新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月12日 その2 「誤解だ」で済まそうというのか

2020-05-12 08:15:43 | コラム
加藤勝信厚労相は「誤解だ」と:

昨11日の午後には日テレ、TBS、フジテレビが挙って、この加藤勝信厚労相の「誤解だ」と「専門家が決めた目安だ」との発言を批判する論調を展開していた。この加藤大臣の発言は私は既に彼の責任感の問題として批判してあったし、彼が次期総理候補の一人ではとても我慢ならないとまで述べてあった。東国原英夫等はこれを以てしても、最早加藤勝信氏は候補から脱落とまで決めつけていた。これほどまでに多くのテレビ局の論調が一致していたのは珍しい現象だと思った。

近頃はめっきり記憶力が衰えたので何処の局だったか失念したが、その「37.5度、4日連続云々」の基準(加藤大臣が目安であり、再三訂正したが誤解されたと表現したこと)を守って、PCR検査を受けずに自宅療養を続けた結果で手遅れになって亡くなった父親の死を嘆かれるお嬢さんの手記には、本当に胸をうたれた。「何と言うことだ」と怒りすら感じた。この手記を加藤大臣がご承知かどうかは知らないが、「誤解だ」などと言い、「専門家が決めた」と責任を転嫁する姿勢を誰が許すのだろう。まさか、安倍総理は看過されるお積もりではないだろうなと期待している。

その「目安」を遵守した保健所等々の為に検査を受けられずに自宅療養された為に亡くなった方は、1人や2人ではないと報じられている。それでも、厚労相も厚生労働省も一切の我が国の文化である謝罪的な発言はなかったと思う。その挙げ句の果てが「誤解だ」で済まそうとしか見えない加藤氏の姿勢には限りない疑問を感じる。このような責任回避の姿勢も問題だが、私は加藤大臣が言われたような改正があったのならば、その旨をより広く遍く国中に知れ渡るような広報活動が必要だと思う。まさか「厚労省のホームページを参照せよ」とでも言う気ではあるまいな。


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