新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月3日 その3 ハリルホジッチ監督は香川真司を外した

2017-11-03 17:05:37 | コラム
香川真司が怒っているそうだ:

ハリルホジッチ監督は香川を代表メンバーから、本田圭佑や岡崎慎司と共に外した。意外ではないようでも、私には意外だったし、やり過ぎに思えた。香川は私が以前から指摘してきたように、ドイツでやっている時には輝くと言うか、良いサッカーをしてみせる。それだけに止まらず周囲と上手く合わせているだけではなく、巧みで正確なパス回しが出来ている。要するに「周囲が上手いと、その中で自分を活かす道を心得ている選手」なのだ。

私は嘗て「中田英寿の悲劇は周りの10人(乃至は9人)が中田英寿ではなかったことだ」と指摘したことがあった。香川の場合はそれとはやや趣を異にするが、似たような点があると思う。即ち、「現在の責任逃れパス回しを得意とし、フリーになるように動いて見せない者どもが多い日本代表の中に入っては、彼自身も自らの特徴を活かす術を見出していない」と私は見ている。

それかあらぬか、現監督も前任者のザケローニも香川を最後まで使い切らない試合が多かった。清武如きと同等の扱いをしていた。あれでは、香川が自分は監督に信じられていないのか、あるいは評価が低いのだと、やる気が削がれるかも知れない。本当はそういう捉え方をするのは良いことではなく、「今に見ていろ。俺は上手くて強いのだ。俺の実力を低評価するな」と奮起するべきなのだ。だが、私の見方は「ハリルホジッチ監督は香川が嫌いなのだ」となる。

監督も人である以上、個人的な選手の好き嫌いがあるのは否定しない。私はあの監督が思い描くサッカーには香川のような一種の天才的な感覚で細かくパスを回す選手は不要なのではないかと考えている。更に言えば、現在の若手に切り替えつつある代表の中に、香川や本多や岡崎のような経験豊富な者が何名いるかとも言える。監督は「欧州でチャンとした実績を残せるほどの調子ではないから使わない」との理由を挙げていた。彼は本当にドイツやUKやメキシコを回って見てきて言うのだろうか。

と、ここまで言えば「香川外しは不当である」と言っていることになると思う。監督が本気でこれまでの功労者たちを外して世代交代を図って、その顔触れで次のW杯に出ていく気ならば、もっと明確にその意図を表明して、あの3名にチャンと語りかけるべきだと思う。これまでの功労を称えるくらいしても良くはないか。正直に感情的に言えば「私はあの監督は嫌いだし、それほどの者とは評価していない」のである。

だが、「香川が怒っている。監督と話し合いたい」と報じられているのも気懸かりだ。仮初めにも協会が招聘した代表監督である。如何に香川が不満であっても遠吠えは良くない。然るべき協会の筋を通して「監督の真意を確かめさして頂きたい」くらいの姿勢で出てくるべきだったと思う。良い時の香川は私の好みのサッカーをしてくれるので、良い選手だと評価してきた。その彼が代表から落ちてしまうのは誠に残念である。香川も奮起してドイツで監督に有無を言わせないように輝いて見せてくれると良いのだが。



11月3日 その2 二塁手が弱点だったソフトバンク

2017-11-03 09:36:30 | コラム
2日夜の野球は面白かった:

既に「二塁手が安定していない球団は弱い」と指摘した。だが良く考えてみれば、これはソフトバンクにも当てはまるのだった。ここでは14年目の明石と12年目の川島を交互に使っている。10年以上もプロで野球をやっていながら正選手になれていないというのは、どう考えてもおかしい。

即ち、この球団のアナなのである。ここには本来は本多雄一という1億円以上の年俸を取っている言わば名手がいるのだが、工藤監督は何故か彼を避けている。ハリルホジッチが香川真司を嫌うのと同じ現象かな?

そのアナの明石が見事に重大な勝敗を分ける場面でエラーをして、DeNAに2勝目を献上してしまった。昨夜の解説者たちは何に気を遣ったのか温情的なことを言うだけで「あの下手くそが」に類することは言わなかった。DeNAの柴田が演じた醜態よりももっと悪かった。緊迫した良い試合だったが、余裕がある方に致命的な失策が出る辺りが勝負の怖さだと思わせてくれた。

中継放送したTBSのアナウンサーはヘボばかりで、ソフトバンクの先発投手・バンデンハークは責任感に圧倒されたのか力み返って力一杯の速球を中心に投げ続け、ほとんどが150 km 超えでは明らかに無理があった。監督に「何回まで保たせよ」との指示を受けていただろうが、それにしても力みすぎだった。アナウンサーはその速度を褒めるだけで、解説者に「あれで良いのか」くらいの疑問をぶつけてみるべきだった。元DeNAの三浦大輔がいたのだから。

工藤監督は救援投手の起用を誤ったと反省したようだが、あの6回に筒香にホームランを打たれた時には明らかに画面に出る球速の表示が140 km台に落ちていたので「おかしいな」とは思っていた。そこであのセンターの奥へのホームランを打たれた。球速表示は153 kmだったようだが、そこまでに取った数多くの三振のような切れがなかったというか、回転数が落ちていたのだろうよ。

筒香はこのシリーズではソフトバンクの右投げの投手のアウトサイド低めへの投球に全く手が出ていなかったのだから、そこにさえ投げていれば何とかなったのだろうが、あの時の投球はそこには行っていなかった。あのバンデンハークの失投も敗因の中に入れても良いだろう。私はあの場面では筒香が捻られていた過去がある左投げの嘉弥真を当ててくると思っていた。

