「英語」とは違うEnglishの発音:
私はEnglishの発音が、我々日本人にとっての難関の一つだと認識している。そうなってしまった辺りを考えて見ようと思う。敢えて言っておきたい事は「初めて英語を学ぶ児童や生徒に英語を母国語とする人たち(native speakerのこと)に、正しく綺麗な発音を聞かせて、それを真似させるように時間をかけて訓練すれば、何とかなるものだ」という事。但し、何処の馬の骨か解らないようなnative speakerを連れてこないよう万全の注意は必要だ。アメリカの南部訛りやUKのCockneyは排除するのが正当だ。
Englishは日本語とは違う言語だ:
私が方々で指摘して来た事は「native speakerたちに英語をキチンと発音出来る素質が備わっていた訳ではない。生まれた時の言葉の環境だけの事だ。そうだからこそ、帰国子女たちは綺麗であり正確な発音が出来ているではないか」である。
では、何故、我が国の人たちが発音を苦手としているかを考えていこう。第一に指摘しておきたい事は「日本語とEnglishでは相互に違う音が多過ぎる」という点だ。それはEnglishにはth、rとl、fとv、wの音がある事だ。ここでも上記と同じとを言いたいのだ。最初が肝腎で、正確になるように教えたかどうかという問題だ。自慢話ではないが、私は中学に入って生まれて初めて敵性語に接した時に、正確なアメリカ語の発音をする先生に教えられ、先生の真似をしただけで正確な発音が身に付いたのだった。
この点を掘り下げていくと、次のようになる。それは「圧倒的多数の方々はローマ字式かカタカナ語的な発音で育ってきた英語の教師に最初に教えられたので、本当のnative speakerの発音を知らずに育ってきた為ではないのか」という事だ。前節の例から言えば、thの発音を正確に教えられていなかった為にthatが「ザット」になってしまうのだという事。私は最初に「舌の先を上と下の歯の間に挟んで」と言われたら何となく出来たというだけの事だった。信念として「繰り返して訓練すれば誰にでも出来る」と言い続けてきた。
Lとrにしても同様だ。取引先に英語を良く理解しておられる管理職がおられた。森本さんだった。名刺を頂戴すると裏側にはMolimotoとなっていた。説明を伺うと「この場合の『リ』の音はrではなくlになるから」だった。試してみると、確かに「舌の先が上歯の先に付くlの発音になっていた。森本氏は「これで、日本人には『エル』の音が出せないというのは嘘だと証明されています」と指摘された。恐れ入って承った。付則説明しておけば「rの場合には舌の先を上歯から離す」となるのだ。
次はwに行こう。この「ウ」の音も日本語にはないのだ。即ち、口の両端を「ウ」と言いながら横に広げねばならないのだから。私はこの事を「その発音をする為に使う顔面の筋肉が違うのだ」と説明してきた。日本語にはwの音がないので、workが「ワーク」になってしま、本当の「ウワーク」にはならないのだ。これなどは一例に過ぎず、英語と日本語では使う顔面の筋肉が大なり小なり違うと承知しておく必要がある。言うなれば自由自在に英語の発音が出来るようないなる為には「顔面の筋肉のトレーニングが必要」となるのだ。
余談だが、ゴルフの石川遼はRyoとローマ字で綴るとアメリカ人には「リョオー」がどうしても発音出来なくで「リオ」になると聞いた。実際にそうなっていた。
使う筋肉が違う:
そんな事があるのかとお疑いの方には、その例を挙げておこう。戦後の進駐軍の時代を経験した方にはお解り願えると思うが「多くの日系人(二世や三世の軍人やビジネスマンたちは、我々と同じような顔付きだが、何となく違うと思わせられていた。それを一部では余り好ましくない表現で『二世面』と呼んでいたのだった。何故そうなったかを私流に説明すれば英語を母国語して育ってこられたのだから、我々とは違う顔面の筋肉が鍛えられた為だ」となる。
私はアメリカの会社に転じてアメリカにいる時間が長くなり、必然的に英語だけで暮らしている期間も長くなってきた。1980年代の後半だったか、何気なくその頃に自分の写真を見ると紛う方なき「日系二世」の顔付きになっていたのだった。いえ、日系人なら未だ諦めも付くが、空港などで何度も何度もチャイニーズアメリカンと間違えられて、訳が解らない言葉で話しかけられたのだった。それが長時間英語の世界で過ごしていた事の代償かご褒美だったのかも知れない。
ローマ字読みの功罪:
次には何としても「ローマ字」と「ローマ字読み」の功罪を論じておきたい。「功」の面を上げていこう。それは、我が国は早くから方々でローマ字表記に親しむように出来ているので、アルファベットの読み方も書き方も子供の頃から、難なくこなしていけるようになっている点である。大都会や地方を問わずに、何処に行っても横文字が幅をきかせている。
「罪」の面では正確に英語を発音するという点では、私に言わせて貰えば、貢献していないのだ。それは英語ではo即ちアルファベットのoは必ずしも「オ」または「オウ」と発音しない例が多過ぎる事を挙げておきたい。近頃方々で言い出した「job型雇用」は断じて「ジョブ型雇用」でなく「ジャブ型」なのだ。ジーニアス英和でも発音記号に「ジャーブ」の方が先に出ている。また、Appleの故Steve Jobs氏は最悪でも「ジョブズ氏」ではなく「ジャブズ」氏である。
何処かのテレビCMにはわざわざchaosと出してから「カオス」と叫ばせているが、正しい発音は「ケイアス」が最も近い表記になる。ここにも出ていたようにaも曲者で「ア」とはならない例が多過ぎるのだ。多過ぎでどの例を挙げようかと迷うが、saintトハ「サイント」ではないし、sacredは「サクレッド」ではないという辺りでお茶を濁しておこう。
要するに、ここで言いたい事は「ローマ字読み」にする前に一手間かけて、辞書を引いて発音記号を見て確かめておく事なのだ。しかし、残念ながらというのもおかしいのだが、日本式発音にある程度馴れた外国人は、その発音でも理解してくれる場合があるのだ。だが、そういう幸運には中々恵まれないのだ。「単語を数多く覚える努力をする時に、同時に発音記号も確かめて、極力Englishに近い発音も出来るようにされたら良い」と思う。その際には「その単語の何処にアクセントが何処に来るかも確認しておけば、試験で良い店が取れるようになるだろう」と思う。
私はこれまでに何度か「綺麗な発音は七難隠す」と言って説明してきた。そこに「正確な」が加わればより良いのである。そんな両方までは簡単にものにできないという方には「正確さ」と「明瞭さ」を心掛けられるようにと申し上げておきたいと同時に、「カオス」型にはならない方が七難とまでは行かずとも二~三難は隠せると申し上げて終わる。
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