韓国の電池工場での火災発生に思う事:
ほぼ3日間、テレビも見ず、新聞も読まないで過ごしてきたのだ。先ほど帰宅して新聞を見て気になった事故のニュースがあった。それは「韓国のソウル近郊の電池工場で火災が発生して22人もの死者が出た」という事件だった。この件で私が注目した点を取り上げてみよう。
リチュウムイオン電池の問題点:
第一は私が最も疎い分野の一つであるスマートフォンやEVに関連する事柄。この工場ではリチュウムイオン電池を生産しているという点。私はスマートフォンの充電の機器など持とうとも考えたことがないのだが、そこに使われているこの種の電池は圧力等の何らかの刺激を与えると発火するという事くらいは聞き及んでいた。その工場ではその電池の保管場所で発火した事のようだが、如何なるエラーがあったのかは明らかではないのが怖い。
人手不足:
次なる注意を惹かれた点はといえば、22名の不幸な犠牲者の国別の内訳は中国人が18人、韓国人が2人、ラオス人が1人、国籍不明者が1人とあったこと。韓国も人口減少の悩みを抱え、特に若年の労働に適した年齢層が特に不足しているのが問題であると報じられている。22人中で中国人が最多とは、その働き手不足を補うのに、中国からの労働者が多かったようだというように読めた。
2010年1月にアメリカはLos AngelesのKorean townでの発見が非常に印象的だった。それは、夕食にと入った言うまでもない韓国料理店では、下働きの雑役夫がヒスパニックだった。しかも、彼等合法か非合法か知らない連中の賄い飯が、残飯だったのが特に印象的で、明らかに韓国人がヒスパニックよりも上位に来たのかと思わせられた。
あれから14年も経ってみれば、韓国の新鋭の製品の工場では中国人が人で不足を補っている状態にあったのかと、認識を新たにさせられた。韓国では最大の産業である半導体のサムソン電子などでは、嘗ては我が国の優秀な技術者を高給で引き抜くとか、あるいは「土日勤務を依頼していた」という話を聞いていた。時代が急速に変化しつつあるのかと思わせられた火災のニュースだった。
カタカナ表記:
お仕舞いにお得意の「カタカナ語」の問題を。“lithium-ion“をカタカナ書きでは「リチュウムイオン」が一般的だ。だが、これはアメリカに行ってもUKに行っても「リシアム」に近い発音になっている。“th“の発音はカタカナ表記し難いので便宜的に「リシアム」としてみたが「リチアム」でも良いかと思っている。
要するにカタカナ表記で表記する時には、例えば“aluminum”を「アルミニウム」としたし、“symposium”を「シンポジューム」と表記するのと同様に“um”をローマ字読みで「ウム」として、原語のように「アム」とはしなかったという事。
最後になってしまったが、犠牲者のご冥福を祈る。
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