新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月28日 その3 「カタカナ語排斥論者兼英語評論家は大いに勉強させて頂いた」の訂正版です

2024-05-28 16:45:41 | コラム
箱田勝良氏は別な視点からカタカナ語の問題点を指摘された:

(筆者の言い訳;いくつか恥ずかしい誤りがあったので、遅まきながら“Better late than never.“の考え方に基づいて訂正する次第。気が付いた方はおられたでしょうね)。

昨日も取り上げたことで、「株式会社イーオンの箱田勝良氏のカタカナ語化されたラグビーの『反則』の表現の問題点の指摘」には大いに勉強させられた。あらためて、少し長くなるがその当方の関心を引いた辺りを引用してみると、下記のようなことだった。

>引用開始
スロー・フォワードは、英語ではForward passと言い、直訳すると「前方へのパス」という意味です。もしも英語でレフリーがThrow forward!とコールをすると「前に投げなさい!」と、真逆のことを指示しているように聞こえてしまいそうですね。

ノック・オン(Knock on)は英語ではLost forwardと言うこともあります。knockは「たたく」「当たる」という意味で、onはonward(前方へ)という意味ですので、「前にはじく」という感じの意味でしょう。Lost forwardは「前方に落とした」という感じに聞こえます。

ノック・オンは、パスを受け取るときにうっかりしてしまうことがありますので、プレーヤーは体を前方ではなく、横に向けてパスを受けることもあるそうです。そうすれば、万が一ボールを落としても前方にいかず、ノック・オンになる可能性が低くなるらしいですね。

スロー・フォワードのほかにも、日本で使われている表現と英語の表現が異なるものがあります。ラグビーでは「ボールを持っているプレーヤーは、タックルをされて倒れてしまったときには、ボールを離さなければいけない」というルールがあるのですが、これを破ると「ノット・リリース・ザ・ボール」という反則を取られます。英語で書くとNot release the ballで、「ボールを離さない」というのをそのまま英語にした感じですね。

でもこの反則が起きたとき、実際に英語ではRelease the ball(ボールを離しなさい)とコールされます。Not release the ball!と言うと、Don’t release the ball(ボールを離してはいけません)みたいに聞こえなくもないですよね。先ほどのThrow forwardと同様に反対の意味になってしまいそうです。和製英語では、プレーヤーが行なっている行為を英語にしているのだと思われますが、これが命令形のように聞こえてしまうと「その反則をしなさい」という意味になってしまうのが厄介ですね。

「ノット・リリース・ザ・ボール」はHolding on(ノット・リリース・ザ・ボール)Held on(ノット・リリース・ザ・ボール)とコールされることもあります。これは「(ボールを)持ったままの状態です」、「(ボールを)持ったままの状態でした」という意味です。日本語でもこちらをカタカナにして使用したらよかったのですけれどね……。あ、でもHold on!と命令形になってしまうと、「(ボールを)持ったままでいなさい!」となってしまうので、同じことですね。
<引用終わる

ラグビーという競技と、英語の専門語の両方か、または何れか一方に関心を持っておられる方には興味深いというか、面白い話題の取り上げ方だと思って読んだ。と言うのは「スロー・フォワード」(=throw forward)を“forward pass“としなさいであり「前にパスしなさいとなる」と言っておられる点は、私ならば”throwing forward“と言わないことには文法的に誤りであると主張するところだ。

次には「ノット・リリース・ザ・ボール」(=not release the ball)では「ボールを離さないで」と命令していることになるとの指摘。私は長年“not releasing the ball“とすべきである「文法的な誤り」だと考えて、おかしなカタカナの用語だと批評してきた。箱田氏の説には「目から鱗」とまでは言わないが、「そういう見方があるとは」と感心して勉強になった。

私の年来の指摘は「多くのカタカナ語になった熟語には英語の語順を離れた日本語の表現を使っていると、英語の文法から見れば誤りなのに、それに気が付かない程深く英文法が理解されておらず、無視してしまうのが宜しくない」という事だった。その例として屡々取り上げてきたのが「ヒーローインタビュー」だった。

