この話題、もう何年書いているでしょうか。
クリスマス前のこの時期、ドイツやフランスに出かけると必ず買ってくるドイツのクリスマス菓子「シュトレン」。
飾り気のないシンプルな菓子ながら、ドライフルーツが入ってずしっとしたシュトレンが大好きで、ドレスデンのシュトレン祭りにまで出かけたのは、15年前のこと。
日本ではマイナーだったシュトレンは、この時期、私の密かな楽しみでしたが、なんなんでしょうか、このところの日本での妙なブレイクぶりは…?
毎回言っていますが、ドイツ語での発音は「シュトレン」です。
ドイツでは、地元の村のお菓子屋さんで販売されるシュトレンを買うのが通例で、12月にドイツのワイナリーを訪問した時に、いつもの店で買って大事に食べているというシュトレンを出していただいたことがありました。
ドレスデン郊外のワイナリーでごちそうになりました
素朴な外見ですが、やさしく滋味なおいしさ
バウムクーヘンも昔から好きなお菓子でしたが、なぜか日本でバウムクーヘンブームが起こり、ブリュレだとか、生バウムだとかのバリエーションが出てきました。
伝統的なドイツのバウムクーヘンが好きな私には、それらはまったく興味なかったですが、商売っ気が見え見えの変なアレンジがイヤでした。
ここのところの「シュトーレン」と発音する菓子にも、妙な商売っ気を感じます。
生クリームにスポンジのクリスマスケーキより、ドライフルーツを使った焼き菓子のシュトレンの方が保存性が高く、コンパクトで場所も取りませんから、人気のシュトレンに参入するのはわかりますが、売れるからという理由だけで作り、クリスマスまで一切れずつ食べていく気持ちを理解していないように思えるものが多いように感じます。
私の偏見かもしれませんが。
そんなわけで、やたらと多く見られる正しくない発音のシュトーレンを見るにつけ、すっかりうんざりしてしまいました。
残念ながら、今年も海外で買うことができなかったので、シュトレンは諦め、イタリアのクリスマス菓子「パネットーネ」の方を買いました。
というのが、昨日の画像です。
パネットーネも、この時期にイタリアに行くと買ってきますが、今年も行けなかったので、日本で購入しました。
パネットーネはイタリアファンには知られていますが、一般的にはまだ少しマイナーな存在ではないでしょうか。
パネットーネを見るとほっとします。
日本の「シュトーレン」には、あざとさを感じるんですよね…
クリスマスまであと2週間。
イタリア産の「パネットーネ」はひとまず確保しましたが、正統派の「シュトレン」に出合えることをまだ願っています。
[参考]
クリスマス菓子「Stollen」正しい発音は「シュトレン」です
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/758c63bb0394a77a9bb4556524dee110
ドレスデン・シュトレン祭【前編】
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/8ebb4cfa5121e362202bb0cc330125e0
ドレスデン・シュトレン祭【後編】
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/749c775076a70da0000714b4c6ba711f
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