エジプトやチュニジア、リビアなど北アフリカでの、いわゆる革命の波が世界中の他の地方、例えばインドや中国、ラテンアメリカ、中央アジアなどに波及し同じような出来事を引き起こす可能性があるのではないか。
そうした問いが、あちらこちらで現在生じているが、そうした国々に住む人々の大部分は。なるほど保障されてるとは言い難いし、自分達の将来に完全な確信を持っている訳でもない。
また北アフリカ諸国の人々のように自分達の全体主義的な体制と人々が、平和的に闘うのを諦め人々が次々と街頭に出るといった出来事は、今後も他の国で起こり得るのだろうか。
北アフリカでの出来事はインターネットが普及した現代社会の マスコミュニケーションの時代においては、人々は瞬時に結束し長く居座り続けている権力当局に、積極的に抵抗する能力を持つことが出来るということを示したと思う。
しかしこうした統治のシンドロームというものが、潜在的な危険を孕んだ他の地域に飛び火するかも知れないという予想は、そうしたことも有り得ない訳では無いとは言え、現在の段階ではまだ時期尚早と言えるのではないだろうか。
例えばインドの首都ニューデリーで、食料品値上がりに抗議する数十万人規模のデモが発生した。
これほど大きな抗議デモはインドでは長く見られなかったものだった。インド国民の三分の一が非常に貧しい生活を送っていることを考えれば、インド当局はこのデモを通じて、自分達の今後に付いて考えることになったと思う。
※北アフリカでの革命のシナリオは他の地域に当てはまるか(2)へ続く
2月28日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル