新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

オリンピック零れ話

2021-08-02 08:32:21 | コラム
多種多様な話題を見出している:

代わりに出てきて優勝した:
昨夜は男子100 m走の準決勝まで見ていた。と言うのは、決勝戦まで同じ日にあるとは迂闊にも知らなかったのだ。そこで愚息と見ていて「凄いな」と感じたのが、確かアメリカのギトリンと言う優勝の最有力候補が欠場させられたので確か繰り上げで参加できたと、アナウンサーが説明したイタリアの「ジェイコブス」(Jacobs)が、体格も良く非常に速かったのだった。

そこで、おかしいと感じたのはイタリア人であれば「ヤコブス」のはずだと言うこと。そして、今朝のニュースで知ったのはJacobsが9.80秒だったかの記録で優勝していたことだった。新聞には「ヤコブスが金メダル」となっていた。代走というのも変だが、そういう事もあるものかと、昨夜の印象が正しかったようだったことに、大いに気を良くしていた。

国籍変更:
我が国にもカンボジア国籍に変更してマラソンの代表になった芸人がいた。それと似たような現象が方々にあったようだ。柔道で何処の国の代表かは失念したが、どう見ても中近東の國の姓名としか思えない者が、イスラム教圏内ではない国から出てきていた。その選手が負けた後でアナウンサーがイランでは代表になれないと知って、国替えをしたものと説明していた。我が国のバスケットボール代表にもアメリカから帰化したエドワーズがいるが、昨日のアルゼンチン戦には肩を負傷したとかで欠場していた。

本日、我が代表がアメリカと雌雄を決する準決勝戦を戦う野球では、現在はロッテにいるアメリカ人だと選手名鑑にあるLairdがメキシコ代表で出来ると報じられていた。だが、何か故障があって我が代表に負けた試合にでは出ていなかった。以前にはアフリカのマラソン強豪国から自国での代表を諦めて、中近東に帰化した者が数名いたが、このような帰化人にはどのような条件があるのだろう。

体格論:
ある(アメリカン)フットボールの専門家に言わせると、陸上競技のトラック種目で我が国のと言うか、アジア人がアフリカ、アメリカ、ヨーロッパの人たちと比較して不利な点は、単に足の長さだけの問題ではないという。そこを仔細に分析すると(フットボールの世界では、細部まで見ているようだ)膝から下が我々よりも明らかに長いのだそうだ。その長さが歩幅というか走った場合の一歩に数センチの違いをもたらすので、100 mも走れば優に「コンマ何秒」かの違いになるので、決定的な差が生じるのだという。

その足全体の長さが、サッカーでも大いなる違いを生むのだ。古い話で恐縮だが、私が大学に入った頃に横浜のセント・ジョセフという、言わばインターナショナルスクールの外国人と試合をしたことがあった。ところが、得意のドリブルで抜いたと思うと、長い足が出てきてアッサリとボールを奪われるし、通ったと思うパスも長い足で奪い取られてしまうのだった。その足の長さの差には、我が代表がニュージーランドとフランスとの試合で思い切り悩まされていた。残念な点は「この差は技術では補いきれないこと」にある。

ローマ字読み:
マスメディアは苦労しているなとは解るが、何故勝手に異国の選手たちの名字をローマ字読みして報じるのかと思う。何の種目か忘れたがConnorsという人「コナーズ」としていた。その昔、南青山にパルプ専門のアメリカ人が経営する有名な商社があった。業界では「カーナー商会」として知られていたが、綴りはConnorだった。あれはコナーズさんではないだろう。矢張りアメリカ人で「ドグラス選手」が出てきた。綴りを見ないでも解るDouglasである。困ったことに、我がW社の主力の樹種はDouglas fir(米松)即ち「ダグラスファー」だった。

尤も、Jリーグにいるブラジル人の選手にもDouglasはいるが、カタカナ表記は「ドウグラス」となっている。これは多分ポルトガル語読みなのだろう。

昨日のゴルフにはWorthingtonというゴルファーがいた。アナウンサーは「ウオージントン」と読んでいた。私は「ウワージントン」だろうと思っている。要するに、マスメディアはカタカナ語製造業者と同じ手法で、ローマ字式に依存しているのだろうと思う。それが良いとか悪いとかをここでは論じない。ただ、苦労しているようだと察してる訳だ。事前に取材して「貴殿の名字は何と発音したら良いのですか」とはならないのだろうか。



コメントを投稿