新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月18日 その2 杞憂に終われば良いが

2021-11-18 15:11:21 | コラム
我が国民の公徳心と道徳心が低下していないか:

木下富美子東京都議が又もや体調不備を理由に都議会委員会の喚問を拒否したと今朝から報じられているが、この方の公徳心というか道徳心というのか、または倫理観の欠如もここまで来れば、論評のか沙汰の限りではないようにしか思えない。苟も1,200数十万都民を代表する都議会の議員がこんな事では論外だが、その女史を選んでしまった区民にも責任がありはしないか。

今週の前半は大久保通りのKoreatownと俗に言われている部分を2往復したが、そこで出会ったのが自転車のハンドルにスマートフォンを固定する器具つけて、それを見ながら歩道を走っている何とか言う北欧系の配達人だった。世上言われているような外国人のアルバイトとは見えない歴とした日本人だった。一体どれほど道路交通法に違反すれば気が済むのかと、やるせない思いだった。

何も道交法違反を犯しているのは、この種の仕事で自転車を乗り回す配達人だけではない。老若男女を問わずに狭い歩道を電動アシスト自転車で高速で突っ走るし、中には若き母親もいれば、堂々と信号無視をして横断歩道を渡っている超後期高齢者の心胆を寒からしめる輩は掃いて捨てるほどいる。こういう者どもの中には明らかに異邦人と見える者たちもいるが。

先日はかなりの高齢者がスマートフォン片手に歩道を自転車で走ってくるのに出会ったので、先ず危険回避に歩行を停止して無言でスマートフォンを指差してやった。するとどうだろう、振り返りざまに「うるせーやい。この野郎」と来たのだった。この手の高齢者は後を絶たないのが本当に情けない。政府か警察か知らないが、もう少し道路交通法の知識の普及を徹底させるべきだと思う。

情けないのはこれだけではない。テレビのニュースを見ていると、彼らテレビ局が意図的にそういう事件を流すのか知らないが、我が国民の公徳心、道徳心、倫理観の衰退ではなく欠如を思わせられる窃盗事件が急増しているのが嘆かわしいのだ。特に、人々が丹精込めて育てられた農産品や果実を盗んでいく者が増えているのには心が痛む。昨年だったかは、ベトナム人が家畜を盗んでいたが、我が国民からその模倣犯が本当に出ているのであれば、言うべき言葉を知らない。

私はこれまでに何度も「我が国ほど治安が安定していて、夜中に若い女性が独り歩きをしても危害を加えられることがない世界にも希な状態にある」点を始めてとして、諸外国と比較してどれほど優れているかを紹介してきた。ニューヨーク生まれの日系銀行マンが東京の支店に転勤してきて「これほど治安が安定した素晴らしい国はない。アメリカに戻りたくない」と語っていたのも引用した。私はその治安の安定振りは揺らいでいないと思うが、新型コロナウイルスの襲来以来、上記のような公徳心、道徳心、倫理観が不安定化したようで、危機を感じているのだ。

私は在職中から唱えていたことは「事業やビジネスや会社や、大きく言えば国家は大事件に遭遇して揺れに揺れても、問題を解決できれば存続の危機には至らないものだ。だが、小さい事件が絶え間なく続き、それらをボヤのうちに根絶やしにしておかないと、自然に周囲と取引先の信用を失い、内部でも瓦解が始まって、存亡の一大事になって行くものだ」だった。

これは嘗て国鉄が「1:29:300」と表現していたように「一つの小さな事故の処理を等閑にしていると、それが29になってしまい、その対処を誤ると300の大事故に繋がっていく」(だったと記憶するが)を想起させられるのだ。

岸田総理には新自由主義や成長と配分も重要な指針であり政策だろうが、国民だけではなく国会議員たちにも「公徳心、道徳心、倫理観」が如何に重要かに思いを致すよう、徹底して頂きたいものである。上記の全てが私の憂いが取り越し苦労であれば良いのだが。



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