新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

拡大する一方のスマートフォン包囲網

2019-10-19 14:01:52 | コラム
21世紀最悪の開発商品の包囲網に思う:

私はこの文明の利器が普及し始めた頃に掲題のように批判したものだった。しかしながら、私の批判などはものともせず老いも若きもこの文明の利器を利用している。この端末でちょいと決済してしまう流れは、「キャッシュレス」なるものが軽減税率が始まる前から方々で見かけていた。当方には別段時代の流れに乗り遅れまいとする気がない訳ではないが、超後期高齢者の年齢に達してしまったこの年齢になって、今更スマートフォンに投資する意欲も、毎月の出費を増やす勇気もない。しかし、この端末と使わないと時代の流れには乗れないとは十分に弁えている。

ところが、19号台風があれほど大きな災害を主に東から北日本にもたらしたと思ってれば、テレ朝がこの被災者の為に「ドラえもん募金」を行うとアナウンスし始めていた。その画面を見て「時に流れはそこまで押し寄せていたか」と痛感させられていた。即ち、テレ朝は「この募金には固定電話からは応じられない」と言っているのだ。そこにどのようなアプリケーションというのか何かがあるのかなど想像も出来ないが、これではまるで「早くスマートフォンに切り替えなさい」と言外に言っているのと同じではないのかと思わせられた。

先ほども大久保通りまで出たが、UBER EATSの自転車が疾走するのに出会ったし、黒くて背が高くてスライドドア式の「アプリで呼べるタクシー」にも何台かすれ違った。「ここは中国とは文化も国情も経済の仕組みも違うのだから、今まで通りに現金で支払って生活していてはいけないのかな」などと考えながら外国人ばかりが通っている通りを歩いていた。すると、アイルランドのラグビーのシャツを着た一団が小さなホテル方出てきたのにも出会った。彼らはもうキャッシュレス世界に馴れているのだろうか。



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