要注目のニュージーランド産テーブルチーズ

アボカドディップ に引き続き、 「New Zealand Food Connection 2013」 で出会った美味なるモノ。


KAPITI Cheese 　（輸入元：フォンテラブランド株式会社）

ニュージーランド産テーブルチーズ です。

ニュージーランドは酪農が盛んで、乳製品の生産量が多く、輸出も積極的。

NZの食品の日本市場への輸出比率を見ると、1位の生鮮果物（18.6％）に続き、
チーズは2位（18.4％）となっています。


日本に入ってくる輸入チーズの生産国 1位は豪州（43.8％）、2位が NZ（27％）（2011年実績）

それだけの量が輸入されているのに、「NZ産チーズ」は、“クリームチーズ”の姿くらいでしか見ることがありません。
というのも、NZ産チーズは、プロセスチーズの原料、加工用、家庭用シュレッドチーズ（ピザ用などにカットされたもの）大半だからです。



今回紹介されたのは、NZ国内で人気というテーブル用チーズ 「カピティ」

いろいろ試食しましたが、おいしい！と思ったのは、
ブルーチーズタイプの Kapiki Kikorangi と、チェダータイプの Kapiti Pakari Aged Cheddar。

“キコランギ” のベースは乳脂肪が高いトリプルクリームで、英国のスティルトンチーズのような青カビがマーブル模様に入り込んでいます。食べると、まるでスティルトン！まったり濃厚でありながら、青カビのピリリとした刺激と塩気があります。

“パカリ　エージドチェダー” はコクのあるナッツの風味があり、やはり英国のチェダーチーズを思わせます。

どちらも、英国の上質チーズレベルのクオリティ だと思いました。

NZのチーズづくりは、英国からジャージー種の牛が導入された1870年頃から始まりましたから、英国スタイルのものが多いのでしょうか。



試食した中で面白かったのが、「Kapiti Smoked Havarti」。
“ハヴァティ”はデンマークの圧搾タイプのチーズですが、それをアレンジし、スモークをかけたのが、“カピティ　スモークド ハバティ”です。口にしたところ、超スモーキー！ここまで強烈にスモークのかかったスモークチーズに初めて出会いました。でも、キライじゃありません（笑）

一通りいただきましたが、NZ産のテーブルチーズ、おいしいです！

チーズは関税が高いので（29.8％）、日本に入ってくると、どうしても高価になってしまいます。
高品質のNZ産テーブルチーズが手頃な価格で手軽に入手できると嬉しいですが、今のところ、チーズ専門店でもほとんど取扱いがないのが残念…


「Kapiki Kikorangi」 は、2011年のNea Zealand Specialist Cheesemakers Association（NZSCA）賞のReigning “Champion of Champion”に選ばれ、また、米国のUnited State Food Magazine誌のOne of the Top 5 Cheeses in the World（2011年）にも選ばれています。

超便利なNZのアボカドディップ発見！

2013年5月24日に都内で開催された 「New Zealand Food Connection 2013」 で、
これはおいしい！＆超便利！というものを発見しました！


アボカド ディップ　（Fressure Foods Limited）
（輸入元：合同会社 ドール）

フルーツで有名なドールが輸入しているアボカドの冷凍ディップ2種。
1つ2パック入り（100g×2）に、アボカド2個が使われています。

へえ～、NZってアボカドの産地なんですか？
と質問を向けたところ、ドールの担当者から、以下のことを教えていただきました。

日本に入ってくるアボカドはメキシコ産が多い。
が、ニュージーランド産のアボカドはオイル分が多く、コクがあっておいしい！



これを使った「アボカドピューレと蟹サラダの一口パイ」を試食させていただいたところ…

まさにアボカド！まったりクリーミーな味わい です。
これで冷凍モノ？

生のアボカドは時々買いますが、外からは食べ頃がなかなかわからず、つい放置しておいてダメにしてしまったり、タネを取り除くのが手間だったりします。

が、この冷凍ディップなら、食べる前に冷蔵庫内で解凍するだけ と、超お手軽

解凍してそのまま食べられ、パスタにからめてもおいしく、赤ワインにも合うんですって。
※ディップを使ったレシピは下記のサイト参照



やさしい味わいの 「マイルド」 と、ピリッと辛い 「スパイシー」 の2種。
私は「マイルド」の方が好みかな。

イトーヨカードー、成城石井、サミット、いなげや、マルエツなどで販売されていて、販売価格はひとつ398円前後だとか（店によって違います）。

アボカドそのものを買うより少々割高に感じるかもしれませんが、ワイン会やホームパーティーなどにもサッと役立ちますし、冷凍庫で保存しておけますので、覚えておくといいですね。

※ドールのサイトでも購入可能 （6個入り2520円）
　アボカドディップを使ったレシピも色々紹介されていますよ
　http://www.dole.co.jp/avocadodip/index.html#pt

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「New Zealand Food Connection 2013」 は、ニュージーランド貿易経済促進庁（東京都渋谷区）が5月24日に開催した、ニュージーランドの食肉・乳製品・海産物・農産物の展示会。
現地食品メーカーおよび輸入商社21社が出展し、食品産業会のプロフェッショナル約500名が来場しました。

