春になり、リアルでのワイン試飲会が開催されるようになってきました。
緊急事態宣言が取り下げられたとはいえ、またすぐにリバウンドが懸念された中での試飲会で、主催者はご苦労されたことと思います。
主催者の皆さんのお骨折りに感謝申しあげます。
このところいくつかの試飲会に参加しましたが、感染対策で人数制限をせざるをえないため、申し込もうと思っていた試飲会があっという間に満席となり、断念した例もありました。
その場ですぐに申し込めばよかったのでしょうけれど、あとで、と思っていたら、失敗しました
定員いっぱいで申し込みできなかった場合は仕方ありませんが、別の理由で断念したケースがありました。
定員的には問題なく申込みできたのですが、参加条件の大前提として、コロナ感染対策アプリの「COCOA」の導入必須があり、アプリ導入ができなかったために、キャンセルせざるをえませんでした。
ここで何度も書いていますが、私はスマホを持っていません。
本業の執筆は家で行ないますので、スマホがなくても全然問題ないんです。
試飲会で外出する場合も、ほんの数時間ですし、その間、ネット接続できなくても、まったく問題ありません。
外出時はwifi接続で使えるiPod間は携帯していますので、フリーwifiなどで接続できる場合もあります。
海外出張の際にはモバイルwifiを持って行きますので、スマホなしで、すべてiPodで対応してきました。
そんなわけで、日本国内ではスマホを持つ必然性がないため、COCOAアプリが導入できませんでした。
iPadも持っていて、もしかしたらこれに導入できるかもしれませんが、iPadは持ち歩きしませんので、COCOAを導入したとしても、意味がありません。
私と同様、必要がないからとスマホを持たない人もいるかと思います。
統計では、70%がスマホ持ちらしいですが、3割は持っていないということです。
さらにいえば、スマホユーザーで、COCOAを導入している人の割合がどれくらいいるのか?というのも疑問です。
少し古いデータになりますが、2021年1月時点のCOCOAのダウンロード件数は2285万件だそうです。
また、正しい接触状況がわからないという障害もあったり…
今は障害も解決され、導入件数が増えているにしても、ダウンロードしている人の方が少ない上、ガラケーユーザーは使えないアプリです。
こういうアプリを試飲会参加の必須条件とされてしまうと、ガラケーユーザーはお手上げです。
スマホ使っていない人は参加しないでね、といわれているように感じます。
実際、それで選別されているのかもしれませんが、残念に感じました。
ここ数年、ワイン試飲会のエントリー方法は多岐にわたるようになってきました。
以前は、FAX申し込みが多かったですが、今はほぼオンラインです。
オンラインで申し込みし、送られてきた受付票やQRコードを受付で提示するケースがほとんどです。
が、プリントしたものを提示する人、スマホ画面で提示する人など、複数の選択肢の中から選ぶことができます。
以前は、受付票をプリントして持参していましたが、今はiPodでスクリーンショットした受付票やQRコードを提示することが多いでしょうか。
スクショ画面でOKなのは助かります。
今後、ますますオンライン化が進むかと思いますが、スマホを持っていることが前提という受付の方法は、ご一考いただけると幸いです。
出がけにうっかりスマホを忘れていたら?
たまたまスマホが壊れて修理に出していたら?
あえてスマホを持たない人がいることを考えてみては?
試飲会なり、イベントを開催するにはご苦労がおありでしょうけれど、参加希望者には色々な状況の人がいることを想定していただき、色々な意味でのバリアフリーな試飲会を考慮していただけると嬉しいです。
(股関節手術後に杖をついて参加した試飲会は、紙コップに吐き出したワインを捨てる場所が遠い上に段差のあるバルコニーだったため、そこまでたどり着くのに非常に難儀しました ― これは物理的なバリアフリーに難ありの例でした…)
どうぞよろしくお願いします。
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