新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

続「我が国とアメリカの大学の授業料を比較すれば」

2024-05-18 07:36:41 | コラム
「我が国とアメリカの大学の授業料を比較すれば」についてのアメリカ側の見解:

有り難いことに、アメリカの2人から速効で見解が寄せられた。

先ず、私立の4年制の大学を経てハーバード大学でMBAを取得した大企業の管理職は、

「アメリカの私立大学の授業料が日本よりも遙かに高額であるが、それを負担出来る家庭の子弟は支払い、そうでない家庭から進学する者には奨学金、大学からの援助(かの小室圭氏が該当するか)、学生ローンの利用等で卒業出来ている。故に、実質的な学費の負担は日本とそれほど変わらないのではと見て正しいと思うが如何」

と伝えてくれた。

また、もう一人の元の同僚は、

「君のメールで違いを良く理解出来た。アメリカの大学の授業料は法外に高額であると思う。その為に多くの学生は奨学金(返済する必要がある)や学生ローンを利用するので、卒業した後でその返済に四苦八苦している例が多いのが問題か」

という見解だった。

両者の見解を比べると「我が国よりも高額である」点は認めている。だが、表現の仕方に違いがあるように見えるが、良く読めば、結局は同じことを違う言い方で表しているのだと解釈出来る。ではあっても、我が国のように平均給与所得が年額で450万円であれば、大学の授業料もその水準に合わせてあるのかと思う。学生ローンの返済は大変なことで、一度でも延滞すると銀行から社会人としてのローンが出来なくなる危険性があると聞いた。

私はアメリカの授業料が高額なのは「大学の運営の仕方に違いがあるから」だとYM氏から聞いているので、この辺りは何時か別途考察してみようと思案中。

なお、ハーバード大学のMBAの人物は資産家の出身で、コカコーラの創業者の一族である。彼は4年生の大学卒業後に4年間銀行や会計事務所等に勤務し、車を売り払い自分の貯金でビジネススクールに進学した。多くの親御さんは大学院の学費までは負担しない傾向があると聞いた。

元の同僚はオレゴン州の有名な私立大学に2年間在学し、高額な学費負担を避けるべく3年になる時にワシントン州の州立大学に転校して卒業していた。このような出自と学歴の違いがある。