簡単な英会話の学び方
始めに:
私はそもそも「英文解釈」、「英作文」、「文法」、「単語」、「会話」のように英語をバラバラの部品のようにして教えるというか、勉強することを否定してきた。私はこの主張を我が国の「単語」に偏重する教育法を否定する乃至は貶して展開してきたので、あらためて紹介しておきたい。それは
「単語を覚えるということは自動車でいえばアクセルだのブレーキだのという何千だったかの部品をただ並べただけでは、車は出来ないし、動かないのだから、英語の部品である単語をアルファベット順に覚えていっても、英語の文章は正確に書き上げられないし話す事だって出来はしない。単語は文章または“clause”か“phrase”という流れの中で、どのように使われているかを前後の流れと共にその意味を知ってこそ、初めて本当の使い方と意味が解るのだ」
と言い続けてきた。単語をバラバラに覚えさせられる(覚える?)勉強法を否定してきた。これと同様に「英語そのものを基本的に理解出来ていないままに、会話という勉強をすることに余り意義を見いだせない。だから、兎に角英語という外国語は総合的に幅広く勉強するようにしよう」と主張してきた。
と言うのであれば、ここで「簡単な英会話」と題したのは自己矛盾ではと指摘されそうだが、暫く考えても他に適当な件名が思い浮かばなかったので、当座の間に合わせようと「会話」とした次第なので、何卒宜しくご理解の程を。
“short stack”と言えば半分になる:
解説)アメリカの食べ物は我々にとっては異常かと思えるほど量が多いものだ。パンケーキもその例外たり得ないが、多くのレストランでは朝食のメニューにあるので、注文される方が多かったと思う。ところが、実際に現れるパンケーキは「まさか」と思うほど量が多く20~30 cmもあるかと思うほど多くの枚数がうず高く積み重ねられていると見えるのだ。
そこで、手を付けるのを躊躇っていると、同席した上司が「次からはショート・スタック(=“short stack)と言えば良いのだ」と教えてくれた。次の機会には“I’d like to have pancakes. Short stack.”と注文してみると、およそ半分と思える量のものが出で来た。私はこれを「半分で良い」という意味だと解釈してきた。しかし、後年(リタイヤー後に)何気なく検索してみると「通常は3枚重ねのところを2枚にすること」と出てきた。
アメリカの食事に馴れない頃には、この量の多さに悩まされたことも多かった。近頃はまた困ったカタカナ語が普及して「ボリューミー」(強いてアルファベットを充ててみると“volumey”とでもするしかないが、こんな英語はない)をテレビ局が多用するが、誠に腹立たしい。
その「ボリューミー」の話だが、私は時には悪戯にも使っていたものだった。その例を挙げてみると、私が好んで注文していた“steamed clams”が使えた。これは我が国の「アサリの酒蒸し」と同じような料理と考えて良いと思うが、アメリカでは兎に角量が多いのだ。これがバケツほどの大きさの容器に入れられて出てくるのだから堪らない。初めて注文した時に上司が“Are you so hungry?”と尋ねるので、無邪気に「はい、そうです」と答えておいた。そして現物が運ばれてきたときに理解出来た。余りに量が多く、前菜として注文するとそれだけで満腹になってしまうのだった。
そこで、我が儘ばかりを言ってアテンドしていた私を悩ますお客様に悪戯を仕掛けて悩ますことにして、夕食にご案内した時に「これはここシアトルでは絶対にお試しなるべき美味」と言ってお薦めした。そして、食べきれずに苦悩されるところを見て密かに溜飲を下げていたこともあった。ここで「量を少なめに」と注文したければ、“I want half size.”とでも言えば良いと思う。
「これが私のクレデイット・カード」:
解説)これはアメリカやヨーロッパのホテルでチェックインする際に必要な表現である。ご存じの方は多いと思うが、アメリカのホテルでは先ずクレデイット・カードを提示してカードの番号を記録させないとチェックイン出来なくなる。これは「性悪説」を信奉する国ならではの習慣で「泊まり逃げ防止」とでも言おうか、宿泊料金の回収の手段を確保するのが目的なのだ。アメリかではクレデイット・カードを持っていない人、あるいは提示を拒否する人は、銀行やカード会社が「経済的に信用がない人物」と見做すのである。なお、クレデイット・カードを提示しないお客様からは宿泊料金を超えるような額の“deposit”(=保証金)を取り立てる。
