新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田総理の「未来選択選挙」

2021-10-15 08:30:24 | コラム
「未来選択解散」かと思った:

この岸田文雄新内閣総理大臣の思い切られたのであろう、マスメディアが挙って「異例の」という枕詞を付ける解散総選挙が、どのように展開していくかを、昨14日夜の「報道1930」と「Prime News」に訊いてみることにした。産経新聞だったかでは、岸田総理の高校時代の友人が「良い人だった」と報じていたのが面白かった。というのも、そのように言われる新総理が慎重に準備され、総務省にも早めに指示をされていたとPrime Newsで知らされた辺りは「意外だった」を超えて「なるほど。やるものだ」と感心している。

余談になるが、昨夜はセントラルリーグの優勝を左右するだろうタイガース対ジャイアンツとスワローズ対ドラゴンズの試合もあったので、Prime Newsが始まる午後8時までは報道1930も見ることにした。ところが、こちらには朝日新聞の人が出ていたのでTBSを系列下に置く毎日新聞の両方が揃っては、悪い意味の「鬼に金棒」だと判断して敬遠することに決めた。

Prime Newsには政界の表と裏の事情に精通されていると思っている田崎史郎氏と久江雅彦氏が語り手だったので、何を言われるかと興味を持って聞いていた。両氏の結果の予測では自民党が30から50議席を失い、立憲民主党が30~40程度増やし、維新の会も同程度には伸ばすだろうとなっていた。極めて妥当な線かなと思って聞いた。また、解散直後に福島瑞穂が「ボロ隠し解散」と言ったように野党が政府と与党を悪し様に言うのは「それしか選択肢がないことの表れで、常套手段である」との田崎氏の説明を面白く聞いた。

要するに、事情通であり消息通であるお二方が言われたことを聞いていれば、自民党は議席を減らしはするものの、公明党と併せて過半数は維持するだろうと思わせられた。維新の会の馬場幹事長だったかが「ゆ党」か「や党」かと言われることを非常に嫌っているとの報道があったが、維新の会が両氏の予想通りに議席数を伸ばせば、枝野幸男率いる立憲民主党は影が薄くなりそうなのも結構なことかと思った。

この辺りまででCMの時間中に野球にチャンネルを合わせてみれば、ヤクルトは早々と引分けだったし「昨夜だけはジャイアンツはタイガースに勝っても良いよ」と見ていたタイガース戦は、0点が9回の表のタイガースの攻撃まで続いていた。何故ジャイアンツが勝っても良いというのかだが、それは昨年には最下位だったスワローズが一気に優勝する姿を見たいからと言うだけのこと。ところが、タイガースはジャイアンツが繰り出した160 kmの速球を投じるヴィエイラを伏兵のような2人の打者が打ち込んで勝ってしまった。思うようにはならないのが勝負である。

話を選挙に戻そう。私は「良い人」だった岸田総理が色々と熟考された上で決断されて打ち出された策なのだろう「未来選択選挙」で、田崎・久江両専門家の予測を超える議席数を獲得されることを望むものだ。だが、良い人が思い切られたのは、大いに結構だとは思う。しかしながら、何の根拠も理由もなく「何とも表現しようがない一抹の不安感が閃くのは何故だろう」と感じているのだ。



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