ドイツパン好きに嬉しい「ダルマイヤー」の新作パン！

フランスパンも好きですが、私は ドイツパン も大好き。
あちこち探し歩いているほか、ドイツパンの会などにも参加し、かなり色々食べてます。

そんな私に、ドイツの美食ブランド 「ダルマイヤー」 （Dallmayer）から嬉しいニュース



独ミュンヘンの 「ダルマイヤー」 が、新作のライ麦パンを中心とした “ダイマイヤーパン” を新ラインナップとして、日本橋店（高島屋内）で期間限定で展開 します。

期間限定って？
すでに5月に販売し、6月はお休みですが、7月にまた期間限定販売するとのこと。
これは注意していないと！


さまざまなライ麦比率のパンがあります


ドイツパン好きには嬉しいバラエティ豊かなラインナップ


ブレッツェル はドイツで食べるのとまったく同じ
塩気が少なく、むっちりして、本当に美味！


ああ、この重厚な姿！
期間限定といわず、通年販売してほしいですね。



ダルマイヤーでは、ハム、ソーセージ、デリも人気ですから、パンまで揃えば、完璧なドイツの食卓が再現できそう？
お供は、もちろん、ドイツビールかドイツワインで

※前述したように、ダルマイヤーパンの販売は高島屋日本橋店のみ

FAUCHONで毎月フランス各地のパン＆焼き菓子発売

1886年にパリ マドレーヌ広場に開業し、今や世界の美食ブランド 「FAUCHON-フォション」が、今年5月から1年にわたって楽しい企画 「フォション　パン・ボヤージュ」 　（VOYAGE DU PAIN BY FAUCHON）をスタートさせています。



フランス各地方ゆかりのパンや焼き菓子を紹介するもので、毎月3商品のパン・焼き菓子の発売が予定されています。



6月は、フランスの庭と呼ばれるペイ・ド・ラ・ロワール地方から、アーモンドクリームが入った花びらの模様のパイ 「ビティヴィエ」（378円）（写真中央手前）などが発売中です。



7月発売予定、ダークチェリーがゴロゴロ入ってプリンのように焼きあがる 「クラフティー」（714円）（写真左上）（オーベルニュ地方／リムーザン地方）もとても気になる！

「フォション　パン・ボヤージュ」は今年初だそうですが、なかなか楽しい企画ですね



※これ以降の代表商品を紹介します

2013年
8月：プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方　「フーガス」（木の葉型パン）

9月：イル・ド・フランス地方　「ブノワトン」（ライ麦入りパン）

10月：ブルターニュ地方　「クイニーアマン」

11月：ブルゴーニュ地方　「タバチェ」（タバコ型パン）

12月：アルザス／ロレーヌ／シャンパーニュ地方：　「シュトレン」

2014年
1月：アキテーヌ地方　「ガトーバスク」（アーモンドの焼き菓子）

2月：ローヌ・アルプ地方　「ブリオッシュ・ド・サン・ジュニ」（花の形のパン）

3月：ポワトゥー＝シャラント地方　「ブロワイエ」（バターを使った焼き菓子）

4月：イル・ド・フランス地方　「ブリオッシュ・ナンテール」





2月の「ブリオッシュ・ド・サン・ジュニ」（右端）は花の形にピンクのプラリネがキュート



12月の「シュトレン」は、フォション風にピンク色のフランボワーズシュガーで仕上げています。
まだ半年も先の話ですが、クリスマスはこれに決定？（笑）

またまたオトナ女子会＠オー・ヴェロルージュ

4月に開催しながらアップできずにいましたが、先日「サイゼリアでプレミアム女子ワイン会」をアップした勢いでリポートします（笑）


以前に紹介した、大人のためのフランス料理＆ワインBar 「オー・ヴェロルージュ」 にて、オトナ女子8名の持ち込みワイン会 を楽しみました。



ワインは一人1本、料理はお店のおまかせコースで。




Cremant de BourgogenBrut NV Francois Labet　（仏、ブルゴーニュ）
Marques d'Allela Pansa Blanca 2011　（スペイン、カタルーニャ）

まずはスパークリングのクレマン・ド・ブルゴーニュからスタート。
ピノ・ノワール100％のブラン・ド・ノワールだけあって、ふっくら感、充実した果実感があり、やわらか。

アレッラは、チャッレロ100％の白ワイン。果実のコクがあり、酸のボリュームもあり、バランス良好。

ここまでで、すでにおいしい！という声が上がりました。



GUNDERLOCH Riesling trocken 2011　（ドイツ、ラインヘッセン）
Roero Arneis Serra Lupini 2012 Negro　（イタリア、ピエモンテ）

3番目に飲んだのはネグロのロエロ・アルネイス。
2012年と若々しく、酸もキリリとしていますが、色が濃く、果実味が充実。アルコール（13.5％）と酸の骨格がボディを支えています。

グンダーロッホのリースリングは、ミネラルをしっかりと感じる辛口。フルーツ感、洗練されたエレガントな酸が加わり、フォアグラとの相性がバッチリでした。

※ネグロについては、以前に紹介した コチラ もぜひ参照ください



Pouilly-Fuisse 2009 Emile Chandesais　（仏、ブルゴーニュ）

ブルゴーニュといえど、南仏の入り口に近いマコネ地区のプイイ・フュイッセ。
シャルドネ100％の白ワインです。2009年ということもあり、熟したニュアンスがあり、ボディもふくよか。キンカンのコンポートとよく合いました。



NOSTRADA Gran Reserva Gold Label 1993　（スペイン、アラゴン州カンポ・デ・ボルハ）
Bourgogne Pinot Noir 2010 Domaine de la Grangerie 　（仏、ブルゴーニュ）

ノストラーダは、グルナッシュ60％、カベルネ・ソーヴィニヨン40％のブレンド。ピュアな旨味、キレイな果実味、熟成感が不思議なニュアンスで融合。このヴィンテージは以前に飲んだことがあり、非常に軽く感じたのですが、この日の状態はとてもよく、満足でした。

ブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、若い果実味がチャーミングな赤ワイン。飲み疲れてきた頃にほっとリフレッシュ。



Cahors L'Authentique 2007 Chateau Pineraie　（仏、南西地方）

シメは、マルベック100％のカオール。濃密でパワフルな赤ワインで、これからまだまだ先まで熟成しそう！樹齢60年ということですが、力のあるブドウ樹なんでしょうね。アルコールは13％。




軽くつまめる野菜の前菜


アスパラや生ハムの入ったコンソメジュレ

ひんやりやさしいジュレ。美しい器も目を楽しませてくれました。


フォアグラ＆キンカンのコンポート

ソテーしたフォアグラの下にキンカンのコンポートが隠れています。
辛口リースリング、プイイ・フュイッセとのマリアージュが美味でした。


北海道産乳飲み仔牛のもも肉　キノコソース添え

仔牛肉とスペインのノストラーダとの相性がバッチリ！


リゾット


チーズ盛り合わせ



店ではアラカルトで好きなものを頼めますが、今回のようにコース仕立てにしていただくこともできます。
また、持ち込み料を払えば、ワイン持ち込み可ですので、ワイン会にも使えます。

その他にも、店ではさまざまなイベントを実施していますので、HPは要チェックです。

今回も賑やかしく、大変お世話になりました！

参加者の皆さん、ありがとうございました



Tonton-Pierre au Velo Rouge
東京都港区赤坂３－６－１４　赤坂楓庵ビルＢ１F
tel/fax : 03-5545-5979
http://www.velorouge.info/

シチリア料理店が本日銀座にオープン！

イタリア半島のブーツのつま先の先に浮かぶ島、シチリア島の料理とワインを楽しめるシチリアンバール＆レストラン 「カンティーナ・シチリアーナ」　が、6月14日（金）に銀座にオープンしました。

オープンに先駆けて行われたレセプションにお邪魔してきましたので、リポートします。

場所は、泰明小学校に近い銀座6丁目の路地裏。
細長い4階建てのピンク色のビル丸ごとが、「カンティーナ・シチリアーナ」。



１Fはカウンター9席＆テーブル10席のバール、2F（19席）と3F（25席）がレストランで、4Fがキッチンになっています。

まず驚いたのが、100種あるワインのすべてがシチリア産 ということ！
よくもこれだけ集めた！　って感じです。



嬉しいことに、グラスワインリストが充実しています。
この日は、スパークリング2種、白、赤がそれぞれ5種用意され、価格も500円～、ほとんどが1000円以下と超お手頃。

1Fのバールでアンティパストとともに軽くグラスワインを1杯、という使い方もオススメ。



料理は、シチリアの郷土料理になりますが、シェフとマネージャーがシチリア各地で探したこだわりが、料理だけでなく、店のあちこちに見られます。
たとえば、床のタイルや、お皿など、シチリア満載です。



ぜひこれだけは食べないと！という料理が、シチリア北西部トラーパニ名物の“魚介のクスクス”。
うまみたっぷりのブロード（だし汁）が、セモリナ粉で作ったクスクスに浸みて、これは美味しい！


沼津産の生シラスをはじめ、魚介を使った料理はぜひ押さえておきたい！


モッツアレラ＋トマト、トリッパなど、おなじみの料理があるのも嬉しいですね


オリーブオイルもシチリア産

シチリアワイン飲みながら、シチリアの郷土料理とたっぷりいただきましょう！

CANINA SICHILIANA 　カンティーナ・シチリアーナ
東京都中央区銀座6-2-6
http://www.cantinasiciliana.jp/

みんなサイゼリア好き？

昨日の サイゼリア女子ワイン会 の記事に、かなりのアクセス＆反響があり、驚いています。

わたしの地元では、確実に“高校生御用達”のイタリアンファミレスですが、私たちが先日行った都心のワイン充実店は、会社帰りのＯＬやサラリーマンで賑わっていました。

ＯＬらしき若い女性3人グループのテーブルに、1500mlサイズの赤ワインボトル（1060円）を発見！
ひとり500ml飲めて、353円！という計算。
素晴らしいコスパです。

このハウスワイン、グラス売りなら1杯100円ですものね。



フードに関しても、自社農場、自社工場を持ち、徹底した品質管理を行っていながら、あれだけ低価格で提供できています。



今回の集まったメンバーに聞いても、実はよく利用している、という人もいました。

「サイゼリア」の実力と人気を改めて実感しました

※昨日も書きましたが、私はサイゼリアとは一切利害関係はありません（笑）

サイゼリヤでプレミアム女子ワイン会

あの「サイゼリア」のワインを飲みつくそう！ と、友人のMさんとサイゼリヤでのワイン会を企画。
この顔ぶれなら、ガッツリ楽しくワインが飲める！というプレミアムな女性メンバー6名でワイン会を開催しました。

選んだのは、ワインが46アイテムもある、サイゼリヤの都内某店。
6人で6本のワインを開けました。

サイゼリヤでは、グループ会社である株式会社アダツアーズジャパンが直輸入しているイタリアワインを、直販価格に数百円ほどプラスした価格で提供しています。
だから、ワインが安い！



まず1本目は、前菜にチョイスした生ハムにピッタリのランブルスコ。


LAMBRUSCO SECCO DOC REGGIANO NV MEDICI ERMETE & FIGLI SRL　
（エミリア・ロマーニャ州）　1400円

ランブルスコは、エミリア・ロマーニャ州、ロンバルディア州でつくられる微発泡ワインで、色は赤（白、ロゼもあります）、味わいは甘さのあるタイプが多いですが、今回のチョイスはセッコ（辛口）。とはいっても、やさしい果実味と軽い収れん味で、塩気のある生ハムと組み合わせると、クイクイ飲めてしまいます。アルコール11％



Spumante Bianco Brut 7 NOTE NV TEATRO del VINO
（マルケ州）　2300円

2本目は、マルヴァジアとトレッビアーノを使った白のスプマンテをチョイス。
エチケットの五線譜と音符がカワイくて、音楽好きの人には嬉しいのでは？
軽～いタッチのスパークリングワインで、味わいはデリケートでスッキリ。グラスの中で温度が上がってくると、だんだん甘さが出てきますが、サッパリしているので、キリット冷やして食前酒向き。アルコール12％。

