ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

カリフォルニアワインらしい?らしくない?

2021-03-19 20:44:33 | ワイン&酒

昨日の「缶ワイン」に続き、今週開催された試飲会で見つけたカリフォルニアワインを紹介します。

 

「カルフォルニアワイン」と聞いたとき、皆さんが思い浮かべるイメージは、いくつかあるでしょう。

非常に高価なナパ・ヴァレーのブティックワイナリーのワインもあるでしょうし、たっぷりの太陽を浴びた完熟フルーツのようなワイン、フレンドリーで親しみやすいワインもあれば、ストイックなワイン、などなど…

 

まず紹介するのは、いかにもカリフォルニアなこちら。

 

Surf Swim Chardonnay 2018  Guarachi Wine Partners

 

見ためから、脱力系です(笑)

シャルドネ100%。

コテコテのシャルドネではなく、ゆるさ、ジューシーさ、軽快で心地よい酸があり、ダラダラと飲んでいたいタイプ。

キリっと冷やした方がいいので、氷を入れたクーラーにボトルをラフに突っ込み、休日の昼下がりにゆるゆる飲みたいですね。

 

参考上代が2,500円(税抜)なので、肩ひじ張らずに楽しめそうでしょ?

※輸入元:リエゾン

 

 

左)Troublemaker Blend 12 NV  右)Quest Red Wine 2018

Hope Family Wines (Paso Robles)

 

左の赤いラベルのワインは、シラー35%、グルナッシュ23%、ジンファンデル17%、プティ・シラー14%、 ムールヴェードル11%のブレンド。

ローヌ系を含む複数品種をブレンドしているので、やわらかなまとまりがある、アクセスしやすい赤ワインだと思います。

参考上代:3,500円(税抜)  輸入元:リエゾン

 

右のグレイのラベルは、カベルネ・ソーヴィニヨン53%、プティヴェルド21%、メルロ13%、プティ・シラー9%、カベルネ・フラン4%のブレンド。

こちらも5品種のブレンドですが、カベルネ系が多く、ボルドー的。4%のカベルネ・フランがしっかりと存在感を出していて、左のワインと比べると、ストイックさがあります。凛と整った味わいで、ノーブルな印象を受けました。熟成させたら変化しそう。

このラベル、どこか東欧系のエキゾチックな雰囲気があるように感じました。

参考上代:5,000円(税抜) 輸入元:リエゾン

 

 

Terre Rouge Tête-à-Tête 2013  Terre Rouge and Easton Wines

 

シエラ・フット・ヒルズのローヌ品種のスペシャリストがつくる、南仏ローヌタイプの赤ワインで、ムールヴェードル、シラー、グルナッシュのブレンド。いわゆる「GMS」です。

口に入れたとたんに、まったり~

果実味とタンニンがよく溶け込み、やわらかく、まろやかで、コクがあり、熟成のうまみがのった味わいが楽しめます。

 

 

アルコール度数は14.5%ありますが、飲んでもアルコールの高さは感じません。

2013年産と、熟成の年月を重ねてきたことで、独特のうまみが出ています。

 

希望小売価格3,500円(税抜)ということを考えると、これは非常に満足度の高い1本だと思います。

 

ちなみに、Tête-à-Tête(テット ア テット)はフランス語で、英語なら face to face

顔を向き合わせて飲んでほしいワイン、ということです。

今は家で家族と楽しみますか

 

※輸入元:ヴィレッジ・セラーズ

 


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