杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

都心で満喫、ふじのくに・酒といちごとお茶の味

2012-02-29 12:21:11 | 地酒

 2月24日(金)は夜、東京で某氏主宰の「日本酒大学」に参加しました。官民幅広い交友関係を持つ某氏が主宰するというだけで、どういう会なのかまったくのシークレット。一人では心もとないと、dancyuの里見美香さんをお誘いしてうかがったのですが、40人ほどの実に興味深い顔ぶれの異業種交流会で、「日本酒」だけでこれだけいろんな人がつながるんだ~と嬉しくなりました。

 とりあえずどんなトップレベルの酒通でも一目置くだろうと、『喜久醉松下米』の10年ビンテージを持参していったら、一番反応したのが、参加者のお一人の有名蔵元さんと、会場となった居酒屋の女将さんでした。ちなみに松下米の10年モノ、熟成酒とはおもえない、まったくブレのない品格のある味わいでした。

 

 

 24日は早めに東京入りして、池袋の東武百貨店で開催中の『静岡いちご紅ほっぺスイーツフェア』と、有楽町の静岡県観光協会東京事務所のお茶カフェをのぞいてきました。

 

 『紅ほっぺフェア』は、池袋東武レストラン街スパイスと静岡県いちご協議会、JA、JA静岡経済連が企画し、45店舗のレストランのシェフが東京家政大学等の学生さんたちと紅ほっぺを使った新作フルーツを紹介するもの。適当に入った『シヴェルニー』というカフェレストランImgp5669
で、『紅ほっぺのミルフィーユ~緑茶とチョコレートのアイス添え』をいただき、期待以上の美味しさで大感激でした!! 

 紅ほっぺはそのままでも十分美味しいんですが、ミルフィーユの香ばしい生地との相性がピッタリ。緑茶アイスの風味がとても上品で、抹茶アイスほどお茶が主張してなくて、添えのアイスとしては理想的。静岡らしさが存分に伝わると思いました。

 

 

 今年は寒さの影響でいちごの生育が遅れているようで、紅ほっぺの店頭価格も高く、満足に食べられないでいただけに、少量だけどホントに美味しく感じました。フェアは3月7日(水)まで開催中ですので、池袋まで足を伸ばせる方はぜひ!!

 

 

 

 

 有楽町駅前の東京交通会館地下にある静岡県観光協会東京事務所は、昨年11月、『シズオカ・マウントフジ・グリーンティー・プラザ』という横文字のお茶カフェに変身しました。

 時事通信のこちらの記事によると、マリ・クリスティーヌさんがアドバイスしたようですね。昔の、観光パンフが置いてあるだけの、どちらかというと入りにくい事務所に比べたら、ずいぶん垢ぬけたな~と思います。記事にある通り、お茶だけじゃなくて、首都圏で人気の高い地酒も買えたり飲めたりできるといいのにね。もし実現したら私、コンシェルジュに立候補します!!

 

 

 産地別のヤブキタ茶が何種類かそろっていて、私は2種類チョイスの試飲セットを頼みました。人気があるのは深蒸し茶のようですが、私はもともと好きな中山間地の山茶から、『森町』と、故郷静岡市の『本山茶』をセレクト。森町のほうが上品な香味で、本山のほうは骨太Imgp5671
な味わいでした。

 

 

 

 

 私がお茶にうるさそうなオバサンだと思われたのかどうか、コンシェルジュさんが「こういうの、お好きですか?」と紹介してくれたのが、書作品『百茶文』でした。

 

 書家で静岡大学名誉教授の平形精逸さんが、O-CHAパイオニア顕彰を受賞した作品で、中国の殷の時代から日本の江戸時代までの古典や茶の史書から選び抜いた『茶』の文字を、年代順に列挙したもの。王義之、空海、栄西、千利休、本阿弥光悦、伊達正宗、良寛等など有名人の名蹟が一堂に並び、漢字の歴史ロマンもたっぷり。

 

 

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 平形氏から県に寄贈され、静岡駅南口のOーCHAプラザや富士山静岡空港にも展示され、レプリカがここにも飾られることになったそうです。これは解説コピーですが、レプリカでも欲しいという人、たくさんいるんじゃないかな。

 有楽町に行かれたら、ぜひのぞいてみてください。