新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

鵜の目鷹の目

2023-03-28 09:27:45 | コラム
都内と地方で見た世相を語る:

太陽光発電:
政府は「節電してくださいなと言うな」である。昨年も今頃山梨県西北部の北杜市に静養に出かけていたが、今年も八ヶ岳の周辺を走り回る機会があった。そこで目に付くのがかなり広い斜面を利用する太陽光発電のパネルである。昨年は3月下旬でありながら大雪で、パネルはただの真っ白な斜面に過ぎなかった。今年は生憎と快晴で「なるほど。こんなに沢山あったのか」と今さらながら感心し他と同時に、菅直人の政策に従順だったとはと寒心に堪えなかった。

と言うのには理由がある。あの故安倍元総理が痛烈に批判された「悪夢の民主党政権」最悪の置き土産の一つが菅直人首相ご推奨の再生可能エネルギーとやらの太陽光発電が愚策であると固く信じて疑わない事だ。第一は「彼が原発を不当に止めて現在の電力供給不足をもたらしたこと」だが、次には「消費者に費用負担を押しつけたこと」がある。第三には「太陽光パネルはその供給の大半を中国に依存していること」がある。これなどは第一に格上げしたいほどの悪性ではないか。 

山岳を切り崩し、農地を太陽光発電に割り振る各種の弊害は専門家が指摘しておられたことで、ここに論うまでもないことだ。最も不合理であり経済的にも効果がないと思う点は「太陽光発電では原発を止めてしまった電力救急不足を補い得ないことが明らかであることであり、消費者に有形無形の過剰負担を強いていること」ではないのか。小池都知事の新築の一戸建ち住宅にパネルを敷設せよとも愚策も同断である。これらは全て政治の怠慢以外の何者でないと糾弾する。

行政文書の捏造:
「他にもっともっと重大な事案があるだろう」と立憲民主党に言いたい。各省庁内であれ、民間の一流企業であれ、内部では重要であろうとなかろうと、会議または会合があった場合に議事録を誰かが責任を持って残しておくことは後々のことを考えたときに必要だし、その保管(記録)の方法か手法もキチンと定めておく必要はあるだろう。アメリカの会社のように「記憶力頼み」(や勧進帳式の?)が許されない世界では「記録して残すこと」は必須なのである。

今回の高市大臣が問題にされたような「捏造」問題が生じたことは、驚きを以て受け止めた。即ち、会議が行われ、議事録を残すのは当然だし、それを参加者全員に配布して「記録の正確性」を検証するのはごく普通のことだと認識していた。大臣が多忙で目を通しきれないのであれば、秘書官がその役をするのは当然ではないだろうか。何年も前のことを引っ張り出して「真偽」を国会の場で問うのには奇っ怪ではないのかと感じた。

あれには小西議員のある種の意図を感じて不快だった。第一、「行政文書」と言うが、それらに何処まで法的な権威があるのかを民間に未だに明らかにされていないのも不可解だ。政府の怠慢か、それとも報道機関の駄目なところか。

新宿区大久保/百人町の大賑わい:
ズバリと言えば「歓迎ははしていないのだ」である。26日には生憎の雨中を顧みずに遠来(と言っても柏市だったが)の客があって、大久保通りというか新大久保駅までで迎えに出た。友人はその超大混雑に驚き呆れていた。彼は初めてこの街来たたわけではないが、当日の大群衆は想像を超えていたと言う。実は、ここ住んで35年の当方でも「初めて見た、大袈裟に言う言葉を探せば『民族の大移動』辺りになるかと思った」と言ってしまったほど。

彼とはいつも利用していた風月堂が閉まっていたので、その先のルノアールに上がってみると「Korea townに押し寄せる婦女子たちは山手線のガードを越えてここまで来たのか」と驚愕の満員御礼に近い状態で、辛うじて片隅に2人の席を確保できて一安心だった。あの日の雨降りと寒さなどは彼女たちには「目じゃなかった」のかと、友人と語り合ったが、その1時間ほどの間に出て行く者はおらず、すごすごと引き返す者たちが続けざまに上がってきていた。

あの大久保通りの山手線内側で繁盛しきっているKorea townに通常無関係の我々の通行もままならない混雑ぶりは承知しているが、あの女性たちが語り合いの為にガードの外側の異教徒たちが占拠する地帯にまで押し寄せてくるとは想像もできていなかった。昨年だったか、新大久保駅は可能な限りだっただろう改築をして改札口の周辺を広くはしたが、最早時間帯によっては身動きもならない大混雑で、プラットフォームを降りてから改札口を通り抜けるのは体力勝負である。

イスラム教徒たちが増えてきたことも混雑を増幅しているが、何も外国公館のナンバーだけではない車も、イスラム横町を含む狭い路地に路上駐車をするのだから、我我住民には迷惑なだけ。「インバウンド」とやらの推進政策も結構だろうが、岸田総理と松野長官には「矢張り、コインには両面があるのをお忘れなく」と申し上げておきたい」