1980年代だったか、初めて海外出張をされる地方の工場の技術者数名をカリフォルニア州の我がsが母工場にご案内することになり、出発前に「何が何でもクレデイット・カードだけはお持ち頂くこと」の必要性を説明しておいた。私はご一行様とは別行動だったので、後日カリフォルニア州の我が社がご紹介した一流のホテルで合流するように取り決めてdおいた。
ところがである、実際にホテルで合流すると全員が「御社は非常に失礼なホテルを予約してくれた」と怒っていたのだった。「もしや」と思って確認すると、全員が未だクレデイット・カードを取得されたことがなく、今回も現金だけを持ってこられたのだった。それではホテルは当然のこととして高額な?保証金を要求したのだった。だが、全員はそれが自分たちを不逞の輩と見做したのだと解釈して、我が社を非難しておられたのだった。私はあらためて「出発前に何をお願いしてあったか」を思い出して貰って、納得して頂けたのだった。彼等はクレデイット・カードを取得しない理由を「我々は外国まで行って借金をするのを潔しとしないからだ」と力説された。参った。
因みに、「カード払い出来ますか」乃至は「カード払いで良いか」と言う時には、“Do you honor credit card?” と言う。 “Do you take credit card?” では”Yes, I do.”と言ってカードを取られてしまう結果になりかねないので要注意だ。掲題は”Here’s my card.”で良いだろう。
尤も、アメリかではホテルだろうとレストランだろうと、買い物の時だろうと、先ず尋ねられることは“Cash of charge?” だ。これは「お支払いは現金ですか、クレデイット・カードですか」と言う意味だ。しかし、「何とかPay」の時代である21世紀の今日では何と訊かれるかは経験していない。
ところで、“charge”が出たところで覚えておくと必ず役に立つ表現を採り上げておこう。それは、ホテルの食堂や売店で「この勘定を部屋付けに出来るか」と訊く時には “Can I charge it to my room account?” と言えば良いのだという使い方がある事。
始めに:
私はそもそも「英文解釈」、「英作文」、「文法」、「単語」、「会話」のように英語をバラバラの部品のようにして教えるというか、勉強することを否定してきた。私はこの主張を我が国の「単語」に偏重する教育法を否定する乃至は貶して展開してきたので、あらためて紹介しておきたい。それは
「単語を覚えるということは自動車でいえばアクセルだのブレーキだのという何千だったかの部品をただ並べただけでは、車は出来ないし、動かないのだから、英語の部品である単語をアルファベット順に覚えていっても、英語の文章は正確に書き上げられないし話す事だって出来はしない。単語は文章または“clause”か“phrase”という流れの中で、どのように使われているかを前後の流れと共にその意味を知ってこそ、初めて本当の使い方と意味が解るのだ」
と言い続けてきた。単語をバラバラに覚えさせられる(覚える?)勉強法を否定してきた。これと同様に「英語そのものを基本的に理解出来ていないままに、会話という勉強をすることに余り意義を見いだせない。だから、兎に角英語という外国語は総合的に幅広く勉強するようにしよう」と主張してきた。
と言うのであれば、ここで「簡単な英会話」と題したのは自己矛盾ではと指摘されそうだが、暫く考えても他に適当な件名が思い浮かばなかったので、当座の間に合わせようと「会話」とした次第なので、何卒宜しくご理解の程を。
“short stack”と言えば半分になる:
解説)アメリカの食べ物は我々にとっては異常かと思えるほど量が多いものだ。パンケーキもその例外たり得ないが、多くのレストランでは朝食のメニューにあるので、注文される方が多かったと思う。ところが、実際に現れるパンケーキは「まさか」と思うほど量が多く20~30 cmもあるかと思うほど多くの枚数がうず高く積み重ねられていると見えるのだ。
そこで、手を付けるのを躊躇っていると、同席した上司が「次からはショート・スタック(=“short stack)と言えば良いのだ」と教えてくれた。次の機会には“I’d like to have pancakes. Short stack.”と注文してみると、およそ半分と思える量のものが出で来た。私はこれを「半分で良い」という意味だと解釈してきた。しかし、後年(リタイヤー後に)何気なく検索してみると「通常は3枚重ねのところを2枚にすること」と出てきた。
