独り身の私は、ふだん、ファミリー向けの郊外型チェーンレストランを利用することは滅多にないのですが、夕べは知人と久しぶりに某店で食事しました。19時前だというのに大型の駐車場には車が一台もなく、店内は広くてお洒落な雰囲気なのに、いるのはホールスタッフさんだけ。外食産業は二極化してるって聞いていたけど、平日の夜ってこんなふうになっているのかと、あらためてビックリしました。
10代後半か20代前半と思われる若いスタッフさんに席に案内された後、すぐにもう一組、お客さんがやってきました。広い広い店内なのに、そのお客さんが案内されたのは、すぐ隣の席なんですよね・・・。客席は隅から順に埋めろって教育されているんでしょうかね(苦笑)。で、我々の席はエアコンの風が直撃。風量調整をお願いしてもほとんど変わらず。
料理が来ても、私の席に、スプーンやフォーク類がないのに気付かず、こちらから催促。テーブルの上にはキャンドルが置いてあって、隣の席のキャンドルは点灯しているのに、こちらは不点灯。一向に気づかないのでこれも催促してしまいました。料理を運ぶ手やしぐさも、いかにも不慣れで、今にひっくり返すんじゃないかとヒヤヒヤしました。
そういえば、先日、リニューアルオープンしたばかりの某公共施設のレストランに入った時、連れの人が、慣れないスタッフに冷茶をひっかけられました。その店、席に着くと、お水じゃなくて冷茶が出てくるんですね。静岡らしくてなかなかいいじゃん、と思っていた矢先に、いきなり背広に冷茶を浴びた連れは、笑うに笑えず。しかも、客は我々一組なのに、コーヒーが出てくるまで10分はかかってました。さらにそのコーヒー、注いで10分は置きっぱなしだったんじゃないかと思えるぐらいぬるかった・・・。
夕べのファミレス、料理は、最初からあんまり期待はしていませんでしたが、やっぱり調理済み加工総菜を温めたって感じでした。今、その手の食品はふつうにスーパーで買えるし、手作りか否か判りやすくなっていると思うんですが、こういう店を利用する人は別に構わないのかな・・・。結局、ディナータイムは我々を含めて2組だけでした。
・・・いずれにしても、こういうアンバランスな現状を見ると、外食産業の二極化=徹底したサービスやプロのホスピタリティを提供する高級店と、セルフサービスに近い低価格店しか生き残れないという世の流れを実感しますね。
今、飲食店情報ってネットの口コミで誰でも気軽に発信&受信できる時代です。自分も初めての土地に行く時は、ネット情報を参考にします。二極化が進んでいるとはいえ、まだまだその狭間にある店は数では多数派だし、そういう店のサービスの在り方って提供する側も受ける側も考え方や感じ方がさまざまだから、ホント、難しい時代になったものだとつくづく思います。
まあ、夕べ体験した程度のことは、飲食店ではよくある、ささいなことかもしれません。自分はふだん、行きつけの店しか利用しなくなったので、久々に、ちょっと大げさに感じてしまった、それだけかもしれません。でも立派な店構えなのに客が少なく、客が少ないのにスキル不足のスタッフにまかせっきりというのは、どうなのかなあ。
休日はファミリーで満席だそうですから、採算はちゃんと取れているんでしょうけど、マネージャーには、暇なときほど気配りを厚くすれば、口コミ評価につながるし、スタッフの士気も上がるよって提案したいですね。店名を出して伝えたいところだけど・・・やめときます(苦笑)。