新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

一帯一路を考える

2017-05-16 13:49:37 | コラム
中国のやることは:

本日は国立国際医療研究センター病院の循環器科に10:30の予約があり、10時丁度に到着しもしかして早く呼ばれるかと期待しておりました。結果は無残にも11:20に呼ばれました。それからバスの乗り継ぎは便が悪いのでタクシーを奮発して高田馬場駅前のビッグボックスに到着すればほぼ12:10頃。

シャワーを浴びて体を洗い終え着替えて時計を見れば12:30。未だ我が家の前で止まるバスが37分に駅前から出るのでダッシュ。無事乗り込んでから、思い直して調剤薬局に処方箋を置きに行ってから帰宅。昼食を摂ってからPCの前に座った次第。

なお、15:30には歯医者さんの予約があるし、調剤薬局にも薬を取りに行かねばなりません。肝腎の診断の結果は先ず先ずでした、念の為。ところで、畏メル友尾形氏から中国の一帯一路会議にあれほどの数の国が集まったことについて

<あの国が世界の覇権を狙い、それに同調する国々がいるのですから驚きですね。>

との感想が寄せられました。将に その通りです。彼らは唯々諾々と政治や経済の面では中国の誘いに乗る一方では、無数の若者を不正就労の為だけでもないでしょうが我が国の日本語学校に送り込んでいます。本当に一度大久保通りに来られて駅前から北の方向を見ながら10分でも立ち続けて、我が物顔でスマホに向かって喚きながら道を歩く彼らの実態を見て頂きたいもの。業務スーパー「河内屋」も是非視察願いたいのです。日本人も買いに来ているのが実態。

また、通りを離れて一歩路地に入れば彼らのアジトが林立。沢山の洗濯物が干してある風景はまるで往年の香港に来たような感があります。兎に角、何処に行っても、例のガラガラを引きずった連中に道を塞がれます。

私は我が国は人が良すぎると思っております。安倍総理も官房長官もテレビカメラの前で中国等を非難される時には、何処かの国の報道官のようにもっと怖い顔で彼らを見下したような声音で語られても良くはないかとすら思うのです。それに、我が国は常に後手を踏み、先手必勝の彼らに対して穏やかに反論するだけでは、今日の国際情勢下では弱すぎると思うのです。

そうは言っても、まさかトランプ様ほど強烈に他国を批判したり貶したりすることはないと考えていますが、我が国は全般的に品が良すぎる気がします。性善説に拘泥しすぎだと思うのです。ズバリと言えば「対海外の慣れが不足」なのかな。「詳細に言わずとも先方委が察してくれるだろう」では通用しないのでは。

一帯一路に思うこと

2017-05-16 07:41:09 | コラム
中国が抱えた過剰設備と生産量の捌け口か:

習近平の例によって例の如き大風呂敷の大げさな催し物(何でマスコミは嬉しそうに「イベント」などというカタカナ語を流行らせるのか!)が終わった。この壮大なプロジェクト(なのだろうか)については専門家や有識者やマスコミが色々な解説をしてくれている。私が最も好ましいと思ったのは産経が「招待国をA、B、Cのように別けていた」と囲み記事で「一帯一路の実像」として触れていた記事だった。

もしかして深読み好きの私の勘違いかも知れないが、この構想を聞いた時に真っ先に思い浮かんだことは「中国は抱え込んでしまった余りにも過剰な生産設備とその生産量の捌け口をこういう形で創り出そうという企みか」だった。その典型的な例が鉄鋼で、中国が全世界に安売りしまくって深刻な悪影響を与えている件だろう。世界最大にのし上がってしまった製紙産業も世界最大の安値輸出国に成長した。

現時点では中国が先ず直面する事態は「アメリカだけが立ち直った景気を、欧州を含めた多の世界の地域で回復させないことには、中国産の非耐久消費財は言うに及ばす鉄鋼などの設備投資編需要は盛り上がらないのではないか」という難しさである。EU圏内などは別としても、それ以外の非先進工業国に実需や資金需要などがどれほどあるのだろうか。

中国はその世界で他に類例を見ない大規模な発想力で、既に余り機能していないというか融資の実績がないと聞くAIIBを設立し、賢明な我が国とアメリカからの参加を得ていない前例もある。そこに今度は「一帯一路」と来たものだ。その資金力というのか構想にに惹かれて多くの国が会議に臨まれただけに、現時点で何か批判的なことを言うのは適切ではないかも知れない。

だが、中国は習近平の登場以来明らかに世界に覇を唱えようとする意図が見えてきた。しかも、アメリカを相手にして太平洋を二分して管理しようなどとも持ちかけていた。20世紀には世界最大の下請け工場国家だったことなど綺麗さっぱり忘れたかのようだ。それが、自国は既に世界最大且つ最新鋭の工業国になったと思い込んでいるのか、それともAIIBや一帯一路を利用してアメリカを凌駕する世界最大の経済国に成り上がろうというのか、私には読み切れない。だが、流石に中華思想で、その規模は誠に壮大であると思う。