新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月12日 その2 他県の仮設費用を都が負担

2017-05-12 08:04:56 | コラム
どう評価して良いか未だに不明:

これは小池百合子東京都知事のことを指して言っているつもりだ。この度の小池都知事の決断だっただろう費用負担の決定を神奈川・埼玉・千葉の3県の知事はおざなりの評価しかして見せなかったし、神奈川県の黒岩知事に至っては更に苦言を呈する有様だった。

私は小池都知事が鳴り物入りで就任されて以来、未だ一度も真正面から礼賛した記憶がない。色々と派手に政策というか方針を打ち出されたし、就任時の挨拶回りであそこまでやるかと呆れさせた都議会自民党に対しては十分すぎる報復を果たしただけではなく、7月の選挙対策などはおさおさ怠りないのだ。

だが、あれほどの意気込みで打ち出した豊洲への移転延期や、コストの大幅削減を目指したオリンピックの会場の件では、ほとんど結果が出せなかった。だが、未だ未だ長い目で見ていても良いのかなと思ってはいた。恐らく、誰もがアッと言うような腹案を練っておられて、何時の日にか「さー、どうだ」とばかりに打って出られるのかとも疑って。

だが、今回の費用負担の件でも、不手際ばかりが目立つようにしか見えてこないし、豊洲の件にしても徒に選挙目当てで引き延ばしているかのように見えてならない。要するに何処かの県知事が指摘したように「時間のかけ過ぎ」の誹りを免れないだろうというところまで来てしまったのではないか。これでは折角、「東京都大改革」に期待して一票を投じただろう100万を超える都民の期待を満たすことが遅延するばかりだ。

最早出来ない理由を並べている時期を過ぎたので、豊洲問題を可及的速やかに決断をして、オリンピックの運営費問題にも決断を下して見せて欲しいのだ。そうでないと、小池さんは都の予算の無駄遣いをしているだけに終わりかねないのだ。多くの都民の期待通りの成果を上げて欲しいのだが、その決断の時は迫っている。本当の評価はその後だ。


Comeyは「コミー」ではない

2017-05-12 07:37:07 | コラム
コミーじゃない:

どっちでも良いようなことかも知れないのだが、カタカナ語排斥論者としては一言。この度、トランプ大統領により5月9日を以てFBIの長官(Directorというようだ)を解任されたJames Comeyの名字の表記を、マスコミは一斉に「コミー」としたのはおかしいと私は直感した。すると、テレビから流れた音声では、アメリカ人たちは皆「コーミー」に近い発音をしていた。

そこで、なお注意していると「コミー」の綴りは”Comey”だと解った。それならば「コミー」はあり得ないと確信した。この表記は我が国のマスコミが常にやることで、ローマ字読みのようでもあるし、英語が良く解らなくて思い付きで読んだようでもある。私には何故彼らはわざわざ間違った読み方を流すのかが解らない。他人様の名字を読み違えるのは失礼ではないのだろうかとも思うのだ。

ところで、今回のトランプ大統領による突然の「良い仕事をしていなかったから」(大統領は素直に”good job”と言っていたが)という解任劇は、早速アメリカのメディアは大騒ぎをし始めているようだ。事と次第では大統領の弾劾まであるのではということらしい。トランプ大統領は自分の思うままに大統領の職務を進められてきたが、これまでのところではこの解任がもたらしたほどの騒ぎにはならず、何とか結果を出してきた。

だが、今回の一件ではそう簡単には問題が収束しないのではと報じられている。一部にはあのニクソン大統領の「土曜日の晩の大虐殺」にまで触れているメディアもあった。そこで解任されたFBIのラッケルスハウス氏はW社の法務担当上級副社長に転身された。私はその解任に至るまでの経過(と言うかウオータゲート事件)をラッケルスハウス氏が我が部会に来られて語られたのを聴いた経験がある。

私はトランプ大統領はこの解任がもたらした騒ぎをどのように乗り越えていくつもりかを注視していきたいと思っている。兎に角、トランプ大統領の行くところ、一悶着ありの感があるのだ。