ひ弱い花か風雪に耐える花か:
7日夜のPrime Newsに出演された櫻井よしこさんの、何時もながらのにこやかに笑いながらの鋭い情勢分析を聞いて、この際に桜井さんの分析を解説を参考にして、では失礼だったならば勉強させて頂いて、私なりに思うところを述べていたい衝動に駆られた。不遜なことをお言うなと言われそうだが、飽くまでも「私なりに」なのである。
アメリカとの関係については矢張りこれまでに何度も引用してきた、あの安倍総理の異なる主題の記者会見で外国人記者が放った「日本はアメリカと中国の何れにつくのか」との質問が関連してくると思っている。私は最大の関心事は「トランプ大統領が計画通りに再選されるか、民主党のジョー・バイデンが勝ってしまうか」だと思っている。ハッキリしていることは民主導政権の再来は、我が国にとっては「十害あって一理程度」しかないと思っている。
では、トランプ大統領が目出度く再選を果たされれば、我が国にとってバイデンよりも遙かに有利かと言われれば、「それはどうなのかな」と思わずにはいられない。それは安倍首相が後1年2ヶ月で任期を終えられたとすれば、誰が後継者になるとしても、最大の問題点は「その新総理が安倍総理ほどのトランプ大統領との親密になり何事においても頼りにされる世界に他に例がなかったほどの間柄を、素早く構築できるのか」にかかってくるからだ。
私は政治の世界と国際関係においても人間関係には相性があると思っているし、トランプ氏のような性格の方と異文化の国の我が国の政治家が、簡単に親密になれるかという点では経験上も容易ではないだろうと危惧するのだ。しかも、余程の英語に練達熟練されている方であっても、通訳を介するのが本来の形であろうと思うのだ。新総理大臣が使われるだろう通訳者の能力が問われると思っている。安倍総理の通訳を務めておられる方の英語は極めて固く、格調高い文語的な訳し方なので、私はトランプ氏は安倍総理を「四角四面な堅物」と見ておられるのではとすら思うときがある。
トランプ大統領が2期目の具体的な細かい公約は知らないが、既に駐留アメリカ軍の経費負担の増額を言いだしておられたし、現在は追及されないが「我が国との貿易赤字解消」は未達の公約だったし、イージスアショアも止めたのでは「より多くの兵器を買え」という要望が出てきても不思議はない。即ち、「アメリカファースト」と「アメリカを引き続き偉大に」を唱えれるだろうし、「自分ファースト」と一部の専門家に揶揄されている姿勢をも貫かれるとすれば、付き合い方は難しくなるだろう。しかも、つい先頃までは強硬だった「安保条約の片務性」も解決を見てはいないのだ。
中国については昨日も述べたばかりだ。だが、習近平の顔付きを見ていれば、如何なる手段を講じても中華思想を貫いて我が国を見下して「アメリカについていくとか、サプライチェーンとしての中国を離れようなどと本気で言うならば、目に物見せてくれよう」と言いたいのだと、顔に書いてあるとしか思えない。しかも、イージスアショアを止めたのでは言うなれば丸腰の状態の軍備と防衛面では、将に桜井さんが指摘されていた「ひ弱い花」であり、尖閣だの何だのではなく属国化を狙ってくる危険性は高いと、密かに恐れている。
しかも、習近平主席と共産党は一帯一路が思うように進んでいない事態に陥り、華為を先頭に立てた5G推進作戦もヨーロッパで思わぬ齟齬を来しているようでは、先ずは法律を編み出して香港を制圧して貿易と金融面での金の卵を産んできた香港をなき物にして、その威光の程を国内に見せつけねばならないところに来てしまったようだ。しかも、トランプ大統領は途中で何度かふらついたことがあっても、中国に対する強硬姿勢を何とか持続している以上、譲る訳にはいかないところに追い込まれていると見える。私は習近平主席は賢明と言うよりも武闘派でしかないと思っている。
そこで、我が国はどのように対応していくのかだ。前述の丸腰の状態にあっては、アメリカとの安保条約に依存する以外の道があるのか。今更イージス艦を発注して間に合う事態ではないと思う。ではあっても、片務性をトランプ大統領に指摘された以上、国防は自前で賄えとなってしまうのではないか。そうなると、桜井さんが厳しく笑顔で指摘された「国会は何をしているのだ。チャンと防衛費の予算を立てなさい」に帰結してしまうのだ。桜井さんは自民党が「習近平主席の国賓での訪日の招待を再考せよ」と上申したのは当然だと言われた。では、媚中派はどう対応するのだろう。
私如きが結論を出す立場にはないが、我が国がアメリカと中国の何れにつくかという問題の結論は、考えるまでもないし、多言を要しないと思うのだ。だが、その姿勢と意志を強固に持って貫けば、およそこれでもかと言わんばかりのあらゆる厭がらせが襲ってくるのは極めて明らかだと思う。安倍総理の後継者はそれに耐えていく覚悟が今からでも必要だろう。風雪に耐える花でなければなるまい。
