英語の単語をローマ字読みにすると:
今回はカタカナ語批判でも何でもないので、気楽な読み物と受け止めて頂ければ有り難いのである。言わんとすることは「迂闊にローマ字式に発音しない方が無難である」である。
*ウクレレ→ukulele:
これを英語の読み方では「ユーカレイリ」なのだと、ハワイ出身のGHQの秘書の方に教えられたときは、大袈裟に言えば驚愕的だったのだ。1940年代末期だったと記憶する。当時住んでいた藤沢市鵠沼では慶応大学生を中心にしてハワイアンミュージックが大流行で、子供心にギターやウクレレを演奏している大学生が格好良く見えた。その憧れのウクレレの本当の発音が「ユーカレイリ」だったとは、それこそ夢にも思っていなかった。元の綴りの通りにローマ字読みすれば、確かに「ウクレレ」だ。
詰まらない冗談をお許し願えば、“To be to be ten made to be”を読んで見ろと言われてその通りに読んだら笑われて「飛べ、飛べ、天まで飛べ」と言われたのと同程度の衝撃だった。
*ウルトラマン→Ultra man:
この特撮の怪獣劇画は1960年代の後半に幼児たちと言うか、学齢前の子供たちに大人気だったという記憶はある。自分でも興味を以て見ていた訳でもなかったし、アメリカの会社に転進するなどとは夢にも思っていなかった時期だったので「ウルトラ」の意味など全く考えてもいなかった。
それが、1972年に転進し、1978年だったかに初めてシカゴに行く機会を得たときのことだった。そのシカゴのO’Hare(オヘヤである)空港の搭乗口に行く長い通路をウルトラマンの仮装をした人が歩いていた。それを見たアメリカの子供が「アルトウラマン」と叫んだのだった。そこで「エッ」となって、初めて「ウルトラマン」とは“Ultra man”をローマ字式に読んでいたのだと知ったのだった。即ち、uを原則のように「ウ」とは発音していないのだ。これなどは英語の数多ある不規則性の一つに過ぎない。“summer”を「スマー」とは言わないように。
*マニアック→maniac:
これも非常に多いaを「ア」とは発音しない一つの例に過ぎない。正しくは「メイニアク」なのだ。カタカナ語の「マニアック」は比較的簡単に「熱心な」か「~に熱中している」という意味で多用されている。だが、広辞苑にも「一つのことに常軌を逸する程熱中しているさま」とあるし、英語の世界ではジーニアス英和にも「①狂人、②熱狂家、マニア」のように出ている。Oxfordのmaniacを訳してみれば「極度に危険で粗暴または愚かな人」となっている。と言うことは「ナイーヴ」(=naïve)と同様に、英会話などするときに使わないように注意すべき言葉である。
因みに、“naïve”については何度も指摘したが、「純情」とか「純真」とか「無邪気」というような良い意味の言葉ではないという事。だが、この言葉の解説は本稿の主旨ではないので割愛する。
*チップ→tip:
言うまでもなく、我々にとっては海外に出たときに「幾ら、どうやって渡すべきか」と馴れるまでは戸惑わせてくれる「心付け」のことだ。だが、ご存じの方は多いと思うが、発音は「テイップ」なのである。「チップ」という発音になるのは“chip”で、我々からすればその意味は「パルプや紙の原料になる細かく砕かれた木片」のこととなる。尤も、しばしば「ポテトチップ」と言えば解りやすいなどという解説が出てくる。
注意すべき点はキチンと「テイップ」と「チップス」のように発音を仕分けておくことと、chipの場合はwoos chipsのように複数形でなければならないことだろう。ホテルで荷物を持ってくれたページボーイに「これがチップだ」などと言って「木片」を渡したことにならないように注意しよう。
今回はカタカナ語批判でも何でもないので、気楽な読み物と受け止めて頂ければ有り難いのである。言わんとすることは「迂闊にローマ字式に発音しない方が無難である」である。
*ウクレレ→ukulele:
これを英語の読み方では「ユーカレイリ」なのだと、ハワイ出身のGHQの秘書の方に教えられたときは、大袈裟に言えば驚愕的だったのだ。1940年代末期だったと記憶する。当時住んでいた藤沢市鵠沼では慶応大学生を中心にしてハワイアンミュージックが大流行で、子供心にギターやウクレレを演奏している大学生が格好良く見えた。その憧れのウクレレの本当の発音が「ユーカレイリ」だったとは、それこそ夢にも思っていなかった。元の綴りの通りにローマ字読みすれば、確かに「ウクレレ」だ。
詰まらない冗談をお許し願えば、“To be to be ten made to be”を読んで見ろと言われてその通りに読んだら笑われて「飛べ、飛べ、天まで飛べ」と言われたのと同程度の衝撃だった。
*ウルトラマン→Ultra man:
この特撮の怪獣劇画は1960年代の後半に幼児たちと言うか、学齢前の子供たちに大人気だったという記憶はある。自分でも興味を以て見ていた訳でもなかったし、アメリカの会社に転進するなどとは夢にも思っていなかった時期だったので「ウルトラ」の意味など全く考えてもいなかった。
それが、1972年に転進し、1978年だったかに初めてシカゴに行く機会を得たときのことだった。そのシカゴのO’Hare(オヘヤである)空港の搭乗口に行く長い通路をウルトラマンの仮装をした人が歩いていた。それを見たアメリカの子供が「アルトウラマン」と叫んだのだった。そこで「エッ」となって、初めて「ウルトラマン」とは“Ultra man”をローマ字式に読んでいたのだと知ったのだった。即ち、uを原則のように「ウ」とは発音していないのだ。これなどは英語の数多ある不規則性の一つに過ぎない。“summer”を「スマー」とは言わないように。
*マニアック→maniac:
これも非常に多いaを「ア」とは発音しない一つの例に過ぎない。正しくは「メイニアク」なのだ。カタカナ語の「マニアック」は比較的簡単に「熱心な」か「~に熱中している」という意味で多用されている。だが、広辞苑にも「一つのことに常軌を逸する程熱中しているさま」とあるし、英語の世界ではジーニアス英和にも「①狂人、②熱狂家、マニア」のように出ている。Oxfordのmaniacを訳してみれば「極度に危険で粗暴または愚かな人」となっている。と言うことは「ナイーヴ」(=naïve)と同様に、英会話などするときに使わないように注意すべき言葉である。
因みに、“naïve”については何度も指摘したが、「純情」とか「純真」とか「無邪気」というような良い意味の言葉ではないという事。だが、この言葉の解説は本稿の主旨ではないので割愛する。
*チップ→tip:
言うまでもなく、我々にとっては海外に出たときに「幾ら、どうやって渡すべきか」と馴れるまでは戸惑わせてくれる「心付け」のことだ。だが、ご存じの方は多いと思うが、発音は「テイップ」なのである。「チップ」という発音になるのは“chip”で、我々からすればその意味は「パルプや紙の原料になる細かく砕かれた木片」のこととなる。尤も、しばしば「ポテトチップ」と言えば解りやすいなどという解説が出てくる。
注意すべき点はキチンと「テイップ」と「チップス」のように発音を仕分けておくことと、chipの場合はwoos chipsのように複数形でなければならないことだろう。ホテルで荷物を持ってくれたページボーイに「これがチップだ」などと言って「木片」を渡したことにならないように注意しよう。
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