アメリカの食事に馴れない頃には、この量の多さに悩まされたことも多かった。近頃はまた困ったカタカナ語が普及して「ボリューミー」(強いてアルファベットを充ててみると“volumey”とでもするしかないが、こんな英語はない)をテレビ局が多用するが、誠に腹立たしい。
その「ボリューミー」の話だが、私は時には悪戯にも使っていたものだった。その例を挙げてみると、私が好んで注文していた“steamed clams”が使えた。これは我が国の「アサリの酒蒸し」と同じような料理と考えて良いと思うが、アメリカでは兎に角量が多いのだ。これがバケツほどの大きさの容器に入れられて出てくるのだから堪らない。初めて注文した時に上司が“Are you so hungry?”と尋ねるので、無邪気に「はい、そうです」と答えておいた。そして現物が運ばれてきたときに理解出来た。余りに量が多く、前菜として注文するとそれだけで満腹になってしまうのだった。
そこで、我が儘ばかりを言ってアテンドしていた私を悩ますお客様に悪戯を仕掛けて悩ますことにして、夕食にご案内した時に「これはここシアトルでは絶対にお試しなるべき美味」と言ってお薦めした。そして、食べきれずに苦悩されるところを見て密かに溜飲を下げていたこともあった。ここで「量を少なめに」と注文したければ、“I want half size.”とでも言えば良いと思う。
「これが私のクレデイット・カード」:
解説)これはアメリカやヨーロッパのホテルでチェックインする際に必要な表現である。ご存じの方は多いと思うが、アメリカのホテルでは先ずクレデイット・カードを提示してカードの番号を記録させないとチェックイン出来なくなる。これは「性悪説」を信奉する国ならではの習慣で「泊まり逃げ防止」とでも言おうか、宿泊料金の回収の手段を確保するのが目的なのだ。アメリかではクレデイット・カードを持っていない人、あるいは提示を拒否する人は、銀行やカード会社が「経済的に信用がない人物」と見做すのである。なお、クレデイット・カードを提示しないお客様からは宿泊料金を超えるような額の“deposit”(=保証金)を取り立てる。
1980年代だったか、初めて海外出張をされる地方の工場の技術者数名をカリフォルニア州の我がsが母工場にご案内することになり、出発前に「何が何でもクレデイット・カードだけはお持ち頂くこと」の必要性を説明しておいた。私はご一行様とは別行動だったので、後日カリフォルニア州の我が社がご紹介した一流のホテルで合流するように取り決めてdおいた。
ところがである、実際にホテルで合流すると全員が「御社は非常に失礼なホテルを予約してくれた」と怒っていたのだった。「もしや」と思って確認すると、全員が未だクレデイット・カードを取得されたことがなく、今回も現金だけを持ってこられたのだった。それではホテルは当然のこととして高額な?保証金を要求したのだった。だが、全員はそれが自分たちを不逞の輩と見做したのだと解釈して、我が社を非難しておられたのだった。私はあらためて「出発前に何をお願いしてあったか」を思い出して貰って、納得して頂けたのだった。彼等はクレデイット・カードを取得しない理由を「我々は外国まで行って借金をするのを潔しとしないからだ」と力説された。参った。
因みに、「カード払い出来ますか」乃至は「カード払いで良いか」と言う時には、“Do you honor credit card?” と言う。 “Do you take credit card?” では”Yes, I do.”と言ってカードを取られてしまう結果になりかねないので要注意だ。掲題は”Here’s my card.”で良いだろう。
尤も、アメリかではホテルだろうとレストランだろうと、買い物の時だろうと、先ず尋ねられることは“Cash of charge?” だ。これは「お支払いは現金ですか、クレデイット・カードですか」と言う意味だ。しかし、「何とかPay」の時代である21世紀の今日では何と訊かれるかは経験していない。
ところで、“charge”が出たところで覚えておくと必ず役に立つ表現を採り上げておこう。それは、ホテルの食堂や売店で「この勘定を部屋付けに出来るか」と訊く時には “Can I charge it to my room account?” と言えば良いのだという使い方がある事。
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