醸造方法は“Metodo Martinotti”（メトッド・マルティノッティ）。シャルマ方式のことです。Charmat-Martinotti、 Metodo Italianoとも呼ばれています。炭酸ガスの発生を密閉式タンクの中で行う方法で、プロセッコやアスティなどもこの方法。

　

“BAChERO”VERDICCHIO DEI CASTELLI DI JESI DOC CLASSICO SUPERIORE 2010 PONTEMAGNO　（マルケ州）　2300円

ひとつ上のスプマンテと同じ生産者の白ワインで、ブドウ品種はヴェルディッキオ。
重厚タイプと書かれていましたが、口当たりがとてもやわらかくて、やさしい白ワインです。アルコール13.5％。
サイゼリアには、ボトル価格1030円というヴェルディッキオのワインが他にもあり、それも1030円とは思えないレベルです。



FIVE ROSES 68°ANNIVERSARIO 2011 Leone de Castris
（プーリア州）　1900円

女子会ですから、ロゼも入れなくては！（笑）
“ファイブ・ローゼス”というサリーチェ・サレンティーのロゼで、ネグロアマーロ90％にマルヴァジア・ネーラ10％のブレンド。色がとてもキレイで、味わいはジューシー。幅広いフードに合わせられます。アルコール12.5％。

このワインは、イタリアで初めて販売されたロゼワインだとか（1943年）。だから、2011年は68年目ということで、エチケットにも68という数字が入っています。



Chianti Rufina DOCG “Il Pozzo Riserva” 2009 Podere Il Pozzo
（トスカーナ州）　2900円

イタリアを代表する赤ワインのひとつとして広く名前を知られているのが、サンジョヴェーゼからつくられる“キアンティ”や“キアンティ・クラシコ”。
今回チョイスしたのは、サンジョヴェーゼ90％、カナイオーロとコロリーノで10％という比率でつくられた、ルフィーナ村のリゼルヴァ。まだ若さを感じさせますが、バランスよく、素晴らしい状態でした。リブステーキとの相性もバッチリ！アルコール14％。



RANUCCIO BARBERA DOC DEI COLLI PIACENTINI 20XX? CASTELI DEL DUCA
（エミリア・ロマーニャ州）　1480円　※ヴィンテージ失念

飲みたかったバルベーラ・ダルバ（3600円）が品切れで、代役として選んだのが、ラヌッチョのバルベーラ。このひとつ前のキアンティ・ルフィーナが良かったため、その後のバルベーラはかなり軽く、あっさりと感じました。こちらを赤の1本目にした方が良かったかもしれません。アルコール12％。

※ワインリストに載っていても場合によっては品切れのものもありますので、ご注意を。



料理の方は、サイゼリヤを知り尽くしたメンバーのオススメ＋初サイゼリアメンバーの気になるメニュー、という構成で自由にオーダーしました。


【イチオシその１】Ｗサイズのプロシュート （798円）


【イチオシその２】Ｗサイズのフレッシュチーズとトマトのサラダ　（598円）

サイゼリヤに来たら絶対に頼みたいのが、この2品。
プロシュートはランブルスコに合わせてつまみたいですし、水牛のモッツァレラチーズはオリーブオイルをかけていただくと、さらにおいしさがアップします。
※Ｗサイズでなければ、それぞれ399円、299円


ぜひテーブル用の オリーブオイル を頼みましょう（無料）


サラダ各種もオススメ

無料ではありませんが、追加するといいのが、ペコリーノの粉チーズ。
ひとつ69円という安さですが、サラダや他の料理に振り掛けると、驚くほど旨味がアップします。


フォカッチオ（プレーン109円、チーズ159円）、マルゲリータピッツア（399円）

サイゼリアで炭水化物を選ぶなら、フォカッチオかピッツア。
チーズがたっぷり載ったマルゲリータでこのお値段とは、嬉しくないですか？
パスタならショートタイプを。


リブステーキ（ディアボラ風）　（979円）

しっかり大きさのあるステーキはシェアがオススメ。
キアンティ・ルフィーナによく合いました。


プリンとティラミスの盛り合わせ　（399円）


つぶつぶブラッドオレンジのジェラート（189円）　生チョコレートケーキ（299円）

ドルチェはいくつか頼んでシェア。私はやはりプリンとティラミスが大好き



ワイン代は、6本で12280円
料理は他にもいろいろオーダーし、ワイン6本も含めて一人3500円でした。

たっぷり飲み＆食べ、この価格とは、恐ろしいコストパフォーマンス！

ただ、以前も書きましたが、ワイングラスが小さいのが残念。。。

ウンチクを傾けることなく、肩の力を抜いて楽しめるサイゼリヤでのワイン会を、皆さんもぜひチャレンジしてみませんか？
私もまた、第二弾、第三弾…と楽しみたいと思っています。

※ちなみに、私はサイゼリヤとの利害関係はありません（笑）

家でも作れる「Soup Stock Tokyo」

アジアの食の知恵のスープ に引き続き、もうひとつ 「Soup Stock Tokyo」 情報をお届けします。



「Soup Stock Tokyo」では、解凍すれば家でそのまま食べられる冷凍スープや、料理に応用できる冷凍スープベース、ディップソース、スープストックなどを販売 しています。

たとえば、家で作るとしたらとても面倒な“バーニャカウダ”のソースも、Soup Stock Tokyoの冷凍レトルトパックなら熱湯の中で温めるだけ。


曾雌にんにくのバーニャカウダ

山梨県産の曾雌（そし）にんにく、アンチョビ、オリーブオイルをペースト状にしたソースは、濃厚なうまみたっぷり。


バーニャカウダソースで 野菜がよりおいしく＆たっぷりと食べられます

他にも、炒め物の調味料として使ったり、パスタと絡めてもおいしくいただけそうですね。



また、今年の4月26日から発売しているパスタソースシリーズ 「日々のパスタ」 を使えば、いつものパスタが、特別なパスタになりそうな感じです。


南イタリア産トマトのポモドーロソース　130g 525円

シンプルだけど、意外に難しいのがトマトソースのパスタ。
甘さと酸味のバランスがいい南イタリア産トマトを使ったソースで、トマトそのものの味が強いもの選んでいます。
食べてみると、フレッシュ感があり、甘くやさしい味わい。

