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略奪資金と一緒に中国から逃げる公金着服者

2013-02-23 | ラジオ
中国共産党の汚職対策の強化は、中国からの資金流出を加速させた。賄賂や国の資金で豪邸を建設した官僚たちは急いで不動産を売り払い、古い繋がり は外国に不正に資金を送金し、外国での永住権を迂回ルートで取得することを可能としている。
豪邸大安売りの現象は、11月に始まり昨年末に加速した。これは中国共産党中央規律検査委員会が、最近開催された中央紀律検査委員会の、第2回全 体会議のために作成した報告書の中で指摘されている。
中国共産党の習近平総書記は第2回全体会議で、裁判所、検察庁、治安機関に対して厳格な法執行を呼びかけた。

中国では会議を前に大都市の市長らが解任された。高官たちは逮捕され、職権濫用や収賄の罪に問われた。
政治調査予測センターのヴィノグラードフ所長は、そのような運命に陥った官僚は2012年、中国では10万人以上に上ったと述べ、次のように語っ ている。
「中国では汚職体質が州などの指導部や軍のエリート部隊など、行政機関全体に浸透した。汚職対策の成果はあまり出ていない。これは中国共産党の 対策が不十分なことを意味しているのではなく、汚職問題が、計画経済から市場経済へ移行した際の、社会的特質であることに関連している。中国は、 そのような社会の一つなのだ」
ヴィノグラードフ氏のコメントだ。

中国では汚職犯罪容疑者の検挙数が増加している。ですが豪邸やビルを売り払い、資金を外国に送金することに成功した官僚の数も増えている。中国で は2012年、およそ1万人の国家公務員がそのような行為を行い外国に逃げた。国の損害は1600億ドルを超えいる。
このセクターにおける資金流出は、今後さらに増加するだろう。北京、上海、広州の不動産市場は、邸宅やペントハウスの物件情報で溢れている。
汚職などで得た資金を外国へ不正に送金するケースも増えている。これは中国の企業や個人企業主からの大量の資金流出と一致している。彼らは 2012年、2250億ドルを外国に送金した。これは2011年の中国のGDPの3%に相当している。
なお、外国への不正送金でも違法ルートが使用されている。例えば税関審査を受けずに自家用機で資金を運ぶための事務所が設立されている。資金をカ バンに入れて国境を越え、外国に持ち込むクーリエサービスもある。企業が外国に送金する際に、職員の個人資金を一緒にまとめて送ることもある。

なお、資金を不法送金している官僚やビジネスマンたちは、不動産に投資している。アメリカの国家宅地建物取引主任者協会が伝えたところによると、 2012年に中国人が買った不動産の購入額は70億ドル。
ロンドンのほか、フランス、イタリア、ギリシャ、キプロスの保養地には、新中国人の居住区が誕生した。これは地元の人々にとって、中国の拡大を証 明するものとして映っており、反中国感情の高まりを促進している。

汚職大国・中国 腐敗の構図 (文春文庫)
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文藝春秋

1月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル