、発音は「ミスル」である)発射は別段驚くようなことではなかった。だが、東京のメトロが地下鉄を10分間と雖も止めたのは慎重で良い措置だったのか否かは、私には俄に判断出来ないが、アメリカ対DPRKの対立というか緊張状態というか、情勢はそこまで急を告げていると十分に認識すべき段階かと思わせられた。

トランプ大統領の振る舞いは相変わらず意表を突くところが多いのが特徴だが、恒例の夕食会を袖にして支持者を集めて演説をする辺りには前任者の真似をしないどころか、従来の慣例を破ってしまうのはどれほどの固い決意でマスコミと対立を辞さずとの決意の表明かと思ってみていた。私はアメリカ人ではないから何とも批判しようがないが、何時だったか引用した”Going my way”を堅持されていると思った。

昨日トランプ大統領の演説中に非常に印象的だと思って聞いた点があった。それはDPRKに対して語られた中で”China is helping us in the DPRK situation.”とサラッと言われたことだった。私には非常に確固たる態度で「中国に対DPRK問題で援助させている」と所謂「上から目線」(個人的にはイヤな言葉だと思っているが)であった点だ。中国の援助(乃至加勢?)を感謝している気があれば”I appreciate China’s way of helping us in DPRK situation.”とでもなるべきだと思う。

マスコミが報じるところでは、トランプ大統領は就任後100日を経て、選挙キャンペーン中の公約で実行された事柄はTPPからの離脱等に限られているし、内政面ではオバマケアの代替法案を共和党に反対されて却下されたし、政権交代テイ―ムが今以て機能しておらず中央官庁の幹部に空席ばかりと、マイナス点が多い。だが、対DPRK向けの強硬な姿勢が示すように外交面では、確かに前任者どころか、先例がなかったような姿勢で習近平を手なずけたかと思えば、安倍晋三総理との蜜月状態を演出して力量のほどを見せたりしている。

トランプ大統領の統治能力に対しては未だに”unpredictable”と非難したい要素が多いのは確かだが、これまで世界の何処の国も、ましてやUNの如き無力な機関が如何ともしがたかったDPRKと金正恩をあそこまで追い込んで見せた力業は評価せねばなるまい。だが、「財源何処にありや」と一部に揶揄する声がある法人税減税や、”job”の増大策などの成果は未だ未だ見通し不明ではないか。

スポーツ:
話題を大きく変えて、30日のスポーツの結果に触れてみよう。とは言っても、ゴルフとプロ野球だけで無関心の競馬を見ることはないが。

ゴルフ:
折角巨人が最下位を確保してきたヤクルトに2連敗もしてくれたのに、女子のプロゴルフでは鈴木愛がプレーオフにまで持ち込んだにも拘わらず、またぞろ韓国のゴルファー・キムハヌルに負けてしまったのは好ましくない出来事だった。折角、昨年勝ちまくったイボミが不振なのだから、これ以上韓国勢にやられていては何ともならない。奮起せよ、日本の女子。

なお、男子のゴルフでは宮里優作が最終日の最終組で、彼ならば如何にも外しそうに見えた長い最終パットを見事に決めて優勝したのが良かった。日本の男子ゴルファーだったやれば出来るのだというところを見せてくれたのは気分爽快だった。

プロ野球:
ところで、巨人だが私が何故に高橋由伸は昨年まで補欠扱いでしかも1塁の守備固めとして使ってこなかった中井大介如きを、2塁で使うのかと非常に疑問に思ってきた。若返り策だとでも言うのだったらお笑いぐさで、最早10年目の選手であり今年の選手名鑑でも補欠の分類にしか載っていない。何故中井をこれほど延々と論じるかと言えば、昨日の敗戦の直接の原因となったダブルプレーの取り損ないの記録に残らなかったエラーが余りにも頭脳的に拙劣だったからだ。

野球、それも2塁手を一寸でも経験してみれば解ることだが、あれほど難しい守備位置はないのだ。守備範囲は広いし、送球のほとんどがフットボールで言うスローバックで取った位置の反対に投げることになるし、相手方の走者がいる場合には捕手から投手への返球に対して全てバックアップに動かねばならず、外野手との連携に神経を使わねばならぬという具合だ。そこに一塁の守備固めしかやってこなかった者を使うとは「外野手出身の監督さんは野球を知らない」との俗説を裏書きしていると思う。

そのヤクルトだが、既に指摘したように山田哲人トリプルスリー君が他のWBC帰りと同様に不調のどん底に沈み、打率などは遂に2割を切ってしまった。同じWBC帰りでもバレンテインがどうやら立ち直りの兆しが見えるが、山田哲人が復活しないことには川端も畠山もいないのでは、当分の間ヤクルトは最下位を死守するのではないか。なお、山田哲人トリプルスリー君は「あれこそがホントのスランプである」と言って良いだろう。何と言っても2年続けてトリプルスリーをやってのけたのだから。