※販売しているのは“ソース”のみ。今回紹介したパスタ2種は調理例ですので、ご注意ください。


ポモドーロソースに使われているトマト缶も近く販売予定



ロブスターとオマール海老のクリームソース　120g 630円

ロブスターとオマールというセレブな海老たちに、ハンマー付きのオマールの頭からの出汁も加え、カニのほぐし身も投入したゴージャスなソース。
超濃厚でうまい！これはもう、本当にゼイタク！フェットチーネによくからみます。



これらはすべて冷凍レトルトなので、おいしさがそのままパックされています。
冷凍庫にストックさえしておけば、おいしいものが食べたい時に手間いらずで、また、急な来客やホームパーティーの際にも大活躍すること間違いなしでしょう。
素知らぬ顔して出せば、料理上手と感心されるはず（笑）




「Soup Stock Tokyo のレシピの作り方」　　1470円 　文藝春秋刊　

Soup Stock Tokyo の レシピ本 も発売されています。
冷凍レトルトとこの本があれば、いつでもお店の味が楽しめます。
客がお店に行かなくなってもいいのかしら？Soup Stock Tokyoって太っ腹？（笑）


※冷凍レトルト商品は、百貨店や高級スーパーなどの店舗やオンラインで購入可
　http://www.soup-stock-tokyo.com/

おいしくてヘルシーな「心身食同源」フェア始まります

梅雨とはいえ、雨がほとんど降っていないのでジメジメがないのは嬉しいですが、さすがに気温が高くなってきているため、だる～い、疲れが抜けない、調子がイマイチ…という方も多いのではないでしょうか？

そんな時に嬉しいのが、食欲を刺激するスパイシーさがあり、身体にやさしいアジアンフード

元気のあるアジアの街の食生活の中に、スパイスや豆腐、魚介などを使った、食欲をそそり、かつ飽きの来ない、野菜もたっぷりと食べられる秘訣がある ことを見出した「Soup Stock Tokyo」が、嬉しいフェアをスタートさせます！

心身食同源　～アジアの食の知恵　フェア
※6月10日（月）～8月9日（金）



7種のアジアの食が週替わりで登場し、同じメニューがまた別の週にも再登場します。

その中で、都内にあるSoup Stock Tokyoのテストキッチンにお邪魔して試食した3種を紹介します。


小さなテストキッチンからたくさんのメニューが誕生しています




豆漿（トウチャン）（台湾風豆乳スープ）　【台湾】

マカダミアナッツ、じゃこ、小エビ、仙台麩などが入った豆乳のスープで、ラー油と黒酢、パクチーを加えています。まろやかな味わいだけれど、メリハリがあり、具材の食べごたえもあります。これは女性が好きな味！スモールサイズで128kcal



トムヤンクン　　【タイ】

おなじみのトムヤンクンですが、タイ現地で製造している本格的なもの。ロブスターのブイヨンが濃厚で、コクがあります。ピリピリ辛くて刺激的！ボイルした海老、オクラ、ヤングコーンが入ります。ライムを加えてあるのが爽やか。スモールサイズで70kcal



黒胡麻の麻辣スープ　　【中国】

豆腐、豚肉、山椒油で炒めたニラなどの具材に、唐辛子、練りゴマ、和歌山産のぶどう山椒を加えて仕上げたボリュームのあるスープ。ピリッと辛いけれど、まろやかで滋味。これはご飯にかけて食べたくなりました。スモールサイズで151kcal


和歌山産の“ぶどう山椒”　　－爽やかな辛み



どれも ご飯 によく合いました。
Soup Stock Tokyoのご飯は、白米に 白ごま を加えたもの で、香ばしさがある上、プチプチとした食感があります。
パンもメニューにありますが、客の7割がご飯をチョイスし、夏は特にご飯の人気が高いとか。

スープだけでなく、カレー も常にあり、週替わりのカレーライスがいただけます。
私は、今までSoup Stock Tokyoはスープだけかと思っていましたが、実はカレーも根強いファンが多いメニューだとは知りませんでした。

OL御用達店のイメージでしたが、男性も利用価値大！
食欲を刺激するスパイシーでやさしいアジアンスープで、今年の夏を乗り切れそう？

※「心身食同源　～アジアの食の知恵」　全メニューは下記を参照ください
　http://www.soup-stock-tokyo.com/episode/asia.php

ショコラトリーと北海道のアイス専門店のコラボ新製品！

表参道のチョコレートショップ 「pour jours」（プールジュール）が、厳選素材と手作りにこだわったアイスクリームの新製品 「ブールジュール　アイスクリーム」 3種を、6月7日（金）に同時発売しました。

そのお披露目会にお邪魔してきましたので、気になるお味をリポートします。



「pour jours」は、2012年10月にオープンしたばかりの新しいチョコレートショップで、フランス人のショコラティエにより、1週間の曜日をイメージした彩り鮮やかなチョコレートを提案しています。
「pour jours」 は、フランス語で“重ね行く日々のために”という意味とか。


鮮やかでオシャレなショコラたち



その「pour jours」 が、北海道の厳選素材にこだわる アイスクリーム専門店 「ミッシュハウス」 （北海道札幌市中央区伏見2-2-20）と提携し、3種のアイスクリーム新製品を発売しました。


