かねてより予定していた手術を受けるため、先月は2週間ほど入院していましたが、無事に退院後、ドクターから「飲んでもOK」とお墨付きをもらった月末、退院を祝うのにふさわしいワインを開けました。
Poggio alle Gazze dell'Ornellaia 2018 Tenuta dell'Ornellaia
(Italy, Toscana Bianco IGT)
イタリア・トスカーナ州で素晴らしいワインを生み出す「テヌータ・デル・オルネッライア」が造る白ワイン「ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア」の最新ヴィンテージ2018年です。
スーパータスカンとして知られる「ORNELLAIA」や「MASSETO」が赤ワインなので、テヌータ・デル・オルネッライアは赤ワインのイメージが強いワイナリーだと思いますが、素晴らしい白ワインも造っているんです。
それが「Ornellaia Bianco」で、そのセカンドワインが「Poggio alle Gazze」です。
どちらもソーヴィニヨン・ブランが主体で、年により比率が変わりますが、他のブドウがブレンドされることもあります。
ポッジョ・アッレ・ガッツェの最新ヴィンテージの2018年は、ソーヴィニヨン・ブラン83%、ヴェルメンティーノ11%、ヴィエニエ6%というブレンド。
アルコール度数13%。
醸造責任者/エステートディレクターのアクセル・ハインツ氏によると、
「市場にリリースした直後から楽しむことができるが、熟成させることで深みを増してくる」とのこと。
実際に飲んでみると、ハインツ氏のおっしゃる通り、すでに完成され、おいしい!
フルーツのみずみずしさ、ふっくら感と、穏やかな酸味がじわ~んと広がり、ジューシーでフレッシュ。
口当たりはなめらかで、ほっこり。ただただ飲んでいたくなります。
これは飽きませんよ~
とはいえ、ただただ飲むだけでは芸がありませんので、フードとの色々な組み合わせにチャレンジしてみました。
1日目は、果敢にも「ゴーヤチャンプルー」に挑戦! (笑)
苦いゴーヤが合わないのは最初からわかっています。はい、苦いです。
でも、不思議と、ゴーヤの苦さがキリリとクリアになります。潔い感じ。
甘い新玉ねぎ、焼き付けた豆腐はよく合いました。
デザートに用意したカットオレンジとの組み合わせは最高でした。
ワインに、柑橘の要素、余韻にほんのりとしたオレンジの皮のビターなニュアンスがあるからかもしれません。
オレンジと一緒に飲んでいると、塩っぽいミネラルも感じました。
昨年、家の庭の柿で作った「干し柿」との相性もバッチリ!
2日目は赤魚の粕漬と合わせてみましたが、これもチャレンジングですね(笑)
合わないとはいえないが、合うともいえず、レモンを絞ればお互いが接近したかもしれません。
副菜として作ったキノコノソテーとはよく合いましたし、ピーマン、香ばしいアーモンドともよく合いました。
粕漬は塩気がかなり濃かったので、シャルドネの方が合いそう?
このワインには、塩気が強いものより、少し甘みのあるもの方が良さそうな気がします。
3日目は、水餃子と。
つるんとした皮の餃子を、柚子ポン酢のタレでいただきましたが、これは合う!
柑橘とこのワインとの相性はいいですし、なめらかな食感のものもオススメです。
しかし、天下のスーパータスカンの「テヌータ・デル・オルネッライア」のセレブな白ワインに、なんとも普通な日本の晩御飯メニューを合わせてしまいました…
同社CEOのジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカー氏がこれを知ったら、目をパチクリされるかもしれません
美しいルックス
もちろん、素晴らしく手の込んだ繊細な料理、素晴らしい食材と合わせるにもふさわしい優雅なワインで、飲んでいると、そこにキラキラとした光が細いシャワーのように降り注いでくるかのように感じました。
ワインだけ飲んでいても、なにかと一緒に飲んでも、幸せな気分になれます。
幅広いフードと合わせられる、懐の深いワインです。
冒頭に戻りますが、これは退院を祝っての初ワインでしたので、素晴らしい祝福をいただいたように感じました。
またワインを飲めるようになったことに感謝です
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