本日は都内でカリフォルニアワイン試飲会が開催され、出かけてきました。
コロナ対策で時間を区切っての試飲でしたので、たくさん出展している中のごく一部しか見ることができませんでしたが、その中で気になるものがありましたので、少しずつ紹介していきたいと思います。
まずは、こちらの白ワイン。
REVIK Saphi Vineyard Sauvignon Blanc 2020 (USA, CA, Coombsville AVA)
クームスヴィルAVAのソーヴィニヨン・ブランですが、エチケットラベルに見えるピンクの花が気になり、ブースの輸入元に訊くと、「桜の花」とのこと。
飲んでみると、ふわふわほわほわ繊細なタッチのソーヴィニヨンで、桃っぽいフルーティーなニュアンスも感じます。
ガツンとハーベイシャスなソーヴィニヨンではなく、エレガントで繊細。
まだ浅い春のやわらかな日差しを感じさせます。
アルコール度数13.9%とやや高めですが、アルコール感はまったくありません。
グラスに1杯だけじゃなく、ずっと飲み続けていられるタイプだと思います。
大人数で1杯ずつ、ではなく、多くても3人で、できれば2人で、もちろん独り占めもアリ。
輸入元希望小売価格は7,150円(税込み)と、普段飲みするには少々お高いので、月1回のご褒美に、という飲み方がいいでしょうか。
ラベルが桜ですので、桜の花見の特別なごちそうと一緒に、というのもいいかもしれません。
クームスヴィルAVAはナパの南東端にあり、海に近く、近年注目のワイナリーがある産地です。
Saphiーサフィ ヴィンヤードは、REVIKの共同オーナーであるフィリップ・ホルブルックと、彼の妹サーシャの名前(Sa+Phi)から取っているとか。
フィリップ・ホルブルックについては、後述します。
左は、REVIK Linda Vista Vineyard Chardonnay 2017
カリフォルニアのシャルドネは個人的には少々苦手で、積極的には飲まないことが多いのですが、ソーヴィニヨンの印象があまりにも良かったので、このシャルドネも飲んでみました。
飲んでみると、シャルドネも繊細でエレガント。
これは好みのタイプ
輸入元希望小売価格は8,800円(税込み)
さて、桜の花のラベルに話を戻しますが、水彩の桜の絵は、フィリップ・ホルブルックの祖母マーグリット・モンダヴィさんがREVIKのために描いたものだそうです。
モンダヴィという名前からわかるように、あのロバート・モンダヴィの妻です。
マーグリットさんは1925年にスイスのティチーノ州で生まれ、第二次大戦後に米軍将校のPhilip Biever氏と結婚し、アメリカに渡ります。
フィリップ氏の転勤で世界各地を転々とし、日本にも住んでいたことがあるみたいです。
もしかしたら、桜の花は、日本にいらした時に見たものかも?
その後、ナパでモンダヴィに就職し、ナパ初の女性ツアーガイドとして活躍したマーグリットさんは、ロバート・モンダヴィ氏との出合いでフィリップ氏と離婚。
モンダヴィ氏とは1980年に再婚しました。
前夫フィリップさんとの間に3人の子どもがいて、REVIKのフィリップ・ホルブルックは、ビーバー家側の孫になります。
マーグリットさんは、アート、カルチャー方面でも活躍し、2016年に91歳で亡くなりました。
RIVIKは、彼女が亡くなる前年の2015年の創業です。
亡くなる前の孫への贈り物が、エチケットの桜の水彩画なんですね。
REVIKのワインがアメリカ国外に輸出されるのは、今回の日本が初だそうです。
となると、マーグリットさんが日本にいた時に桜を見てインスパイアされた作品なのかも?という私の推測は当たっていそうな気がしてきました。
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