ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

酒税法改正で値上がりするもの、値下がりするもの、ワインは?

2020-09-26 21:59:51 | ワイン&酒

10月1日から酒税法改正による各カテゴリでの値上げがあることを受け、スーパーのチラシ広告は、どこも値上げ前の最後のアピールをしていました。

少し前までは、新ジャンルの値上がりを押し出し、その前の駆け込み需要を狙っていましたが、9月最後の週末とあって、今回のチラシ広告には、ワインも酒税が値上げされることをしっかりと出していました。

 

令和2年10月1日(2020年)から実施される酒税法改正の内容をまとめます

 

酒税が上がるもの : 新ジャンル(第三のビール)  果実酒(ワイン)

 

酒税が下がるもの : ビール  清酒(日本酒)

 

新ジャンルとビールの10月1日以降の酒税については、以前に詳しく紹介しました。

 → コチラ

 

 

今回は、ワインと日本酒 について紹介します。

 

現在のワインの酒税は、1klあたり 80,000円です。

720ml瓶に換算すると、57.6円

750ml瓶に換算すると、60円 です。

 

10月以降の改正により、1klあたり 90,000円に値上げされます。

720ml瓶に換算すると、64.8円

750ml瓶に換算すると、67.5円 です。

 

差額はこうなります。

720ml瓶:57.6円 → 64.8円 (+7.2円)

750ml瓶:  60円 → 67.5円 (+7.5円)

 

レギュラーボトル1本あたり、7.2~7.5円の値上がりで、これが販売価格に影響された場合、ワンコイン以下の低価格ワインなら差額が大きく感じるかもしれませんが、例えば、1500円のワインが1508円に、3200円のワインが3208円になったとしても、値上げ幅は感じにくいかもしれません。

まして、1万円以上のワインなら、10円やそこいらの価格はまったく気にならないのではないでしょうか?

 

日欧EPAが2019年2月1日に発効し、EU産のワインが750ml瓶で最大で93.75円の減税になりましたが、輸入元各社の話を聞くと、高額ワインは価格はほとんど変わらず、低価格ワインで多少の値下げを実施したところが多かったようです。

 

今回の酒税法改正は、逆にワイン値上げの要因となりますが、上述したように、影響が出そうなのは低額商品で、高額商品はそれほど動かないと予想します。

 

よって、今あわてて高額ワインを買わなくてもよく、低額ワインでお気に入りのものがある人は、9月のうちに確保しておいてもいいかもしれません。

 

お気に入りのイタリア・シチリアのネッロダヴォラのPURATOロゼをスーパーで発見。

1000円以下だったので、即ゲット!早速、飲みました 

 

酒税の下がる清酒(日本酒)も見てみましょう。

清酒の酒税は、1klあたり120,000円から110,000円になります。

 

1.8リットル(一升瓶)だと、216円から198円に酒税が下がります(-18円)。

720ml瓶だと、86.4円から79.2円に下がります(-7.2円)。

180mlカップだと、21.6円から19.8円に下がります(-1.8円)。

 

これもそれほど気になる差じゃないかもですね。

でも、今すぐ飲まないのなら、日本酒の場合は、10月に入ってから買う方が多少は安くなっているかもしれません。

 

 

新ジャンル、ビール、ワイン、日本酒、それぞれの店頭価格がどう変化するかは、その店次第かと思います。

実際、現在でも、店によってかなり販売価格が違っています。

私は自分なりにリサーチして、お安く買える店を見つけて買うようにしていますので、10月1日以降も、これまで同様の買い方になりそうかしらね

 

 


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