●韓国で開かれた、APECアジア太平洋経済協力会議、外相
経済担当閣僚級会合の共同声明の中で、ロシアのWTOの
早期加盟への支持が承認された。
●プーチン大統領はセルビア・モンテネグロのコソボ自治州か
ら、2万人のセルビア人が移住を余儀なくされた事に付いて、
人道的大惨事だとの見方を示した。またプーチン大統領はバ
ルカン半島の分裂に反対する立場を明らかにすると共に、正
常化を図るための原則に付いては、この地域の諸国が意見
を同じくするものでなければならないとした。
●旧ユーゴスラビアのミロシェヴィッチ元大統領は、旧ユーゴス
ラビア国際戦犯法廷に対し、健康上の問題を理由に公判の
1ヵ月半の中断を求めている。ミロシェヴィッチ元大統領は自ら
の体調不良を示すものとして、フランスとロシア、セルビアの医
師による診断書を提出している。公判は2003年2月から続いて
いる。
尚ミロシェヴィッチ元大統領は法廷側からの弁護士派遣を拒否
し、自ら弁護を行っている。
●ロシアと中国は、イラクやシリア、北朝鮮を巡る状況に付いて
近い立場に立っている事を、APEC外相サミットの枠内で実施さ
れた協議で、露中両国の外相が表した声明の中で述べられた。
●ラブロフ外相は韓国の釜山で、日本の麻生外相と会談し、プー
チン大統領が日本を訪問した際、南クリル諸島(北方4島)の帰
属を巡る問題で、共同宣言を採択する事は難しいとの見方で一
致している。
●日本の新聞各社はプーチン大統領の訪日時に、ロシア側から
南クリル諸島の共同経済利用提案がされる模様だと報じられた
ことに、ロシアの駐日大使はこれを否定した。また同大使はイン
ターファックス通信の取材に対し、私は何も聞いてないし、そ
のような情報は何処から発したのか、私が知りたいほどだと述
べた。
●中国は日本訪問中のブッシュ大統領が行った、一連の発言に
対し遺憾の意を表した。ブッシュ大統領は日本訪問の中で、中
国が民主化する方法のひとつとして、台湾との対話を挙げてい
る。
これに対しAPEC外相会議にに出席している中国の代表は、台
湾は中国の一部であり、外部からの干渉は許されないとの声明
を表した。
アメリカは公式には、ひとつの中国を支持する立場をとっているも
のの、実際には台湾の独立を肯定するような言動を続けている。
●フランス下院国民議会で、緊急事態法を3ヵ月延長する法案が可
決された。また今回のフランスでの暴動の首謀者と目されている
者たちは、近く国外退去にされると発表。
●ラブロフ国防相は現在の世界における脅威に対抗する上で、ロシ
アとインドのアプローチは、ほぼ一致しているとの見方を示した。