7日夜のPrime Newsに出演された櫻井よしこさんの、何時もながらのにこやかに笑いながらの鋭い情勢分析を聞いて、この際に桜井さんの分析を解説を参考にして、では失礼だったならば勉強させて頂いて、私なりに思うところを述べていたい衝動に駆られた。不遜なことをお言うなと言われそうだが、飽くまでも「私なりに」なのである。
アメリカとの関係については矢張りこれまでに何度も引用してきた、あの安倍総理の異なる主題の記者会見で外国人記者が放った「日本はアメリカと中国の何れにつくのか」との質問が関連してくると思っている。私は最大の関心事は「トランプ大統領が計画通りに再選されるか、民主党のジョー・バイデンが勝ってしまうか」だと思っている。ハッキリしていることは民主導政権の再来は、我が国にとっては「十害あって一理程度」しかないと思っている。
では、トランプ大統領が目出度く再選を果たされれば、我が国にとってバイデンよりも遙かに有利かと言われれば、「それはどうなのかな」と思わずにはいられない。それは安倍首相が後1年2ヶ月で任期を終えられたとすれば、誰が後継者になるとしても、最大の問題点は「その新総理が安倍総理ほどのトランプ大統領との親密になり何事においても頼りにされる世界に他に例がなかったほどの間柄を、素早く構築できるのか」にかかってくるからだ。
私は政治の世界と国際関係においても人間関係には相性があると思っているし、トランプ氏のような性格の方と異文化の国の我が国の政治家が、簡単に親密になれるかという点では経験上も容易ではないだろうと危惧するのだ。しかも、余程の英語に練達熟練されている方であっても、通訳を介するのが本来の形であろうと思うのだ。新総理大臣が使われるだろう通訳者の能力が問われると思っている。安倍総理の通訳を務めておられる方の英語は極めて固く、格調高い文語的な訳し方なので、私はトランプ氏は安倍総理を「四角四面な堅物」と見ておられるのではとすら思うときがある。
トランプ大統領が2期目の具体的な細かい公約は知らないが、既に駐留アメリカ軍の経費負担の増額を言いだしておられたし、現在は追及されないが「我が国との貿易赤字解消」は未達の公約だったし、イージスアショアも止めたのでは「より多くの兵器を買え」という要望が出てきても不思議はない。即ち、「アメリカファースト」と「アメリカを引き続き偉大に」を唱えれるだろうし、「自分ファースト」と一部の専門家に揶揄されている姿勢をも貫かれるとすれば、付き合い方は難しくなるだろう。しかも、つい先頃までは強硬だった「安保条約の片務性」も解決を見てはいないのだ。
中国については昨日も述べたばかりだ。だが、習近平の顔付きを見ていれば、如何なる手段を講じても中華思想を貫いて我が国を見下して「アメリカについていくとか、サプライチェーンとしての中国を離れようなどと本気で言うならば、目に物見せてくれよう」と言いたいのだと、顔に書いてあるとしか思えない。しかも、イージスアショアを止めたのでは言うなれば丸腰の状態の軍備と防衛面では、将に桜井さんが指摘されていた「ひ弱い花」であり、尖閣だの何だのではなく属国化を狙ってくる危険性は高いと、密かに恐れている。
しかも、習近平主席と共産党は一帯一路が思うように進んでいない事態に陥り、華為を先頭に立てた5G推進作戦もヨーロッパで思わぬ齟齬を来しているようでは、先ずは法律を編み出して香港を制圧して貿易と金融面での金の卵を産んできた香港をなき物にして、その威光の程を国内に見せつけねばならないところに来てしまったようだ。しかも、トランプ大統領は途中で何度かふらついたことがあっても、中国に対する強硬姿勢を何とか持続している以上、譲る訳にはいかないところに追い込まれていると見える。私は習近平主席は賢明と言うよりも武闘派でしかないと思っている。
そこで、我が国はどのように対応していくのかだ。前述の丸腰の状態にあっては、アメリカとの安保条約に依存する以外の道があるのか。今更イージス艦を発注して間に合う事態ではないと思う。ではあっても、片務性をトランプ大統領に指摘された以上、国防は自前で賄えとなってしまうのではないか。そうなると、桜井さんが厳しく笑顔で指摘された「国会は何をしているのだ。チャンと防衛費の予算を立てなさい」に帰結してしまうのだ。桜井さんは自民党が「習近平主席の国賓での訪日の招待を再考せよ」と上申したのは当然だと言われた。では、媚中派はどう対応するのだろう。
私如きが結論を出す立場にはないが、我が国がアメリカと中国の何れにつくかという問題の結論は、考えるまでもないし、多言を要しないと思うのだ。だが、その姿勢と意志を強固に持って貫けば、およそこれでもかと言わんばかりのあらゆる厭がらせが襲ってくるのは極めて明らかだと思う。安倍総理の後継者はそれに耐えていく覚悟が今からでも必要だろう。風雪に耐える花でなければなるまい。
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