クッキー＆クリーム ／ フランボワーズ ／ チョコレートチップ　 （各130ml、 420円）

☆クッキー＆クリーム
バニラアイス＋オリジナルココアクッキーを刻んだもの。

☆フランボワーズ
フランボワーズアイス＋新鮮な生のフランボワーズの果肉。

☆チョコレートチップ
ショコラベースのアイス＋サントメ島産のカカオを贅沢に使用した66％のショコラチップ。



高級アイスクリームというと、濃厚でたっぷりしたフルボディのものが多いですが、ブールジュール　アイスクリーム のスタイルはまったく違いました！

まろやかでやさしい味わいの「クッキー＆クリーム」、実は少々苦手なフランボワーズを、いたく上品に仕上げて感動した「フランボワーズ」、後味がサラリと洗練された「チョコレートチップ」。
3種とも、頑張った！という無理な力が入っておらず、サラリと爽やかなのです。

北海道ミルクロード（道南部伊達近郊）の生乳の水分と脂肪分を取り除くことにより、うまみを凝縮させたコクのある味わいと、さっぱりとした風味を出しているからだそうで、“濃厚で甘い”という、これまでの高級アイスクリームのイメージを覆し、アイスクリームが持つ“デザート”としての本来の役割を追求して、後味さわやかなスタイルに仕上げているんですって。



この日に出されたシャンパーニュ（ブリュット）とアイスを合わせてみたところ、3種とも絶妙にマッチしました。
コッテリ濃厚なアイスクリームではバランスが悪くなりますが、この3種のアイスクリームとシャンパーニュのよく合うことといったら！

私のイチオシマリアージュは、「フランボワーズ」。
繊細でエレガントな風味がシャンパーニュと好相性。ドライすぎないブリュットがオススメです。

ギフトボックス入りの6個セット（各2個入り、3000円）、12個セット（各4個入り5500円）もありますから、差し入れやホームパーティーの手土産にも使えますね。




お店は表参道の静かな裏通りにあり、店内は洗練されてスタイリッシュ



ここのショコラを選んだら、センスのよさを褒められること間違いなしでしょうか？

pour jours
東京都港区北青山3-15-9　AOYAMA101ビル

私好みのパン屋を教えてもらいました！＠トラスパレンテ

先日、友人のYさんからパンをいただきました。
一見、シンプルなパンなのに、食べてみてびっくり！


クリームチーズ入りのパン　　（トラスパレンテ　中目黒店）

切れ目からチーズらしきものが見えているので、チーズの入ったパンとわかりましたが、食べようとちぎったところ…


パンの中には“クリームチーズの塊”がドーン！

パンを食べるというより、クリームチーズを食べている感じで、ボリュームたっぷり！
天然酵母系っぽいハードなパン生地に練り込まれているクランベリーの甘酸っぱさと、クリームチーズがよく合い、これはワインに合わせたくなりました。



ポテト入りのパン　　（トラスパレンテ　中目黒店）

こちらはクリームチーズのパンよりも柔らかくてむちっとした食感の生地。
中にポテトが入った惣菜パンね…と思って食べようとしたら、女性の親指の頭ほどの大きさのポテトがゴロゴロと入っていました。次々にポテトが出てくるので、驚いていたら、数を数えるのを忘れました（笑）が、とにかく多くてビックリでした。



どちらも、パッと見は派手さのないシンプルなパンですが、中身が素晴らしい！
脱いだらスゴイパン！ （笑）に認定したいと思います




トルタディスペッツェ　　（トラスパレンテ　中目黒店）

こちらは焼き菓子・材料は、卵、砂糖、バター、アーモンドパウダー、シナモン、クォーターエピス。クォーターエピスは、ブラックペッパー、ジンジャー、ナツメグ、クローブスの4種の混合スパイス。
小麦粉が入っておらず、生地はしっとりとして、ホロッとしています。
パン2つの印象から、焼き菓子も骨太なのかと思いきや、意外にも繊細。しかし、スパイスの風味がしっかり効いていて、この店のスタンスを感じました。



「トラスパレンテ」　― いいパン屋さんを教えてもらいました。
他のパンも食べてみたいですね。
Yさん、ありがとう！ごちそうさまでした


　トラスパレンテ　中目黒店
　　　目黒区上目黒2-44-24

ASTI ドルチェ・パーティーに行ってきました

6月6日、代官山のレストラン「オステリアイータリー」で開催された ASTI DOLCE Party に参加してきました。
（主催：Eataly Japan 株式会社／共催：Consorzio dell'Asti D.O.C.G. アスティ保護協会）



アスティ はイタリアはピエモンテ州生まれの甘口発泡ワインで、モスカート・ビアンコ種からつくられます。アスティワインは原産地統制呼称制度で保護されており、「Asti D.O.C.G.」 という格付けがされています。
Asti D.O.C.G.ワインには、2つのタイプがあります。

Asti　 DOCG
・キメ細かな泡のスパークリングワインで、スプマンテ用のコルク栓が使われる
・ボトル内の気圧は5～6バール
・アルコール度数は6～9.5％
・自然残糖量は80～90g/リットル
・エチケットは “Asti”または “Asti Spumante”

Moscato d'Asti　 DOCG
・かすかな微発泡があるものもあるが、スティルワイン用のストレートコルクを使用
・ボトル内の気圧は最高2バール
・アルコール度数は4.5～6.5％
・自然残糖量は120g～
・エチケットは “Moscato d'Asti”

詳しいことは以前 コチラ にまとめましたので、参考にしてください。



今回は、アロマティックで甘美なアスティワインを、イタリアンドルチェとともに ブッフェ形式で。



日本人の感覚だと、甘いものをいただく時にはさっぱりとしたお茶やコーヒーとなりますが、
イタリア人の場合は、甘いものには甘い飲み物 を合わせます。

つまり、“ドルチェ＋アスティ” の組み合わせは、イタリアでは定番ということ。

甘いもの好きの私ですから、もちろん“甘×甘”は大歓迎（笑）
いろいろなタイプのドルチェと組み合わせてみました。


ワインは ９社１０種類が用意されました

お店オリジナルのイタリアンドルチェは２０種類以上！



さすがの私も食べ切れませんので、いくつかをチョイス。


右手前から時計まわりに）
苺とカスタードのマカロン、マンゴーのタルト、オレンジのクレープ
キャラメルシュークリーム、りんごのゼリー

フレッシュなマンゴー、マカロンの中の苺、クレープのオレンジ、ゼリーのりんご が、爽やかで甘いアスティに実によく合いました。
その一方で、キャラメルとの相性は、キャラメルが強く感じました。


右手前から時計まわりに）
ドライフルーツケーキ、洋梨とチョコレートのタルト、ババ　リコッタチーズ添え
ティラミス、パルミジャーノチーズのクレームブリュレ

この中で私のイチオシは、パルミジャーノのクレームブリュレ。パルミジャーノの塩気が甘さのあるアスティとよく合いました。
洋酒の効いたティラミス、しっとりとしたドライフルーツケーキも○。
意外にもおとなしい味わいだったババ、チョコレートが重厚なタルトは、アスティとの組み合わせではいまひとつに感じました。



アスティと楽しむ私のオススメドルチェをまとめてみました。

甘酸っぱいフルーツがよく合います　→　マチェドニア　


塩気のあるドルチェもオススメ　→　パルミジャーノのクレームブリュレ


イタリアでは、記念日やお祝いにはタルトやクッキーと、クリスマスにはパネットーネとともにアスティワインを楽しむことが多いそうですよ。

今の季節なら、私のイチオシは“マチェドニア”
彩りがキレイで華やかなのに、さまざまなフルーツをシロップとレモン汁で和えて簡単に作れるので、ホームパーティーにもオススメです。

お疲れの週末、アスティワインとドルチェで、ほっと一息ついてみてはいかが？

【イベント】ツール・ド・フランス100回大会記念ワイン試飲＆トークショー

「ツール・ド・フランス」 を知っていますか？

フランスおよび周辺諸国で行われる、3週間で3400kmを走破する世界最高峰のサイクルロードレースです。
熱狂的なファンも多く、その様子は世界各地でも放映されてきました。



1903年に始まったツール・ド・フランスは 今年で100回目のレースを迎えます

これを記念し、フランス農水省関連団体であるアグリメールは、国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局 J SPORTS の協力の下、2013年6月28日(金)・29日(土)の2日間にわたり、東京・六本木ヒルズ内ヒルズカフェにて、レース観戦とともにフランスワインを楽しむイベント「ツール・ド・フランスと巡る、フランスワイン12の旅」を開催 します。

イベントは両日とも3部構成となっており、第1部はフランスワインの有料試飲、第2部はトークショー、第3部はプレ・レース観戦（28日）やライブ観戦（29日）という内容です。
※下記スケジュール参照

トークショーには、私、綿引まゆみもゲストで登壇し、ツール・ド・フランスの舞台となるフランスの12産地のワインを語ります。
トークショー参加者の皆さんには、12産地から集められたスパークリングワイン を試飲していただけますので、ぜひご参加ください。

第1部と第3部はどなたも参加できますが、第2部は事前に申し込みが必要です（抽選）
下記をご覧になり、応募ページからお申込みください。

なお、このイベントは一般消費者対象となっておりますが、飲酒を伴いますので、20歳以上の方にのみご参加いただけます。



ツール・ド・フランスと巡る、フランスワイン12の旅

■主催 フランスアグリメール（フランス農水省関連団体）

■会場 六本木ヒルズカフェ 港区六本木6-10-1 ヒルサイド2F
　　　TEL：03-6406-6833

■日時 2013年 6/28（金）・6/29（土）　各日のスケジュールは下記参照



※トークショー出演予定 ：フローラン・ダバディさん、 山田玲奈さん
　　　　　　　　　　　　　　綿引まゆみ （ワインジャーナリスト）

☆第2部 募集人数： 各日50組 100名様 （抽選）

☆第2部 応募方法：WEB応募のみ（事前申し込み）
　　　　　　　　　 　　　http://www.jsports.co.jp/notice/wine.html

☆当選発表：当選者には、J SPORTSよりメールにてご案内

☆応募締切： 6月13日（木）



100回大会の開幕に立ち会える幸運に感謝です。
フランスワインを片手に、ツール・ド・フランスの100回記念大会を一緒にお祝いしましょう！


今年のツール・ド・フランスは上記の行程を走ります

現代風マデイラワインの楽しみ方

昨日は マデイラワインの数字的情報や消費について紹介 しましたが、今日はその中身を紹介しましょう。

マデイラワイン は、ポルトガル産の酒精強化ワインのひとつ。
大西洋の真ん中にあるマデイラ島で生産され、アルコールは17～22％、カラーは黄金色から琥珀色、茶色がかった飴色。

マデイラは醸造方法に特徴があり、それがマデイラに独特の風味をもたらします。

まず、発酵の途中でブドウ由来の96度のアルコールを添加し、発酵を止めます。
この時の発酵の進み具合で、出来上がるワインの糖度が決まります。

次のプロセスが熱処理で、2つの異なるシステムがあります。

ひとつは、ステンレスタンクの中に入れた管に熱湯（40～50℃）を通して循環させ、約3か月間ワインを加熱するシステム（エストゥファジェン）。
もうひとつは、樽に入れたワインを高温の部屋（通常はワインセラーの最上階）に置き、最低でも2年寝かせて酸化熟成させるシステム（カンテイロ）。



元々は、マデイラワインの主要市場のひとつだったインドに船で輸送した際、返品されてヨーロッパに戻ってきたワインの風味と複雑味が増し、とてもおいしくなっていたことが始まりでした。

熱帯を通るため、ワインが高温にさらされます。それがおいしさの理由とわかると、わざわざインドまで船旅をさせ、戻ってきてから売られるようになり、英国市場で高値で取引されました。
そのため、マデイラワインは “Vihno da Roda”（ヴィノ・ダ・ロダ、周遊ワイン）と呼ばれました。

しかし、ワインを高温にさらすために船で周遊させるのは大変です。
そこで、それと同じ状況を、エストファジェン のシステムで再現しました。

マデイラワインの特徴は 豊かなアロマとリッチな味わい、そして高い酸味

昼夜の寒暖差の大きい気候の下、玄武岩を多く含む火山性土壌で栽培されたブドウは酸度が高い状態で収穫され、出来上がるワインも酸がしっかりしています。
そのため、高いアルコール度にもかかわらず、口の中に爽やかさが残ります。
フランス料理でよく使われるのも、独特の風味に加え、酸味があるからでしょう。



ただ、マデイラワインは、グランメゾンやワインにこだわるレストラン、ワインバー、シガーバーなどでしかお目にかかれないのが現状です。
ショップでも、なかなか姿を見かけないと思います。


レストランの常連、ジュスティーノ社
（輸入元：サントリー酒類株式会社 ／ ミレジム）



レトロなエチケットが素敵な ボルジェス社
左の瓶タイプと、右の編んだ菰カバータイプの中身は同じですが、菰ボトルの方がよく熟成するとか。価格も菰の方がやや高くなります。
（輸入元：株式会社アデカ）


また、アルコール度数が通常のワインより高い こと、甘さ のあるワインであり、独特の風味 があることもあり、普通のワインのようにゴクゴクと飲む性質のものでもありません。

特に、梅雨入りした今の季節から夏にかけて飲むには、かなり重たく感じます。
今は、マデイラのプロモーションには一番向かない時節だと思うのですけれど。

現地では、やはり観光客のためのワインであり、地元民にとってはクリスマスや記念日などの特別な時に楽しむ高級品。

通常は、冷やして食前酒に、また食後のデザートとして飲むことが多いようですが、氷を入れたり、ミントとソーダとクラッシュアイスで“マデイラモヒート”にしたりという楽しみ方も人気のようです。

今の季節の日本なら、氷入りやモヒートが涼しげでいいですね！


エンリケッシュ＆エンリケッシュ社 のラベルは洗練されていてオシャレ
（輸入元：日本リカー株式会社）



食とのマリアージュも、ドライタイプと各種オードブル類というライトな組み合わせから、スイートタイプにフォアグラ、ブルーチーズ、ショコラ、スウィーツ類などとのリッチな組み合わせまで、さまざまな可能性がありそうです。

洗練された楽しみ方としては、パーティーの乾杯ワインをマデイラにすること。
1776年7月4日のアメリカの独立宣言の際に、ジョージ・ワシントン初代大統領が祝杯ワインとして選んだのがマデイラでした。

酸味のあるドライタイプのマデイラは、食前酒としてもピッタリ。
梅酒が食前酒に飲まれるように、乾杯や食事の始まりにマデイラをチョイスしてはいかが？


バーベイト社 の上記のマデイラのように、500mlサイズで価格も手頃（2300円）なものもあります。
持ち寄りワイン会などにも使えそうでは？
（輸入元：木下インターナショナル）

そう考えたら、ちょっと飲んでみたくなってきませんか？（笑）
とはいっても、マデイラワインの種類は複雑で、なかなか覚えきれないと思いますので、まずは以下の５つのブドウ品種を覚えることをオススメします。

セルシアル：ドライ（辛口）、またはエクストラドライ（極辛口）
マデイラは糖分を残しているワインですので、基本的には甘さがありますが、セルシアル種のブドウでつくられたものは、必ずDRYになります。ドライの糖度は1.5ボーメ以下、エクストラドライは0.5ボーメ以下。
色もやや淡い黄金色で、酸がしっかりとして爽やかなタイプになります。

ヴェルデーリョ：ミディアムドライ（中辛口）
糖度は1.0～2.5ボーメ。黄金色。トロピカルフルーツを思わせるエキゾチックな香りで、味わいはエレガント。

ボアル：ミディアムリッチ（ミディアムスイート、中甘口）
糖度は2.5～3.5ボーメ。ゴールデンカラーから茶色がかった色になり、バニラの香りが現れます。

マルヴァジア（マルムジー）：リッチ（スイート、甘口）
糖度は3.5ボーメ以上。マデイラ島で初めて栽培された品種。濃い色調で、スパイス、ドライフルーツの香りがあり、フルボディの甘口。

ティンタ・ネグラ：ドライ～リッチまで
前述の4つは白ブドウですが、ティンタ・ネグラは黒ブドウ。
発酵を止める段階により、ドライ～リッチまで、さまざまな味わいになります。



ほかに、種類としては、フラスケイラ、コリェイタ、カンテイロ、リザーヴ、オールド・リザーヴ、セレクテッド、ソレラ、レインウォーター等々、実に多彩です。が、とうてい覚えきれませんので、まずは上記の白ブドウ4つの名前と味わいの特徴を覚えることから始めてみましょう。


ブランディーズ社 の“レインウォーター”
（輸入元：木下インターナショナル）

マデイラで覚えておくといいことは、古いヴィンテージでも意外と手に入る こと。


ペレイラ・ドリヴェイラ社 は古いマデイラワインを保有しています

今回は、1977年、1971年、1958年、1927年、1912年、1907年が紹介されました。
上記は1万円台から5万円台で購入できます。
誕生年ワインや、記念日ワインを探している人には朗報ですね。
なお、輸入元で在庫している一番古いマデイラは、1850年ですって！（11万円）
（輸入元：木下インターナショナル）

すでに酸化された状態にあるマデイラは 100年以上も持つワインです。

抜栓してからも、冷暗所に置けば、半年程度は大丈夫なのも嬉しいですね。
寝酒にチョコチョコ飲むという人もいるみたいですよ？（笑）

どうですか？いよいよマデイラワインが飲みたくなってきませんか？