国連のパン・ギムン事務総長は4月30日、スイスの首都ベルンで行なわれた記
者会見で、世界的な食糧不足の問題に対応する新たな作業部会を設置し、自
らがその委員長を務めることを明らかにした。
これはベルンで実施された世界の食糧危機の防止に関する、国連の特別作業
部会と、その他の国際機関との協議の後、パン・ギムン事務総長が述べたもの
だ。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
IMFのデータによれば世界の食料価格は、この3年間で60%上昇した。
7年前と比較する2倍以上の上昇率となる。
世界的に穀物価格はこの10年間で最高を記録した。
その背景には一部の国々で作付け面積の縮小、トウモロコシやアブラナを原料
とするバイオ燃料の生産の拡大などがある。
その結果、世界の穀物在庫はこの30年間で、最低の水準まで落ち込んだ。
このことは世界的な食糧危機と、世界の最も貧しい地域における世界危機の危
険を孕んでいる。
専門家らは飢えに苦しむ様々な地域の住民が、国際テロ組織アルカイダや、そ
の他のテロ組織に加担する可能性が在ると警告している。
一方で先進諸国はバイオ燃料を生産するために、穀物を利用すると言う早し的
な政策を継続している。
ロシアの政治学者はロシアの声からのインタビューの中で、そうした政策は愚か
であるとしか言いようが無いと指摘し、次のようにコメントしている。
「アブラナも立て続けに栽培されているほかの穀物も何の効果も齎さない。
特に世界で収穫された16億トンの小麦からアルコール燃料を作ったとしても、そ
れは石油ガス消費量の僅か15%にしか相当しない。これではどうにも対応できな
い。
重要なのは現在、干害用の水が不足していると言うことだ。
これは世界にとって最大の危機だ」
政治学者は、このような見解を示している。
主要な西側の政治家達も、今回見解を示したロシアの政治学者と同様な検知に
立っている。EUのピーター・メンデルソン氏は、アメリカでかなりの量のバイオ燃
料が生産されていることこそ、世界的な食糧危機が深刻化する中で、食料価格
が上がっている重要な要因の一つであるとの見解を示している。
5月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
★ウェルカムボードの『M-art』★

者会見で、世界的な食糧不足の問題に対応する新たな作業部会を設置し、自
らがその委員長を務めることを明らかにした。
これはベルンで実施された世界の食糧危機の防止に関する、国連の特別作業
部会と、その他の国際機関との協議の後、パン・ギムン事務総長が述べたもの
だ。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
IMFのデータによれば世界の食料価格は、この3年間で60%上昇した。
7年前と比較する2倍以上の上昇率となる。
世界的に穀物価格はこの10年間で最高を記録した。
その背景には一部の国々で作付け面積の縮小、トウモロコシやアブラナを原料
とするバイオ燃料の生産の拡大などがある。
その結果、世界の穀物在庫はこの30年間で、最低の水準まで落ち込んだ。
このことは世界的な食糧危機と、世界の最も貧しい地域における世界危機の危
険を孕んでいる。
専門家らは飢えに苦しむ様々な地域の住民が、国際テロ組織アルカイダや、そ
の他のテロ組織に加担する可能性が在ると警告している。
一方で先進諸国はバイオ燃料を生産するために、穀物を利用すると言う早し的
な政策を継続している。
ロシアの政治学者はロシアの声からのインタビューの中で、そうした政策は愚か
であるとしか言いようが無いと指摘し、次のようにコメントしている。
「アブラナも立て続けに栽培されているほかの穀物も何の効果も齎さない。
特に世界で収穫された16億トンの小麦からアルコール燃料を作ったとしても、そ
れは石油ガス消費量の僅か15%にしか相当しない。これではどうにも対応できな
い。
重要なのは現在、干害用の水が不足していると言うことだ。
これは世界にとって最大の危機だ」
政治学者は、このような見解を示している。
主要な西側の政治家達も、今回見解を示したロシアの政治学者と同様な検知に
立っている。EUのピーター・メンデルソン氏は、アメリカでかなりの量のバイオ燃
料が生産されていることこそ、世界的な食糧危機が深刻化する中で、食料価格
が上がっている重要な要因の一つであるとの見解を示している。
![]() | なぜ世界の半分が飢えるのか―食糧危機の構造 (朝日選書 (257)) 小南 祐一郎,谷口 真里子,スーザン・ジョージ朝日新聞社 このアイテムの詳細を見る |
5月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
★ウェルカムボードの『M-art』★