この熟語は最早完全に日本語としてテレビ局が日常的に使っているが、英語ならば“interviewing the hero“としたいのだ。即ち、インタビューするのはアナウンサー辺りなのだが、「ヒーローインタビュー」では「ヒーローが誰かをインタビューするという形になってしまっている」のだ。箱田氏の指摘にも似通っている。これは「我が国の英語教育の至らざる点の一つ」であろう。

次に先人の工夫の跡が見える例として「オーダーメイド」(英語で書けばorder made)を取り上げたい。これも非常に良く出来た造語で「注文服」か「受注での製品」を表していると思う。日本語として通用しているから「使いなさんな」などと野暮は言わない。英語は“custom made”か“tailor made”か“made to order“辺りだと思う。

そして、私が最も気に入っている何度か取り上げてきた「笑えない誤訳」の例を挙げておきたい。それは「ヒーローインタビュー」でホームランを打ったアフリカ系の選手に向かってアナウンサーが「ホームランを打ったボールはどんな球でしたか」と尋ねた。通訳さんは“What kind of ball did you hit homerun?“と躊躇わず訳した。ここまでで「何が言いたいのか」をお分かりの方はおられると思う。

アメリカ人の選手は「ニヤリ」と笑って“I think it was not a football but a baseball.“と答えたのだった。アナウンサーは「球種」を尋ねたのだったが、通訳さんは「ホームランを打った球」を日本語の用語の球の通りに“what kind of ball”としたので「フットボールではなく、野球のボール」と意地悪をされたのだった。アメリカでは「球」は“pitch“が普通で“Here comes the delivery.“などという言い方もあった。

最後に矢張り文法的な揚げ足取りと言われそうな問題を。フットボールでもラグビーでも相手が投げたパスを横取りすることを、こちらでは「インターセプト」と呼ぶのが一般的だ。だが、アメリカで聞こえてくるのは“interception“と名詞形なのだ。それも当然で「インターセプト」(=intercept)は動詞形なのだから。同様に「インターフェアー」は一寸難しい“interference“という名詞で言うのが文法的に正確だ。

因みに、箱田勝良氏は株式会社イーオン法人部企業研修教務コーディネーターである方とネットで知った。また株式会社イーオンはスーパーマーケットのイオン(AEON)とは別個の企業である。


5月28日 その2 カタカナ語排斥論者兼英語評論家は大いに勉強させて頂いた

2024-05-28 10:59:52 | コラム
箱田勝良氏の別な確度からカタカナ語の問題点を指摘された:

昨日も取り上げたことで、「株式会社イーオンの箱田勝良氏のカタカナ語化されたラグビーの『反則』の表現の問題点の指摘」には大いに勉強させられた。あらためて、少し長くなるがその当方の関心を引いた辺りを引用してみると、下記のようなことだった。

>引用開始
スロー・フォワードは、英語ではForward passと言い、直訳すると「前方へのパス」という意味です。もしも英語でレフリーがThrow forward!とコールをすると「前に投げなさい!」と、真逆のことを指示しているように聞こえてしまいそうですね。

ノック・オン(Knock on)は英語ではLost forwardと言うこともあります。knockは「たたく」「当たる」という意味で、onはonward(前方へ)という意味ですので、「前にはじく」という感じの意味でしょう。Lost forwardは「前方に落とした」という感じに聞こえます。

ノック・オンは、パスを受け取るときにうっかりしてしまうことがありますので、プレーヤーは体を前方ではなく、横に向けてパスを受けることもあるそうです。そうすれば、万が一ボールを落としても前方にいかず、ノック・オンになる可能性が低くなるらしいですね。

スロー・フォワードのほかにも、日本で使われている表現と英語の表現が異なるものがあります。ラグビーでは「ボールを持っているプレーヤーは、タックルをされて倒れてしまったときには、ボールを離さなければいけない」というルールがあるのですが、これを破ると「ノット・リリース・ザ・ボール」という反則を取られます。英語で書くとNot release the ballで、「ボールを離さない」というのをそのまま英語にした感じですね。

