新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

深刻な人手不足

2023-09-12 07:38:55 | コラム
大阪府富田林市の金剛自動車は:

今朝ほど、テレ朝のニュースで下記のように金剛自動車が運転手不足で路線の運行を定位すると報じていた。朝日のウエブ版にも以下のようにあった。

>引用開始
大阪府南東部を走る路線バス「金剛バス」が、12月20日をもって運行を終了することがわかりました。  金剛バスは、富田林市・太子町・河南町・千早赤阪村を走る路線バスで、運営会社は富田林市に本社がる金剛自動車です。  金剛自動車によりますと、乗務員や人手不足や売上の低下などが理由で、12月20日をもって金剛バスの事業を廃止するということです。
<引用終わる

たった今読み終わった紙業タイムス社の週刊誌版 Future誌の23年9月18日号では、帝国データバンクの「企業の人手不足調査」を引用して、業種別の不足の実態を特集していた。その内容は各年度の7月18~31日間の不足の状態をアンケート調査していたもの。

正社員:
先ず正社員の人手不足の状態を見れば、23年では情報サービスでの比率が最大で74.0%、対前年比で9.1%増。2位が旅館・ホテルの72.6%で前年比5.9%増、3位は建設の68.3%で5.6%増、4位がメンテナンス・警備・検査で68.2%増、5位は飲食店の66.3%で12.3%増、6位は運輸・倉庫の64.3%で4.9%増、7位は医療・福祉・保健衛生の62.3%で9.4%増、8位は金融の60.9%で4.4%増、9位は自動車・部品小売りの59.5%で1.7%増。10位は人材派遣・紹介の58.9%で6.7%の増加となっていた。

非正規社員:
この場合は最大が飲食店で83.3%、旅館・ホテルが68.1%、人材派遣・紹介が65.8%、各種商品小売りが56.6%、飲食料品小売りが53.6%となっていた。以下は農林・水産、メンテナンス・警備・検査、娯楽サービス、金融、専門商品小売りと続いていた。筆者の感想はと言えば「24年問題が指摘されている運輸・倉庫が意外にも不足の比率が低く出ていたこと辺りであり、全業種を通じて不足の比率の数字が高かった」こと。

こうなってしまった原因は既に多くの専門家が指摘していたことだが、政府はこの状態を如何にして是正していくつもりなのだろうか。昨日も、正午過ぎに大久保通りから我が家に向かって歩いていると、授業を終えたのであろう日本語学校から無数に出てくる若き外国人の群れに逆行することになった。彼らは留学生として認められている週28時間の就労を目指して、日本語を学びに来たのだろうか。

それにしても、彼らの表情には苦学生を思わせるような暗さはなかったし、身なりも整っていた。彼らが午後から働ける職種があるのだろうか。上記のような人手不足を彼らが本当に補っているのだろうか。それとも、彼らの中に数多く見受けられる中国の若者たちは何をしに来たのだろうか。秘密工作員なのかと、密かに疑いたくなった。



コメントを投稿