本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

「聴く」ことの力,鷲田清一;松山情報発見庫#26

2005-01-03 15:41:03 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
僕が哲学を捉えるときは
本書13ページにもある以下のように捉えている。
「じぶんの存在とその意識について、あるいは世界の存在と構造について考えるということ、そしてそのことの可能性とその権利根拠とを自らに説いただしつつ、自己と世界について考えるということと、そうした思考の営み」というふうに。
つまり哲学は何か研究者の言葉に対する研究ではない。
一つのうごき。それが哲学なのである。

この本では、その哲学というものをソクラテスの時代に隆盛を極めたとされる産婆術的なものとして再考すべきだということを述べている。
またそれを発展させ、ケアというレベルにまで哲学という概念を持ち上げた臨床哲学というものの構築を試みようとしている。

臨床哲学とは、ひとことで言うと、
苦しむ人と一緒にいること
そのことで、そのひとから話を聴く
そして、その人に何かを自覚させようという営み
というう風にでも定義付けれそうなものである。

コミュニケーションへの深い考察。
聞くという行為への本質的探究。
この二つのことを中心に掘り下げることによってなされる思考の冒険。

とても、知的刺激に満ちた本である。

少し、考え方を変えるだけでこの臨床哲学的考えはいろんなところに応用が利くのではなろうか?
そう思う。


鷲田清一氏の本はこちらからご求めになれます。
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『情報商人のススメ』,岩元貴久,松山情報発見庫#25 

2005-01-02 17:02:32 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
この本は冒頭に著者も書いているように
成功するための方法を学ぶための本、だけではなく、具体的に何をどう実践すれば自分の中に幸せを感じながら沢山のお金を稼げるかということを説いている。

タイトルからも分かるように、その題材として使われているのが「情報」である。
著者は「誰でも情報を売りお金を稼げる」と豪語している!

実際この本で紹介されている方法を、忠実に実行していけばこの言葉も嘘ではないということに気づかされる仕組みとなっているところがまた面白い。

以前、#23で紹介してわらし仙人の本をもっと万人に受け入れられやすい味で届けたという感じである。

*ちなみにわたくし宗田、実家に帰ってきて家族に風邪をもらってしまいました。
 舌を噛んでしまったところに、ばい菌が入ってしまったらしくかなり腫れています(泣)

岩本貴久氏の本はこちらからご求めになれます。
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持っているものをすべてだしまくるということ:豆えっせい♪#1

2005-01-01 04:26:52 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
思い浮かんだアイデアをお届けするエッセイです。
以前#10でもお届けした『教わる技術』52ページにも書いていますが、
今回は情報の循環とでもいうべきことについて書きたいと思います。

意外に認識できていないことですが、自分の持っている情報は持っているだけ知っているだけ届けるべき人に届けると、その分だけ次なるチャンスへとつながるようです。

情けは人のためならず。
ではありませんが、「情報は人のためならず。」のようです。
これは人脈についてもいえるようです。
知っている人で、その人を紹介すると伸びるような人がいる場合は、どしどし紹介するとよいそうです。

『教わる技術』のこのことが書いているページを読み返していると、この本の著者である水上さんが。『ネットショップマーケティングマガジン』という雑誌の2003年6月号で「インターネットオークションによるマーケティング手法を寄稿」したという記述がありました。
興味がある方は、どうぞご覧になってください。
この雑誌は、(有)ウィンアンドウィンネットという会社の代表の方が、ネットで商売をされるか多様に書かれた本だそうです。

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Destory Worker:プロの仕事:松山情報発見庫#24

2005-01-01 01:44:11 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
あけましておめでとうございます。
2005年ですね!なんかこの数字スキです!
2005なんか、自分が輝けそうな数字です!(なんじゃそりゃ!)

2005年を迎えたということで、去年の、2004年の振り返りをしたいと思います。

2004年がどんな年だったか?
それをひとことで言うと
「多くのプロに刺激を受けた年」
である。

まず、阿部純子氏である。
翻訳家で通訳をする方で、Peace is Possibleという本の翻訳を手伝わせていただくチャンスをいただいた方である。
翻訳、それは単に英語を日本語にする作業ではない。
英語を通して、日本語の論考を作る作業。
しかも、中学生にも分かるくらいのレベルで。
そう、体験を通して教え込まれた。
プロの翻訳家の、言葉に対するこだわり。
それは、想像を絶するものでした。
ちなみにこの本は、日本評論社より2月くらいに出版する予定である。最後の詰めを現在、阿部さんたちがしてくれているようです。
出版が楽しみです。

他にも、影響を受けたプロの方は多くいますが、今回はもう一人紹介したいと思います。
今回のブログのタイトルにもある。
Destory Workerこと大野響子さんです。
彼女もプロです。絵というより絵画を描かれている方です。
ここで少しだけ紹介文があります。
昔の武士の絵を中心とした、人間の精神の躍動をそのまま抉り出したような迫力の絵を描かれる方です。愛媛大学でまなびピアで僕ら学生のイベント団体が企画したARTさむらいというアートフェスティバルでも参加していただきました。
そして今年の最初ころに美川村で一緒に能楽の講演会をあの美川て延べ素麺のもとで行う予定です。
彼女はすばらしい絵の才能があると思います。
それに加えて人間としてもすばらしい方だと思います。
やさしさにあふれていると思います。
まなびピアの当日早朝、準備をしている僕のところに
「おはようございます」
といって、手作りのパンを持ってきてくれたのです。
感動です!
それに、美川村の件で電話をしてくださる時、いつも業務連絡だけで終わらせず、僕の近況、状態を聞いてくれる。嬉しい心遣いである。
さらに、どうやって、チャンスを広げておられるのかなど、個人的なことも快く教えてくださる。

少し前までは、人生の師であるメンターを探すのは難しいと思っていた。
でも
実際は、すばらしい方はいくらでも周りにいる。
そう感じる2004年の終わり、そして2005年が始まった今であった。

最後に、今年の抱負を挙げるとするなら
「具体的に成長するということである」

では続きはまた次回。
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