でもこの反則が起きたとき、実際に英語ではRelease the ball(ボールを離しなさい)とコールされます。Not release the ball!と言うと、Don’t release the ball(ボールを離してはいけません)みたいに聞こえなくもないですよね。先ほどのThrow forwardと同様に反対の意味になってしまいそうです。和製英語では、プレーヤーが行なっている行為を英語にしているのだと思われますが、これが命令形のように聞こえてしまうと「その反則をしなさい」という意味になってしまうのが厄介ですね。

「ノット・リリース・ザ・ボール」はHolding on(ノット・リリース・ザ・ボール)Held on(ノット・リリース・ザ・ボール)とコールされることもあります。これは「(ボールを)持ったままの状態です」、「(ボールを)持ったままの状態でした」という意味です。日本語でもこちらをカタカナにして使用したらよかったのですけれどね……。あ、でもHold on!と命令形になってしまうと、「(ボールを)持ったままでいなさい!」となってしまうので、同じことですね。
<引用終わる

ラグビーという競技と、英語の専門語の両方か、または何れか一方に関心を持っておられる方には興味深いというか、面白い話題の取り上げ方だと思って読んだ。と言うのは「スロー・フォワード」(=throw forward)を“forward pass“としなさいであり「前にパスしなさいとなる」と言っておられる点は、私ならば”throwing forward“と言わないことには文法的に誤りであると主張するところだ。

次には「ノット・リリース・ザ・ボール」(=not release the ball)では「ボールを離しなさい」と命令していることになるとの指摘。私は長年“not releasing the ball“とすべきである「文法的な誤り」だと考えて、おかしなカタカナの用語だと批評してきた。箱田氏の説には「目から鱗」とまでは言わないが、「そういう見方があるとは」と感心して勉強になった。

私の年来の指摘は「多くのカタカナ語になった熟語には英語の語順を離れた日本語の表現を使っていると、英語の文法から見れば誤りなのに、それに気が付かない程深く英文法が理解されておらず、無視してしまうのが宜しくない」という事だった。その例として屡々取り上げてきたのが「ヒーローインタビュー」だった。

この熟語は最早完全に日本語としてテレビ局が日常的に使っているが、英語ならば“interviewing the hero“としたいのだ。即ち、インタビューするのはアナウンサー辺りなのだが、「ヒーローインタビュー」では「ヒーローが誰かをインタビューするという形になってしまっている」のだ。箱田氏の指摘にも似通っている。これは「我が国の英語教育の至らざる点の一つ」であろう。

次に先人の工夫の跡が見える例として「オーダーメイド」(英語で書けばorder made)を取り上げたい。これも非常に良く出来た造語で「注文服」か「受注での製品」を表していると思う。日本語として通用しているから「使いなさんな」などと野暮は言わない。英語は“custom made”か“tailor made”か“made to order“辺りだと思う。

そして、私が最も気に入っている何度か取り上げてきた「笑えない誤訳」の例を挙げておきたい。それは「ヒーローインタビュー」でホームランを打ったアフリカ系の選手に向かってアナウンサーが「ホームランを打ったボールはどんな球でしたか」と尋ねた。通訳さんは“What kind of ball did you hit homerun?“と躊躇わず訳した。ここまでで「何が言いたいのか」をお分かりの方はおられると思う。

アメリカ人の選手は「ニヤリ」と笑って“I think it was not a football but a baseball.“と答えたのだった。アナウンサーは「球種」を尋ねたのだったが、通訳さんは「ホームランを打った球」を日本語の用語の球の通りに“what kind of ball”としたので「フットボールではなく、野球のボール」と意地悪をされたのだった。アメリカでは「球」は“pitch“が普通で“Here comes the delivery.“などという言い方もあった。

最後に矢張り文法的な揚げ足取りと言われそうな問題を。フットボールでもラグビーでも相手が投げたパスを横取りすることを、こちらでは「インターセプト」と呼ぶのが一般的だ。だが、アメリカで聞こえてくるのは“interception“と名詞形なのだ。それも当然で「インターセプト」(=intercept)は動詞形なのだから。同様に「インターフェアー」は一寸難しい“interference“という名詞で言うのが文法的に正確だ。

因みに、箱田勝良氏は株式会社イーオン法人部企業研修教務コーディネーターである方とネットで知った。また株式会社イーオンはスーパーマーケットのイオン(AEON)とは別個の企業である。


2024年2月の新宿区の人口

2024-05-28 07:43:25 | コラム
2024年4月の東京都新宿区の人口は2,507人の増加で351,825人に達していた:

この対前月比では2,507人で0.7%の増加には少なからず驚かされた。そこで、早速その内訳はと見れば、外国人が2,104人の増加で45,795人、比率にして4.8%と急増していた。この結果で、外国人が区全体の人口に占める比率が3月の12.5%から13.0%へと、私の記憶では初めて12%を超えていたのだった。「なる程。新大久保駅付近で見かける無数の異邦人たちは単なる旅人ではなく定着していたのだ」と、認識を新たにさせられた。

増えたのは外国人たちだけではなく、日本人も前月の434人に続いて403人増えて306,030人となり、全体の87%を占めるようになっていた。この急激とも言いたくなる外国人の増加は何処から来たのかと考えてみれば、ここ百人町界隈に無数にあるのかと思わせられる日本語学校が新学期を迎えたからという気もする。だが、今月から最古と認識していた学校が老朽化したのだろう建物を解体していた。

このように見てくると、昼日中の新大久保駅周辺での通行を困難にする程集まってくる無数のトローリーケース族たちは、住み込む為にやってくるのかと思わざるを得ないのだ。しかも、新大久保駅では山手線外側の所謂Korean townを訪れようとする老若女も、大混雑に一役も二役も買っている始末なのだ。しかも、大久保通りにはどう見ても某国人の為の白タクとしか思えない大型のワンボックス車の路上駐車も増加傾向だ。

先月も取り上げた話題である、新大久保駅前の「回らない回転寿司店」を売りにしている店などには、今や若き白人たちが殺到して、経済的な価格の寿司を楽しんでいる所を頻繁に見かけるようになった。それはそうだろうと思う。何しろ今や1皿が殆ど$1以下になってしまったのだから。このように言えることは、我が夫妻もこの回らない寿司店を贔屓にしているからだ。

先月から開店した読めない中国式(なのだろう)の簡易体の文字の看板を掛けた「エッグミートバーガー」のスタンドなども大繁盛である。彼等は増加した中国人客を当て込んで開店したのだろうと疑っているが、中国人だけを当て込んだのだろう店舗も明らかに増えた。新大久保駅の新宿方向に進む路地には、本場物の餃子の店が繁盛しているとかだ。「やれやれ」という気がしないでもない。

何しろ、インバウンド様たちがこんな都心の繁栄からは置き去りにされた感が濃厚な街にも押しかけて来るので、我々原住民にとっては有り難迷惑ではなく、単なる「迷惑」でしかないと言いたくなる。新宿駅付近にも確かに多くの外国人を見かけるが、ここ百人町/大久保界隈とは多少客種の質が高い感がある。高田馬場駅の付近でもインバウンド様たちは増加傾向にあるが、未だ未だ地元民と比較すれば少数派である。

我が国程訪日客に過剰なまでに気を遣って親切にしている国はないと思う。アメリカなどでは外国人を特別扱いしている様子は感じられない。それもそのはずで、街を行き交う人たちの人種の見分けは付かない程種々雑多の国から来た者たちが暮らしているのだから。アメリカ国内で英語以外の言語の標識や看板の類いを見た記憶は殆どなかった。「お出でになりたいのならばご随意に」と言っているのかと思って受け止めてきた。
今回も同じ事を言って締めくくろうと思う。我が国の政府は我が国の外国人に対する温情的な扱いを悪用して、食い物にしようとしてやってきたとしか見えない国の連中に観光ヴィザを無審査で発給して良いものかなどを再検討願いたいのだ。岸田政権には「実情をとくと調査の上で、インバウンド歓迎策を見直して欲しい」のである。

行政には我々市民が、何処の国から来たのかも解らない者たちに交通を妨げられ、大混雑に巻き込まれて「ここは何処か余所の国か」あるいは「何でこのような状態になってしまったのか」と不満に思っている状態を具に調査・観察願って「何とかしなければなるまい」と真剣に考えるようになって貰いたいと思う。「現状を知った上で、政策の再検討を希望する」と言っておきたいのだ。

参考資料:新宿区広報24年5月25日号