1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

口は災いの元、自ら隣国関係を害する日本(1)

2013-07-17 | ラジオ
日本の歴史認識についてまた一つ、お隣の国、韓国から批判の声が寄せられている。NHKで放送された党首討論会の席上で、日本の安部首相は第2次世界大戦中に日本は隣国に侵略を行ったのかという問いに答えたなかで、植民地主義や侵略がなかったとはいわないものの、こうした問題について特定の立場を持っておらず、判断は歴史家に任せるべきだ。このように阿部首相は発言した。
これに対し韓国外務省から、遺憾の意が表明された。
韓国外務省は倍首相の発言を、侵略に対する責任ということから社会の注意をそらす試みだと捉えるということの声明が発表された。

日本の政治家の発言によってスキャンダルが巻き起こった事は、これが初めてではない。先日も大阪の橋下市長が、日本帝国軍が朝鮮人女性を慰安婦として利用したことは、世界的な実践例に矛盾したことではないとする発言を行い、韓国政府はこれに遺憾の意を表したばかりだ。これに先立ちましても日本の防衛大臣も含めまして、日本の高官たちは日本が20世紀前半にアジア諸国へ行った侵略は、アジア民族を白人の植民地支配から解放し、その発展に寄与することだったと発言を繰り返してきている。
こうした声明が出るたびに大きなスキャンダルとなり、これに対して日本は謝罪をするか、あるいは誤解であるということを主張を繰り返すのだが、それが収まりますと、また再び同じようなスキャンダルが起こるような繰り返しになってしまっている。(何だこの日本語)

歴史のさまざまな事件に対する評価において、意見の相違を縮める方法はといえば、やはり二カ国ないしは、三カ国以上の研究者たちが共同で、問題の争点となる問題を共同で研究することに尽きるのではないだろうか。
そのよい例がロシアとポーランドの20世紀の関係における、論争的な問題を話し合う共同委員会だろう。ポーランドは1933年のナチスドイツ
によるポーランド侵攻で、侵攻を受けた後、ソ連領内に逃亡した自国の将官たちが大量に殺害されたとして、ロシアを非難していた。これに対してロシアは、1920年、ポーランド軍によって戦争捕虜にとられた、数千人の赤軍兵が非業の死を遂げたという事実を突きつけた。両国の共同委員会の作業の結果、すべてとは言わないものの、意見の相違のかなりの部分が解消されている。
ここで一番重要なことは、ポーランドとロシアの世論が、相反する論拠を よりよく理解することてができたということだろう。これによって過熱した論争の熱は下げられ、事実上、二国関係の改善にしすることになった。

口は災いの元、自ら隣国関係を害する日本(2)へ続く
男性アナウンサー・W氏のめちゃくちゃな喋りはうんざり

嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)
クリエーター情報なし
扶桑社

7月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする