昨日(6日)は東京で、富士山世界遺産登録の取材。東京大学名誉教授の岩槻邦男先生にお会いし、「富士山学」を自然と人間の共生についての統合的な研究に・・・という非常に奥深いお話をうかがいました。
また夕方からは日中国交正常化40周年・静岡県と浙江省友好提携30周年関連の取材。国と国との関係はもとより、地方と地方のダイレクトな互恵・互助の関係性が重要になってくると実感しました。
いずれもスケールの大きなテーマで、限られた紙面でどこにポイントをおいて書くか、ライターの腕の見せ所です。
スケールが大きいといえば、これほどデカいプロジェクトはめったにないでしょう。ご存知、「はやぶさ」のお話。ニュースで話題になり、映画も立て続けに作られています。
私がお世話になっている静岡県ニュービジネス協議会の西部部会で、はやぶさプロジェクトのメンバーによる興味深いセミナーが開催されます。
はやぶさが帰還した頃、新たな宇宙の旅に船出した「あかつき」「イカロス」のことは、あまり報道されていませんが、はやぶさは、当然、「帰還してよかった」で終わるプロジェクトじゃありません。太陽系探査衛星の次なる目標について、現場のエンジニアに直接聴ける貴重な機会です。興味のある方はぜひご参加ください!
(社)静岡県ニュービジネス協議会西部部会トップセミナー
<講演会>
太陽系大航海時代の幕開け ~「はやぶさ」を継ぐもの~
■日時 2012年2月21日(火) 18:30~
■会場 アクトコングレスセンター21会議室(JR浜松駅前)
■講師 日本電気航空宇宙システム㈱シニアエキスパート 小笠原 雅弘氏
■申込 西部部会事務局(島津) m.shimazu@sakae-jp.com
2010年6月13日。7年、60億kmにも及ぶ旅をして「はやぶさ」が地球に還ってきた。同じ頃「あかつき」「イカロス」が新たな旅に出た。これからの10年、「はやぶさ」を継ぐものたちが、月へ、水星/金星/火星へ、そして新たな未知の小惑星へ、太陽系の様々な天体へ旅立とうとしている。かつて航海者たちが未知の大海原へ出港して行った「大航海時代」のように・・・。
今回はNECのチーム「はやぶさ」メンバーであり、航法誘導系、特にイトカワへの着陸に使われたターゲットマーカやフラッシュランプを手がけ、軌道姿勢系部門の長としてチームのまとめ役をつとめた小笠原雅弘氏をお迎えします。
氏は1985年にはじめてハレー彗星へ旅した「さきがけ」をはじめ、スイングバイ技術を修得した「ひてん」、月のハイビジョン映像を地球に送り届けた「かぐや」など日本の太陽系探査衛星にずっと携わってきたエンジニア。新春にふさわしいビッグな宇宙プロジェクトのお話です。