DeNAの先発の石田は明らかに責任の重さに圧倒された模様で、コントロールも悪く4点も取られてしまったので、反町が出ていないPrime Newsに切り替えようかとすら考えたが、何となくDeNAがま盛り返しそうな気がしたので、辛抱して見ていたのだ。その結果があのエラーだった。あの結末では「ソフトバンクは本当は弱いのだ」とでも決めつけたくなるような負け方だった。もしかして三つも勝ってしまったことで気の緩みが出たか、DeNA与しやすしとまで見くびったのかとまで疑っている。

今回はここで脇道に逸れて、私の好みではない選手を挙げておこう。先ずは思いがけないところでヒットやホームランを打つソフトバンクの今宮。肩も強く守備は上手いと認めるが、あの両足を踏ん張った一塁への送球の形が如何にも野暮ったくてプロらしい洗練されたというか言うのか、垢抜けしたというか、そういう華麗さがないのが好ましくない。プロは高い入場料を取って見せるのだから、もっと華麗な野球をして見せて欲しい。

そう言ってから考えると、ソフトバンクの連中の形は皆野暮ったいのだ。特にあの救援専門の森唯斗のユニフォームの一番上のボタンを外して帽子の庇を近頃流行の真っ平らにしてかぶる様は、一寸下品すぎる印象だ。私の毛嫌いする選手の形だ。松田も意外なところで良く打つが、あの空振りした後に歌舞伎で言う蹈鞴を踏むようにバッターボックスから出てくる格好は好ましくないし、あの「熱男」と叫ぶ振る舞いも何だか解らない。

DeNAも垢抜けない選手が多い球団だと思う。選手ではないがラミレス監督についてで来る通訳の田舎くさいのには辟易となる。誰か一人くらい洗練された者がいないかと目をこらして見ているが、筒香君を始めとして無骨者ばかりだ。ではあっても良い選手はいる。曰く宮崎、浜口、ロペスという具合だ。筒香君は今年は3億円の年俸に相応しい成績が残っていないと評価するから、日本シリーズで優勝した場合にのみ褒めることにする。

この球団の選手たちは1.5流以下は揃っているのだが、桑原が見せる粗雑さが代表するようにキメの粗さが欠陥なのだ。この問題はラミレス監督の責任ではなく、歴代の監督を責めを負うべき問題だろう。打つ方などでは打ってはならないか、当たっても安打にはならないような投球に手を出しては相手の投手を助ける場面が多過ぎる。捕手も「捕逸」が多過ぎる。要するに『基礎が出来ていない』のである。

今度は再び福岡に行くのだが、明日には出てくるだろう千賀と今永の出来次第だ。だが、ラミレス監督は井納を残しているので彼を何処かで使う気だろうが、その辺りの展開が気になる。ソフトバンクはサファテにどうやって繋ぐかだろうが、その前にロペス、筒香、宮崎を抑え切らねばなるまい。DeNAはやはり柳田と内川対策だ。デスパイネ対策は完全に整ったようだから。


トランプ大統領補佐官のイバンカ・トランプさんが来日

2017-11-03 07:02:01 | コラム
マスメディアが何をするのかと思えば:

トランプ大統領補佐官であり「ファースト・ドーター」とやらの Mrs. Ivanka Marie Trump が来日された。どうやら、この女性は夫婦別姓と言うのかどうかは不詳だが、結婚前の名字を名乗っておられるようで、トランプ姓のままのようである。ところが、未だに欧米との文化の違い解っていないのか、例によって例の如く最初にあるファースト・ネームに敬称を付けて報道している。本当にアホかと思わずにはいられない。

テレビ局と新聞によって異なるが、「イバンカさん」には未だ幾らか救いがあるが、「イバンカ氏」があるのには怒る前に笑ってしまった。我が国で女性を呼ぶのに例えば山田花子氏とすることがあっても「花子氏」とはしないだろう。毎度言ってきたことだが、これでは何処の花子さんかが特定できないではないか。

イバンカさんの場合はトランプ大統領の娘て補佐官に任命されたと再三報じたから、何処のイバンカかを特定可能だが、如何に何でも「イバンカ氏」はおかしいと思わない感覚には恐れ入っている。そう思った当方は念の為に色々と検索してみると、ニューヨーク州法がどうなっているのかなど知る由もないが、上記のように彼女はトランプ姓のままのようだ。すると、もしかしてマスメディアは「クシュナー夫人」としては扱えないと承知していたのかも知れない。もしも承知だったのならば、チャンと解説するべきではないのか。それが報道する者の務めではないか。

何れにせよ、私は矛先をマスメディアに向けて「もう好い加減に欧米人はファースト・ネーム、即ち姓名の『名=名前』を先にするのだという文化の違いを本当に弁えて「ポールさん」だの「マイケルさん」(本当の発音は「マイクル」だがね)と名前(=ファースト・ネーム)を名字のように扱うのを辞めたらどうだ。君らがそういうデタラメを止めないから、英語の勉強に熱心な同胞が何時まで経っても世界最低水順の英語力しか身に付かないのだ」と言ってやりたい。一寸八つ当たりかも知れないが、このくらい言ってやらねば、マスメディアのアホどもには解るまいと思っている。